【AQUA252号】BMW技術全国交流会反省会を終えて

昨第二二回BMW技術全国交流会 実行委員会事務局
  土佐山開発公社  有光孝仁

 昨年一一月に行われた第二二回BMW技術全国交流会の実行委員会による反省会が二〇一三年二月一日に全国交流会の会場として使用した三翠園にて、朝倉実行委員長をはじめ実行委員全員と伊藤幸蔵理事長、今年の開催地である新潟から「謙信の郷」の峰村正文氏など一三名が参加して行われました。

 会では、実行委員会事務局から全国交流会の決算報告、交流会運営の反省が行われ、続いて第二三回の開催地である新潟県の謙信の郷の峰村氏より次回大会の概要(案)などの報告がありました。次回への課題として、もう少し技術的な部分に比重をおいた実験などの発表を多く取り入れた方がよく、そのために若手中心の学習会の実施など、今のうちから準備を行うなどの意見が出ました。
 伊藤理事長からは高知らしい良い大会でしたとのお褒めの言葉をいただきましたが、実行委員としては、参加者の方への配慮不足や進行の不備など至らない点が多々あり、反省点ばかりが残ったように思います。ただ、全国各地のBMW技術の様々な導入事例の発表を聞き、また懇親会を通して色々な人と熱く語るなど、密度の濃い時間を過ごすことができ、とてもいい刺激になりました。BMW技術の導入が全国でも比較的早かったものの、現在では先進地とは言い難い高知県の今の状況を、これを機に何とか打開していきたいと改めて思いました。

 最後になりましたが、全国の皆様のご協力のおかげで無事に全国交流会を終えることが出来ました。この場をお借りして改めてお礼を申し上げます。次回の新潟大会で皆様とお会いできることを楽しみにしています。

Author 事務局 : 2013年04月01日19:54

【AQUA252号】BMWプラント巡回〜山梨県「萩原フルーツ農園」 高知県「大川村」

 一月一八日に山梨県山梨市にある萩原フルーツ農園を訪問しました。萩原フルーツ農園はやまなし自然塾のメンバーであり、さくらんぼ、桃、ぶどうなどを栽培、観光農園も営業しています。萩原フルーツ農園には昨年の三月に生物活性水ミニプラント(一tの液体貯蔵用タンク×五、日生産量一〇〇L)が導入されました。今回はリアクター塔の充填材交換の指導を兼ねて行われました。プラントは順調に動いていましたが、冬場なので今はほとんど使ってなく、三月後半ぐらいから圃場を区切って対象区を設け、実験的に使用をはじめるとのことでした。また、やまなし自然塾では山梨大学と共同で、山梨県中央市にある実験圃場を使って、BMW技術を含めた実験を始めるとのこと。

 二月一日に高知県大川村を訪問しました。昨年の全国大会で発表があったので、すでにご存じの方も多いかと思いますが、大川村は高知県の北部で四国山脈の中にあり、高知市内より車で約一時間半の場所にあります。村の中央部を吉野川が流れ、「四国の水がめ」と言われている早明浦ダム湖があり、四国四県全県に水を供給している、いわば水源地の村です。
 四四四人という人口は離島を除き、日本で一番小さな自治体(村)です。
 ここでは村の事業として「はちきん地鶏」という高知県の銘柄地鶏が生産されており、BMW技術が導入されています。飲水改善プラント(一二〇tの土木槽)と生物活性水(五tホーロータンク×五槽、日生産量五〇〇L)。生物活性水は飲水への添加と堆肥への散布。まだ鶏舎の洗浄には利用できていないとのことでしたが、今後は利用して行くとのことでした。鶏舎は元々、水耕栽培(トマト)をおこなっていたハウス施設をそのまま利用しています。
 また、村内の小南川という地域では村民にも広く飼育してもらうと言う目的で、小さな鶏舎での生産もしています。ここには生物活性水のミニプラントがあり、ここの生物活性水は鶏舎以外にも地域の花卉や野菜の栽培にも使用されているとのこと。昔から使用している人は長いことずっと利用しているとのことですが、これからどう広めていくかが当面の課題、まずは使っている人達の効果などを集約して、村内に広報していくことを考えているとのことでした。
(報告:BMW技術協会事務局 秋山澄兄)

Author 事務局 : 2013年04月01日19:52

【AQUA252号】北海道プラント点検報告

 二月八日〜一一日の四日間、プラントの定期点検と巡回で大雪に包み込まれた北海道を巡回しました。

 プラント定期点検は根釧地域の根釧みどりの会に設置された五カ所の飲水改善プラントの点検とリアクター塔の充填材の交換です。西春別エリアの岩崎牧場と渡辺牧場、中標津・別海エリアの三友牧場と川畑牧場、そして厚岸エリアの石澤牧場です。ともにプラントに特に問題はないとのことでした。石澤さんからは、牛舎内の臭気もなく乳房炎の心配もなく搾乳牛の状態もいいと話してくれました。

 次に妹背牛町へと移動し、ファーマーズクラブ雪月花の田村農園を訪問しました。田村農園は三tのステンレスタンク五槽+貯留槽が四槽の計九槽の生物活性水プラントです。昨年、第一槽目から生物活性水を作りなおしたとのことで、EC(一・一一二)などを計測しました。以前とくらべ濁りもなく仕上がりは順調のようです。ファーマーズクラブ雪月花は、昨年の全国交流会で生物活性水の利用の取り組み等の発表をしましたが、今年はさらに花卉含めて対象区を設けて実験をし、データを取って行きたいとのことでした。

 最後に訪れた恵庭市の高松農園では、生物活性水プラント点検では順調に稼働しており、高松さんからはコマツナに毎年出ていた病害が今年は抑えられており生育も順調とのことでした。ただ昨年暮れから今年にかけてマイナス二〇度にもなる日が多く灯油価格も上がってきて燃料費がかさみ経営を圧迫しているとの話でした。
   (報告:㈱匠集団そら 星加浩二)

Author 事務局 : 2013年04月01日19:51

【AQUA252号】フィリピン・ネグロス視察ツアー報告

 二月一一日〜一五日の五日間、フィリピン・ネグロス島において視察ツアーが開催されました。参加者は伊藤理事長を団長に、米沢郷牧場グループ、やまなし自然塾、㈱豆伍心、謙信の郷、福島県二本松市の有機野菜の生産者、BMW技術協会、APLA事務局の各団体から計一二名。カネシゲファームでは研修生や現地のバナナ生産者、日本へバナナを輸出しているオルタートレード社(ATC)の担当者などと交流を深めるとともに、二日に渡り、総勢約四〇名で学習会(ルーラルキャンパス)が開催されました。

◆第一日目 成田からマニラへの移動
 マニラ空港到着時の気温は約三〇℃、成田を出発する時の気温は六〜七度、中には大雪の中から参加したメンバーもいて、気温差三〇℃の移動となりました。

◆第二日目 ネグロス島へ移動、
カネシゲファーム(KFRC)へ
 到着してすぐにファーム内の見学。豚舎、バイオガスとBMW技術(生物活性水)の連結プラント、そしてバイオガス発電、ランポンプ、畑、兼重氏のお墓と、アルフレッド氏の説明を聞きながら、ひとつひとつをじっくりと見学、時折質問が止まらなくなってしまう時もあり、皆熱心に見学していました。見学が終わり、一息入れたところで翌日の昼食のための豚を絞めることに。台に乗せられた約四〇kg前後の子豚、代表して二本松市の大内督さんが動脈にナイフを入れる。滴る血をバケツに入れ(この血はヤシ酢を加え、内蔵を煮込む料理になる)、皆、順番で毛を剃りはじめる。さすがに皆の顔が若干強張っていたのが印象的。「命」いただきます。この子豚はじっくり丸焼きにして、翌日の昼食になる予定。
 夕食後、カネシゲファーム・ルーラルキャンパス第一弾のはじまりです。一日目は日本からのプレゼンテーションということで全員の自己紹介が終わった後、伊藤理事長から「地域循環とBMW技術」と題して話しがありました。地域未利用資源の活用、有畜複合循環式農業とBMW技術、地域づくりなど米沢郷牧場グループでの取り組みをベースに、カネシゲファームの研修生にわかりやすいように説明がありました。
 次に福島からの参加者の話がありました。はじめに大内さんから東日本大震災直後の原発事故による放射能汚染の被害状況、現在に至るまでの経過の報告がありました。大内さんは少量多品目の有機野菜と米を栽培、福島県内を中心に顧客を抱え、セット野菜を独自に販売しています。
 「震災直後は物流などがマヒしていたこともあり、顧客に野菜を提供することが非常に喜ばれた。数日後から放射能汚染の問題が浮き彫りになり、顧客がひとり、またひとりというように離れて行ってしまった。畑の土は汚染され、作るべきか、作っても食べてもらうことへの複雑な思いが交錯し苦しかった。今でもその思いに駆られている部分はある。放射能検査などを徹底し、公示することにより震災前のようにとは言わないが、徐々に新しい人達を含め、お客さんが戻ってきている。県内の若いお母さんたちのグループなどが買い始めてくれている。でも、まだまだ先行きは険しい、あきらめずに頑張っていきたい。」
 続いて、鎌田恭之さんから震災直後の数日間の状況、現在に至るまでの報告がありました。鎌田さんは福島第一原子力発電所がある大熊町で米と花卉類の栽培をしていて、震災当日は畑で作業をしていました。
 「突然、大きな地震が起こり、家の中などが滅茶苦茶になってしまいました。地震がおさまり、両親は家を片付け始めた頃、私は息子を迎えに高台にある小学校へと向いました。家へ戻ろうとした時に海の方から物凄い勢いで津波が来るのがわかりました。すぐに引き返し、子供を安全な場所に残して、皆の反対を押し切って、両親が残っているはずの自宅へ行きました。母はトイレの便器の上に乗り、水面から顔だけ出せたので助かっていました。父は津波で流されてしまい、すぐに見つけることができませんでした。そうこうしているうちに原発が爆発するかもしれないと言うことで避難勧告が出されました。夕方頃だったかと思います。それでも必死で父を捜しました。もう諦めかけていた時に田んぼのくぼみにうずくまっている父を見つけることができました。その後は家族で会津へ避難しました。私は米沢郷牧場で働かせてもらっていますが、両親は今でも会津にいます。正直な話、子供の頃から原発は安全だと言い聞かされてきました。信じていたのだと思います。でも、すべてが嘘でした。そのことに対する怒りや憤りを強く感じています。」
 この福島のことがどれだけフィリピンの人達に伝わったかはわかりません。フィリピンには原発がなく、ましてや農村部の人達にとって放射能というものは全くと言っていいほど縁がなく想像がつかないものであるからです。ただ、人も住めなくなるような恐ろしく、重大な過失事故が起きてしまったこと、原発がいかに恐ろしいものであるかということは伝わったかと思います。日本側からの参加者はあらためて福島の現状を知り、愕然とする人もいました。現地の声を生で聴くことの大切さが身に沁み入ります。
 キャンパス終了後は懇親会、峰村氏を筆頭に研修生達がダンス合戦、そのほか各々での「語り合い」が夜遅くまで続きました。

◆第三日目 カネシゲファーム〜市内見学
 早朝からKFRC作業体験、子豚の去勢、餌の配合、生姜の種植えなど、スタッフと研修生の説明に従いながら作業体験。おそるおそる子豚の去勢をする姿がとても印象的でした。
 朝食後はルーラルキャンパス第二弾。APLAフィリピンデスク、カネシゲファーム総責任者のアルフレッドさんからネグロス島の歴史とKFRCの活動についての説明がありました。ヨーロッパの支配が始まる前の話から現代にいたるまでダイジェストではありましたがとてもわかりやすい説明でした。カネシゲファームでの取り組みは幾度となくAQUAでも報告してきましたが、現在は約四〇頭の母豚と五haの野菜と水稲栽培、ランポンプとバイオガスなどの適正技術を利用した取り組みなど、農場内での資源循環が構築されています。今後の課題は各農村地域から研修に来ている研修生達の行く末をどのようにフォローアップして行くのか、また彼らがどのように展開していけるのかどうかなどです。
 貧しいゆえにシンプルな暮らし(農)があり、何もないからこそ大切なものが見えやすいネグロス。豊かでモノは溢れている分、大切なものが中々見えなくなり、アイデンティティーは低下する一方の富める国日本。翌日のエイド社でも同じことを考えさせられることになるのですが、二日間に渡るルーラルキャンパスで私達が共通して考えなければいけないことが目に見えて浮き彫りとなったのでした。
 ルーラルキャンパスが終了し、昼食は前日絞めた子豚の丸焼き(レチョンバボイ)に舌鼓。命を美味しく、感謝を込めていただきました。
 名残惜しくカネシゲファームを後にし、バコロド市内の市場視察へ。活気あふれる市場に皆は圧倒されながらの視察でした。

◆第四日目 〜エイド財団訪問(テクニカルパーク見学)など
 朝食後にカネシゲファームに設置されているランポンプ等の適正技術を開発・施工しているエイドファンデーション(エイド財団)へ。代表のオランダ人・オーキー氏によるエイド財団の取り組み、理念、ランポンプの仕組みなどについてレクチャーがありました。ランポンプやバイオガスの他にも、風力発電や小水力発電などの同財団が開発した技術そのものをテクニカルパークで体験。「技術はシンプルに、そしてその土地風土に適応できるものを。技術を売るのではなく、実践し、現地に適した能力を発揮させるために伝道して行く。」と代表のオーキー氏。滞在予定時間は二時間でしたが四時間以上も滞在して適正(中間)技術について学びました。
 遅い昼食の後に、かつてアジア最大の製糖工場と言われたヴィクトリアス製糖工場へ。突然、工場敷地内に住む学校帰りの子供達と片言の英語での交流が始まりました。帰りにはバコロド市内に増え始めているショッピングモールを視察しました。
 夕食後、ホテルのラウンジに集まり、参加者全員とアルフレッド氏も一緒に今回のツアーを総括するということで、あらためて交流会(意見交換会)をすることになりました。参加者ひとりひとりから今回のツアーに参加しての率直な思いや感じたこと、またはアルフレッド氏に対しての質問、アルフレッド氏からの質問など日付を越えるまで議論が展開されました。参加者からは「また来たい」という意見よりも、「帰ってから仲間に自分の言葉で伝え、皆にネグロスへ行ってもらいたいと思う。」という意見が多くでました。現地で吸収したもの、学んだものがそれぞれにとって、とても大きなものであったということではないでしょうか。
 
◆第五日目 〜帰国
 前日は夜遅くまで続きましたが、就寝して数時間後の朝四時半にホテルを出発し、マニラ経由で無事、皆さん帰国の途につきました。
 この後の吉澤真満子APLA事務局長の感想にもありますが、遠い地へ旅に出て、意見を交換し語り合うことがお互いを刺激し合い、未来に向っていくことに自信を持ち、明日への活力へとしていく。
 経済性を求めなければ生き残れない社会の現状もありますが、今回のように、それぞれの組織を越えて、同じ体験をしながら本当に大切なものを共有していけることこそが今、本当に必要とされていることなのではないかと実感できる視察ツアーであったかと思います。
(報告:BMW技術協会事務局 秋山澄兄)
 ツアー参加者からの感想

ネグロス視察ツアーに参加して
㈱豆伍心  坂上健司

 今回、フィリピン・ネグロス島のカネシゲファーム、エイド財団の視察ツアーに参加させていただき、色々と考えさせられる事が多い視察となりました。
 まずネグロスに着いて、「貧富の差が激しいのか?」と感じましたが、四日目のバコロド市内視察の際に訪れた地域では、わずか道路一本挟んで貧富の差が激しく(立ち並ぶ豪邸街のすぐ裏にスラムのような町が広がっている)、今まで自分が見てきた世界とはまったく違うものでした。このような格差が大きい社会の中でのカネシゲファーム、エイド財団の創立理念、経営理念は自分の考えを改めさせられました。いかに日本での自分たちが恵まれ、甘えて生活しているのかを痛感させられました。
 カネシゲファームでのバイオガス・BMW技術複合プラントでのバイオガスによる発電システム、循環型有機農業やエイド社のランポンプ(自動揚水器)の技術は素晴らしいと感じました。普段、豆腐の製造の仕事に就いていますので直接的な技術の応用等は難しいとは思いますが、原材料(大豆など)の産地等にいかに技術や自分達の考えなどを伝えるかが今後の自分の課題でもあると思いました。今回の視察では各所に思うところがあり、文章では表現しきれないことも多く体感し、学んで帰ってくることができたと思います。豆伍心の従業員にはぜひ現地への視察に行かせたい、行ってもらいたいと思いましたし、より多くの方に現地に行き自分で色々なことを感じ取ってもらいたいと本当に思いました。今回の視察に参加させていただき本当に感謝しております。

カネシゲファーム視察ツアーを終えて
 特定非営利活動法人APLA
 事務局長 吉澤真満子

 ツアー最終日。参加者それぞれが三日間で見聞きし、感じたことを語り合った。境遇やおかれた立場によっても感想は違ったが、ネグロスから学んだこと、参加者同士で語り合い刺激しあったこと、自分自身がこれから生きていくうえで大切にしたいことなどが語られた。数日前に出会ったばかりの人たちが、旅を共にすることで仲間になり、こんなにも共有ができるものかと感動したが、それはネグロスという日常とは離れた場所で、様々なことを見つめなおせる時間があったからなのではないかと思う。
 今回のツアーでは、フィリピン・ネグロス島にあるカネシゲファーム・ルーラルキャンパス(KFRC)で、BMW技術を中心に展開する循環型農場を視察し、農場の研修生やスタッフたちと交流した。他にも、ランポンプ(自動揚水器)など適正技術を普及するAID財団を訪問、移動の合間には、高級住宅街やスラム街、シーズン中の製糖工場周辺を視察した。
 ネグロス島は別名「砂糖の島」と呼ばれ、今でも広大な砂糖キビ畑が広がる。しかし、なぜネグロスの地に砂糖キビがもたらされたのか。スペインの植民地時代までさかのぼり、かつては自然豊かであった土地と人びとが、どのように搾取され、管理され、抑圧されていったか、しかし、その一方で自由を勝ち取るために闘ってきた人びとの歴史があることを聞いた。今KF-RCで実現しようとしている循環型農業やAID財団が普及する適正技術も、そうした歴史や背景のもとにあり、それは人びとが普通に暮らし生きていくための闘いでもあると学んだ。
 参加者の一人がKFRC代表フレッド氏に質問をした。「日本は経済的には豊かになったが人びとは満たされていない。僕たちはこれから何をしたらいいのか」と。それに対し「仲間で集まってとことん話し合い、そこから出てきたアイディアを実行していくこと。答えは外にあるのではなく、自分たちの中にしかないのだ」と答えがあった。先行きが見えない時代だからこそ、同じ志を持つ仲間が集まって何かをしていくことの大切さを、ツアーを終えて改めて感じている。

Author 事務局 : 2013年04月01日19:49

【AQUA252号】BMW技術全国交流会 第1回実行委員会が開催

今年の全国交流会は11月8〜9日に新潟県で開催!

 二月二六日(火)新潟市内にあるガレッソ新潟会議室において、今年の第二三回BMW技術全国交流会に向けて、第一回実行委員会(キックオフ)が開催されました。
 出席者は、上越市の謙信の郷から井沢輝雄代表、峰村正文氏(BMW技術協会理事)、金谷武志氏、JAささかみの江口聡専務理事、オリザささかみ自然塾の石塚美津夫代表、パルシステム連合会の小林秀樹氏、新潟総合生協の高橋孝課長、BMW技術協会の秋山澄兄事務局長の八名です。実行委員にはこの八名に加えて、パルシステム連合会理事長の山本伸司氏(BMW技術協会常任理事)が加わり、今後、安田町などの新潟県内のプラント設置団体に声掛けをして形成して行く予定です。
 今回の実行委員会では、全国交流会に向けての経緯説明がBMW技術協会と謙信の郷の峰村氏からあり、実行委員長などの選出、開催日時、開催場所、大会テーマや内容に関して、大会までの実行委員会スケジュールなどが話し合われました。

◆実行委員長には「謙信の郷」の
  峰村正文BMW技術協会理事を選出
 実行委員長には謙信の郷の峰村正文氏(BMW技術協会理事)、副実行委員長にはJAささかみの江口聡専務理事がそれぞれ選出されました。事務局は新潟総合生協を軸に形成されることになりました。開催日程は一一月八日(金)〜九日(土)の二日間。開催場所は新潟県新発田市の月岡温泉「華鳳」に決定し、申し込みから会場や交通移動に関しては新潟市のコープトラベル社に依頼することになりました。

◆大会に先駆けて
学習会の開催などを検討
 大会に先駆けて、新潟県内でのBMW技術基礎学習会(第一回は三月一〇日にJAささかみにて)、各団体同士での視察交流を含めた学習会、新潟総合生協での組合員向けの学習会などを展開して行くことになりました。大会テーマ、内容、視察などに関してはこうした動きを重ねながら、実行委員会で議論し五月〜六月をめどに詰めていくことが確認されました。
 また、大会の発表は、三月一五日〜一六日に行われる第六回BMW技術基礎セミナーと連動し、内容の一部は水稲、畜産、果樹などの部門別に部会を形成し、若手や初心者を中心とした発表にしていくこととなりました。初の新潟での大会ということもあり、手さぐり状態ではありますが、今回の第一回実行委員会はキックオフにふさわしい会議となりました。
 是非、皆様の参加をお待ちしております。

第二三回BMW技術全国交流会に向けて
謙信の郷  峰村正文
(実行委員長・BMW技術協会理事)

 新潟県にBMW技術が導入されて一〇年以上が経過した。県北に㈱技研が設置した排水処理施設から始まり、JAささかみでのBMWプラント導入、生物活性水の堆肥センターへの利用。畜産施設での環境負荷対策、臭いの問題をクリアしながら、良質な堆肥作りの発酵促進などに活用されている。また安田町のグリーンアクアセンターも同様で現在に至っている。
 県南に位置する「謙信の郷」グループは新潟県での導入はむしろ遅かった。井沢牧場のBMWプラントの特徴は畜産の環境対策と「生物活性水」の農業技術への応用が発端である事が特徴と言える。この県北と県南に点として存在する「BMW技術」が農業技術の興隆再生と地域農業の発展に繫がる事を願い「全国交流会 新潟大会」を開催する。点から面へ「BMW技術農法」が持つローカルな部分とアジアに展開されているグローバルな展開があるように、新潟県らしい「点から面へ」の大会を目指したい。

◆第二三回BMW技術全国交流会
日時: 一一月八日(金)午後一時〜午後六時
午後七時〜 懇親会
九日(土)午前九時〜午前一二時
午後〜視察
*時間の詳細は変更の場合あり
場所: 新潟県新発田市 月岡温泉「華鳳」
実行委員会の構成団体:
謙信の郷、JAささかみ、オリザささかみ自然塾、新潟総合生協、パルシステム連合会、BMW技術協会  他

Author 事務局 : 2013年04月01日19:47

 
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