【AQUA212号】「土と水の学校」福島県で開催

~自然学を実践する~「土と水の学校」有機栽培講座

福島県「会津うまいもの塾」で開催
 六月三〇日(火)、福島県会津地区で、会津うまいもの塾主催により「土と水の学校」有機栽培講座が、「稲作生育状況判断、除草実験について」をテーマに地元生産者一八名が参加して、開催されました。講師には、「土と水の学校」講師の小祝政明氏を迎え、一五名の生産者の圃場を巡回し、生育状況を見ながら具体的な対応を検討、秋の収穫に期待する講座となりました。
 今年の稲作の大きな取り組みは三点です。一つは種まきの時の肥料の添加方法です。これまで培土に混合していたのを止め、育苗箱の底面に肥料を投入、その上に培土を落とし、播種、散水、覆土と変えました。従来の播種ラインに肥料を落とす簡単な装置を追加するだけで出来ることがわかり、多くの農家が実践し、カビやバカ苗などが出ず、健苗が出来ることが確認されました。
 二つめは生石灰除草です。機械や紙マルチといった物理的除草ではなく、植物生理を突いた化学的除草で、雑草が芽を出すところを狙いアルカリで対処する方法です。実験した圃場を見るとヒエやコナギなどの雑草が出ていて、従来よりは少ないというものの、成功とは言えません。今回使用した生石灰は粒で、落ちた粒の円周数センチには効果があるのですが、その外には雑草が出ます。
 巡回後の検討では、生石灰は均一に散布しなければ効果が出ないので、粉が基本で、もしくは細かい顆粒。散布は雑草の芽がはじけるときで、代かきして土が落ち着いたころ。土のphは六・五ほどで、水深三センチ程度になっていること|等々のアドバイスを頂きましたが、これをクリアするのは難しいという感じがしています。
 三つめは条抜き田植えの普及です。昨年、先駆的に取組んだ生産者が紙マルチ栽培で実践して成功。今年は紙マルチ以外でも条抜き田植えに取組む人が増えています。二条植え、一条抜きというものですが、収量は変わらないし、イモチ病の多い地域には有効かもしれません。
 現段階では生育はほぼ全員揃っていて良好なのですが、九月、十月にならないとどうなるのかはわかりません。今は良質米が一定量収穫出来ることを願っています。
(報告:会津うまいもの塾 佐藤邦夫)

Author 事務局 : 2009年09月01日20:35

【AQUA212号】千葉BM技術協会 第13回定期総会を開催

槌田敦氏の講演や園芸福祉農場、BM栽培実験の報告も

 千葉BM技術協会第一三回定期総会が、七月一一日(土)、千葉県香取市旧山田町公民館にて、会員約三〇人が参加して、開催されました。総会終了後は、理学博士の槌田敦先生から「エントロピー経済学から見たBMW技術」と題しての講演、生活協同組合パルシステム千葉の中根裕経営室長からの「野田市園芸福祉農場」報告、BM技術協会の礒田有治事務局長からの「ウェル&グリーンファームのだ」のBM実験栽培報告も行われました。また、今年度の全国交流会開催地の茨城から、市丸滋幸全国交流会実行委員会総事務局長が参加され、今年の全国交流会の概要説明と、参加要請が行われました。
 総会では、二〇〇八年度活動報告及び会計報告、二〇〇九年度活動計画及び予算案等が審議され、承認されました。
 また、二〇〇九年度役員には、以下の方々が選出されました。
 会長:向後武彦((農)和郷園)、副会長:下地通太(パルシステム千葉)、礒田有治(㈲千葉自然学研究所)、幹事:鈴木猛(新生酪農㈱)、米本和弘(元気クラブ)、赤座繁樹(赤座養鶏場)、千葉具重(㈱パルミート)、中根裕(パルシステム千葉)、樋口謙二(生活クラブ生活協同組合)、鈴木孝雄(BMとみやま)、監査:岡田哲郎(NPO支援センターちば)以上、敬称略。

 総会終了後の講演、報告の要旨は以下の通りです。


槌田 敦氏 講演「エントロピー経済学から見たBMW技術」

 活動や変化があると必ずエントロピーは増大し、エントロピーが限界まで増大すれば活動や変化は停止する。それでもたとえばエンジンなどは活動を続ける。これは、①資源の導入②廃熱、廃物の廃棄③物質循環の存在、によって余分なエントロピーを捨てているからだ。熱機関をはじめ生命、生態系、地球など活動を維持するすべての物質系も余分なエントロピーを上手に捨てることで活動を続けることが可能になる。生命も血液などの循環によって常に状態を再生するエンジンであり、地球もまたエンジンとみなせる。生態系エンジンは、微生物や植物の働きによって物エントロピーを廃熱に変え、地球気象の循環によって宇宙に捨てている。
 人間社会もエンジンだ。需要と供給によって物質を循環させ人間社会の活動を維持している。生態系の物質循環に資源と廃物が健全に繋がることで人間社会も生態系も存続できる。生態系の循環が壊れた例としては古代文明があり、生態系を砂漠にしてしまった。現代文明も、科学技術による過剰生産と自由貿易による過剰供給で、農業の採算がとれなくなり、農民に農地を放棄させた。それが世界を砂漠化にむかわせている。人間社会の廃物を生態系に上手に返すことに失敗し、農地や漁場などの環境を破壊している。
 人間や家畜の糞尿公害は一つの例だが、糞尿は生態系にとって堆肥化、液肥化して資源として活用することができる。そのためにBMW技術が有効になる。生物活性水は鉄イオンの濃度が高く、また放線菌などが保持されている。有機農法ではひとつ欠点として、鉄イオンが酸化鉄になって流出してしまうことがあるが、生物活性水に含まれるキレート鉄によってそれを補うことができる。
 BMW技術をため池処理技術に発展させることもできる。畜産業と農業・漁業の協業化を進め、畜糞をため池で動植物と微生物によって処理し、水田を経て、漁場へ流すことなどが考えられる。畜糞の豊富な養分で、植物プランクトンや水草・海草が育ち、豊かな漁場が得られる。昔、カキの養殖には人糞を撒いた。漁業者にも昔を思い出してもらうことが必要だ。人間社会の廃棄物を上手に生態系に返せば、生態系はこれを豊かな資源に変えてくれる。

「園芸福祉農場での活動」
~障がい者の社会参加~ 農作業を障がい者とスタッフが楽しむ
 槌田敦氏の講演に続いて、中根裕氏(生活協同組合パルシステム千葉総合企画部)から千葉県野田市園芸福祉農場での障がい者の活動と社会参加について報告がありました。ふたつの障がい者団体と提携した枝豆づくりや、野田市社会福祉課、農政課、社会福祉協議会との提携、市民による支援、など、園芸福祉農場の多様なネットワーク形成について説明が行われました。
 園芸福祉農場に参加している障がい者からは、「普段は室内作業が多いが、園芸福祉農場の施設では外に出られる」「パッキング作業だけでなく収穫・草取り作業も参加したい」「楽しい。空気がいい」という感想が寄せられています。一方、障がい者をサポートするスタッフからは「外での作業場の確保が難しい現状があり、なにか事件が起こると『社会の目』を気にして外出しにくいところがあるが、ここは問題ないのでありがたい。障がい者と一緒に、色々な作業に参加できて楽しい」との声が上がっているそうです。
 また園芸福祉農場側スタッフからの、「からだを動かすことでリハビリ効果がある」「色々な人と触れあえる」などの声も紹介されました。終わりに、「園芸福祉農場は、障がい者の社会参加としては有効な手段だが、今後は生産性、収益性を目指すことが大きな課題」とまとめがありました。

「ウェル&グリーンファームのだ」
のBM栽培実験
 韓国と同様にミニトマトが鈴生りに
 続いて、礒田有治BM技術協会事務局長から「ウエル&グリーンファームのだ」のBM実験栽培について技術解説がありました。耕作農業での生物活性水利用について、まず、韓国の春川にあるカンさんの農場で、ミニトマトが鈴生りになっている栽培事例が紹介され、高品質で多収穫かつ、病害虫が減少している現状を報告しました。続いて、「ウェル&グリーンファームのだ」で行われているBM栽培実験でも同様の現象が起きていることが報告され、生物活性水を使い続けることで収量や品質の向上、病害虫対策に大きな効果があることが説明されました。
(報告:井上忠彦)

Author 事務局 : 2009年09月01日20:29

【AQUA212号】第2回「田んぼの生きもの及び水質・土壌調査」

筑波山系「流域生態系保全・再生」調査研究・学習プロジェクト

 六月二八日(日)、茨城県茨城町にて、筑波山系「流域生態系保全・再生」調査研究・学習プロジェクトの一環として、前回(五月二四日)の調査に続き「第二回田んぼの生きもの及び水質・土壌調査」が行われました。プロジェクトの実行委員会を構成する生活協同組合パルシステム茨城、茨城BM自然塾、パルシステム生活協同組合連合会、NPO生物多様性農業支援センター、BM技術協会の他、ゼネラルプレス、そして今回は地元、広浦小学校の生徒達も参加し、総勢八〇人が集う、調査となりました。
 同調査は、今秋、茨城で開催されるBMW技術全国交流会の活動の一環としても、展開されています。
 今回も前回同様、涸沼前川中流域の調査場所として、茨城町馬渡にある清水澄BM技術協会常任理事のBM水田、涸沼川下流域の調査場所として、涸沼に近い茨城町下石崎の無農薬水田(不耕起栽培)と慣行減農薬水田(除草剤一回使用)の調査を行いました。
 ラインセンサスによる生きもの調査で確認された生きもの種は、清水BM水田が四七種、無農薬水田が二六種、慣行水田が二二種となりました。
 水質・土壌調査は、各水田の①用水②水田水③排水の水と、各水田の土壌を採取し、水質調査(BOD・COD、成分分析等)と土壌分析を実施しました。水質調査の結果の一部を上の表に紹介します。調査は、第三回目の調査が七月二五日に実施され、原生動物や植物の専門調査が八月に行われます。
 調査結果とまとめは、今秋に行われるBMW技術全国交流会で発表される予定です。

Author 事務局 : 2009年09月01日20:28

【AQUA212号】「筑波山系及び涸沼川流域岩石調査」を実施

筑波山系「流域生態系保全・再生」調査研究・学習プロジェクト

「筑波山系及び涸沼川流域岩石調査」を実施
一億年の岩石タイムスケールの上に成り立つ、わたしたちの生態系

 茨城県を象徴し良質の水をつくる花崗岩を産出する筑波山。その山系を水源とする流域に沿って、生態系や、それに基づく農業・漁業等の現状を調査していく、~筑波山系「流域生態系保全・再生」調査研究・学習プロジェクト~は、第一九回BMW技術全国交流会の研究活動の一環としても位置づけられています。
 七月五日(日)、同プロジェクトによる「筑波山系及び涸沼川流域岩石調査」が行われ、茨城BM自然塾、茨城町水と自然を守る会、生活協同組合パルシステム茨城、パルシステム生活協同組合連合会、BM技術協会等から三一人が参加しました。講師には岡山大学の奥地拓生准教授をお迎えしました。

涸沼から水源地までの地層、岩石を調査
 当日、茨城町上石崎の涸沼親沢公園に集合した参加者は、まず涸沼湖畔を観察しました。山から流れ出るミネラルと海水の塩分が混じり合う汽水域は、たくさんの生物の住み処となる場所です。涸沼の水辺には多数のシジミの殻が沈んでいました。
 涸沼川下流から上流へ向かって一行は移動し、まず涸沼周辺の地層露出部で、地層の観察をしました。火山灰の関東ローム層、群馬県赤城山の噴火による鹿沼土・軽石の層、石れきの層などを判別し、「不整合」といわれる、隆起などによってできた地層のずれ(時間の断絶)や各層の成り立ちなどについて奥地講師から解説がありました。
 続いて、笠間市本戸の石灰山で石灰岩の観察をしました。石灰岩は炭酸カルシウムともいわれ、重要な農業用資材のひとつです。「石灰岩は南の島で珊瑚が堆積したものが一度地下に潜ってまた地表にでてきたもの。海の生きものは、海水を取り入れて体内のカルシウム濃度を調整するが、人間は身体の中に骨をもっている。骨は身体のなかの海だといえる。山から削られた岩石のミネラル分が海に流れる途中、生き物はそのミネラルを体内に取り入れて生活するという循環が行われている。生命は広い意味でのミネラルの循環に依存している」と奥地講師の解説がありました。
 次に、吾国山の洗心館という施設の敷石を観察しました。鉄やマグネシウムを多く含んでいる筑波石(はんれい岩)や花崗岩、その他、海外から運ばれたと思われる石材などが敷石として使用されており、さながら岩石見本となっているようでした。
 昼食の後は、吾国山の岩石調査をしました。約一億年前にできたチャート(深海プランクトンの死骸が千年に一ミリ程度堆積したものが、地下で高熱になって固まったガラス質の岩石)がみつかりました。チャートと石灰岩はセットで現れることが多いそうです。吾国山の森は、水源かん養保安林に指定されています。参加者達は、涸沼川の源流である、吾国山の湧き水でのどを潤しました。湧き水は、ミネラル成分を感じるおいしい水でした。
 最後に、笠間市の中野組石材工業㈱に移動し、日本一の花崗岩採石量を誇る稲田石(花崗岩)の採掘場を見学した後、中野組石材の会議室にて、今回の学習会のまとめを行いました。

稲田石は、世界で一番若い花崗岩
 はじめに視察を受け入れていただいた、中野組石材工業㈱の中野剛弘代表取締役から「国産石材の価格は以前に比べかなり下がったが、それよりも安い中国産の石材がたくさん輸入されてくる。稲田石は六千五百万年前(ジュラ紀)にできた、世界で一番若い花崗岩といわれる。つくばの独立行政法人、地質学研究所によると、中国産の一~二億年前にできた石材には石理(せきり)に対してマイクロクラックが入っているので水を吸うと水分が抜けずに風化しやすいが、笠間の稲田石は濡れてもすぐに乾くので劣化しづらいそうだ。近年、だんだんと国産石材への回帰がいわれるようになってきた。また、ミネラル分を多く含んだ土地でつくった『石屋のトマト』はおいしいと評価が高いが、同様にして稲田石を活かした『稲田のおいしいお米』もできるかもしれない。安心安全な農産物づくりに稲田岩が寄与できればうれしい」と稲田石に関してのお話がありました。

新鮮な岩石で磨かれた水で、
多様な生物が生まれる
 奥地講師からは、本日の学習会のまとめが行われ、
 「日本列島の岩石の特徴は多様性。岩石の生成された時間の多様性と、岩石の種類の多様性。つくられては消えていく、たくさんの種類の岩石を日本は活かせる環境にある。車を数分走らせただけで、違う種類の岩石が何種類も現れるのは特殊なことで、日本は岩石の多様性においては世界的に見ても、〇・一%程度に入る、とても恵まれた地域だ。BMW技術は日本で生まれるべくして生まれたといえる。
 筑波山の頂上から下はずっと花崗岩だ。笠間にはおいしい日本酒があるという。花崗岩があるところにはかならずいい酒造がある。そして水を磨いた花崗岩は傷んで砂になっていく。また、新鮮な岩石で磨かれた水があるところには、多様な生物が生まれる。そうした水が流れ着く涸沼は、本来、生き物が豊かなはず。
 数千万年間、花崗岩は水をつくり続けるが、花崗岩は宇宙の中で地球にしかない。花崗岩が陸地の骨格になる。大きなタイムスケールの岩石の循環が働いていて、我々は一億年以上前にできた岩石のお世話になっている。人間の体内のミネラルと、地球の地殻のなかにあるミネラル、海水内にあるミネラル、は成分がよく似ている。岩石の時間の流れの中で生き物は生きている」と締めくくりました。  (報告:井上忠彦)

Author 事務局 : 2009年09月01日20:27

【AQUA212号】BM技術協会理事長就任にあたって

BM技術協会 理事長 生田 喜和

 石澤前理事長の辞任表明を受けて理事長に就任しました。生産者の組織であるBM技術協会の理事長に生協の人間であり、BMW技術について殆ど素人である人間が就任することに、私自身も大変違和感を感じています。
 私にとってBMW技術は、今は亡くなられた九州の生協の「伝導師」との出会いからが始まりです。彼は会う度に、素掘りの池で尿を活性化し、水を変え、波動、クラスター等の言葉が飛び交うBMの話、そして、山刀で収穫するバランゴンバナナ、ネグロスとの民衆交易を行うATJ(オルター・トレード・ジャパン)の話や、パートナーシップに基づく産直運動の話ばかりしていました。彼の言う生物活性水をつくってみたい、活性水を使って生産者と循環型の農業を推進したい、活性水を使って家庭内の化学合成物質をなくしたいという思いで、生協の物流センターにプラントを設置しました。
 しかし、彼は若くして逝き、私は彼の意志を思いつつ、いつの間にかBMとATJの応援団を続けてきていました。
 この間、BM技術協会常任理事会に出席してきましたが、当日出されて来た議案の中味の理解をするのが精々の状態で、情けない話ですが、運営については殆ど理事長はじめ三役の方にお任せしてきていたというのが正直なところです。理事長就任以降、協会運営に携わるにつれ、前理事長のご苦労の大変さに気づくこの頃です。
 本来、年一回の六月の理事会で前年の活動報告と今年度の活動方針を決定するのですが、中心的に担ってこられた石澤理事長の辞任という事態に直面し、役員人事の決定が精一杯の状況となりました。今年度の活動方針については改めて常任理事会でしっかり議論をし、策定していくことで了承して頂きました。
 私たちのBMW技術は地方でしっかりと定着し、誰もが認める確かな農業技術といえます。始まった方針議論は「この技術を広めるのか?」からすすめています。即ち、既にこの技術を自らのものにし実践している会員にとっては広める必然がない、関心もない、と言う地平からの議論です。急いで、この議論をすすめ年度方針を固めて行きます。
 順序が逆になったかもしれませんが、米沢郷牧場の伊藤幸蔵さんが副理事長に就任されることが理事長を引き受ける理由となった経過があります。ですから、私は若きリーダーである幸蔵さんを支えながらすすめていくことにしたいと思います。
 さて、既に確定している方針のひとつである、幸蔵さんが中心となって今年の二月から始まった「明日の日本の農業を担う人々のネットワークづくりへ=BM基礎セミナー」について少し触れてみたいと思います。
 日本の農業の担い手議論の中では、六〇歳代から七〇歳代に移りつつあるといわれています。BMの先駆者、第一世代は五〇歳代から六〇歳代、日本全体より一〇歳以上「若い」人達ですから、勿論、第一線でバリバリとBM技術運動を引っ張っているのは周知のことです。
 日本全体の轍を踏まず、「次」世代の登場に着手したことです。農家で言えば、親からの代を引き継ぐ、得てして農家の後継者は親の殻をなかなか破れない、それは経営のことだけでなく、農業技術においても言えることでもあります。このネットワークづくりには農業に限らず、加工業や生協や流通団体等、同じような条件・代替わりを課題にしているメンバー、幅広い人達を募っています。このことはBM技術協会の農業・地域・生活を変えて行く担い手づくりにも繋がります。そして、第一世代のネットワークが中心のBM技術協会の次の担い手のステージとも考えています。是非、大勢のBMの仲間の参加のもと自律的で且つ、活発な活動を期待したいと思います。
 最後になりましたが、BMW技術について殆ど素人の私です。今後のBMW技術の方針を考える上で勉強することが沢山あります。そして、協会はだれのものでもなく、会員のものであることは間違いのないことです。時間が許す限り、プラント現場等に足を運び、勉強していきます。是非、ご指導とご協力の程、お願いいたします。

Author 事務局 : 2009年09月01日20:26

 
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