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2005年06月01日

AQUA162号 トップ記事

中国・上海、崇明島に生物活性水プラントが完成
上海市崇明長江農場


 中国・上海、崇明島で今年二月から建設がすすめられていた生物活性水プラント工事が完成した。同プラントの工事完成を受けて、五月二三日から二七日、培養調整及び管理方法の確認や、生物活性水の利用方法等の指導を目的に、㈱匠集団そらの椎名盛男代表取締役(BM協会常任理事)、清水澄常任理事ら五名のチームが、現地を訪問した。
 同プラントは、上海万事発実業総公司(張建漢代表取締役)の上海市崇明長江農場に導入されたもの。崇明島は、長江(揚子江)の河口にあり、面積は一二〇〇平方K㎡、島全体が生態系保護地区に指定されている。島の農地は、五〇〇〇〇ha有り、今回生物活性水プラントが導入された万事発実業総公司が所有する農地は、四〇〇〇haとなっている。長江農場では、五年前から、有機栽培に取り組み、現在の有機栽培農地は、二七〇ha、二〇〇八年には、有機栽培農地七〇〇haを目指している。同農場の農業経営内容は、耕作部門では、米、小麦、大麦が主力生産品目となっており、畜産部門では、乳牛二五〇〇頭、養豚(母豚一五〇〇頭、肥育豚三〇〇〇〇頭)、アヒル一〇〇万羽などなっている。
 今回、導入された生物活性水プラントは、日量三、五tの生産能力があり、六五tの貯留槽を備えている。生物活性水は、有機栽培の耕作部門や、堆肥づくり等に幅広く利用される予定だ。
 崇明島に入った訪中チームは、二四日にプラントの調整確認や、現地の水稲・野菜栽培の状況や、堆肥づくりの現状等、現地確認を行った。二五日には、現地スタッフに①プラント管理方法の確認②水稲栽培や野菜づくりでの生物活性水の利用方法③堆肥づくりや、畜産でのBMW技術の活用方法を説明した後、現場で技術をどう生かすか、討議を終日行った。二六日には、実際に生物活性水を活用した種堆肥づくりを清水常任理事の指導のもと、訪中チームと現地スタッフの共同作業で実施した。
 同農場でのBMW技術の活用と、技術を介しての中国と日本との交流が今後、大いに期待される。                            (礒 田 有 治)

Author 事務局 : 2005年06月01日 13:00

 
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