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2005年11月16日

AQUA166号 トップ記事

 中国の上海同済大学元副学長、顧国維(グ・グオウェイ)教授ら三名が、九月一六日にBMW技術の現場を実地見聞するために来日しました。一七日には長崎浩BM技術協会会長等から背景説明等を受けた後、一八日から山形の米沢郷牧場、㈱パル・ミート山形工場、秋田の㈲ポークランドを見学に訪れました。
 

見学に訪れたのは顧国維教授(上海同済大学環境科学・工程学院院長)、叶凡所長(イエ・ファン/上海同済大学建築設計研究院研究所所長)、何文遠氏(ヘ・ウエニュアン/上海同済大学環境科学・工程学院)の三名です。
 顧教授は上海崇明島の長江農場にあるBMW生物活性水プラントを見てBMW技術に強い関心を持ち、BMW技術についてもっとよく知りたい、日本の応用現場を見たいと来日しました。顧教授は、廃水処理技術の活性汚泥法の専門家でもあります。
 一七日にはBM技術協会事務所において交流の懇談が行われました。日本側からは、長崎浩協会会長、椎名盛男協会常任理事、菊地董氏、礒田有治協会事務局長が参加しました。顧教授より挨拶と中国の農業排水についての問題点説明が行われBMW技術について学び、日本との交流を進めていきたいとの抱負も語られました。
 長崎会長は、日本の環境汚染の歴史と協会の成り立ちについて説明しました。その中で、BM技術協会は技術の普及だけでなく、BMW技術を使った農産物の流通を通じての「循環」まで関わってきた、とBM技術協会と会員の役割の広がりを説明しました。その後、長崎会長、椎名常任理事が中国側の持っている技術的な疑問に答えるとともに、生物活性水の分析等について提起しました。質疑応答の後、顧教授からは生物活性水について内容物の調査をしてみたい、との希望が語られました。
 一八日には山形県へ移動し、伊藤幸吉代表(協会常任理事)から米沢郷牧場が取り組んでいる資源循環型農業についての説明を受け、見学を行ないました。一九日は、㈱パル・ミートを訪門し、食肉加工場と排水処理施設を見学。曝気槽や活性汚泥の状態を興味深く確認していました。二〇日は㈲ポークランドで豊下勝彦社長(協会理事)からSPF豚とBMW技術の融合について説明を受け、尿処理施設や堆肥施設の見学を行い、今回の見学を終えました。

Author 事務局 : 2005年11月16日 15:01

 
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