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2006年07月31日

AQUA175号 トップ記事

名水の里~山梨県白州町にBMW技術導入の製菓・大豆加工工場が竣工

(株)匠集団そら プラント事業部長 星加浩二

山梨県北杜市白州町台ヶ原に、和菓子製造の金精軒製菓㈱と大豆飲料製造の白州屋まめ吉㈱が新しい工場を竣工させました。その工場排水施設に、BMWシステムが導入されて、これから稼動が始まります。
 6月14日に現地での新工場見学会と会場を移して竣工式が行なわれ、県内外から関係者が大勢集まり盛大な式になりました。BM技術協会からも、向山茂徳副会長((株)山梨自然学研究所代表取締役)椎名盛男常任理事((株)匠集団そら代表取締役)、高草木里香理事((株)白州森と水の里センター代表取締役)が参列しました。
 同工場から出る排水は、日量15トン。うち金精軒製菓㈱からは餅の加工設備の洗浄水が1トン/日。残りは、白州屋まめ吉㈱からの大豆飲料製造ラインの洗浄水です。大豆飲料は、地元産の大豆をまるごと微粉末にして白州の名水を使って仕込みます。そのため大豆の煮汁などは出てきません。排水は、一日の作業が終わり製造設備を洗浄するときに製造ラインに少し残っている原料以外は、製造ライン洗浄水がほとんどです。処理水はBODが20ppm以下となって尾白川に放流されます。 排水処理施設は、(株)NIPPOコーポレーション山梨営業所の協力を得て設置工事を行ないました。 
 この大豆飲料は、試作品が昨年の全国交流会で提供され好評でした。また、山梨の特産であるブドウ果汁なども利用して多彩な大豆飲料も製造することになっています。
 また、白州屋まめ吉(株)では工場のすぐ隣の畑を借りて大豆栽培にも取り組んでいます。はじめての大豆栽培では、圃場の土壌検査も行って施肥設計に基づき黒富士農場から堆肥を運んできて元肥を投入しています。大豆は榑林剛白州屋まめ吉㈱社長みずから播種器を用いて植え付けました。今後は生物活性水の利用もすすめていくことにしています。
 日本のミネラルウォーターの代表産地である白州でのBMの取組みは、意義あることと考えています。

Author 事務局 : 2006年07月31日 18:08

 
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