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2007年07月31日

千葉BM技術協会 第11回定期総会報告 【187号】

千葉の岩石をテーマに「土と水の学校」岩石と水講座も実施

6月23日、千葉BM技術協会は千葉県香取市の山田公民館にて、第11回定期総会を開催しました。総会終了後は、4月に「流域の土と水の再生」をテーマに実施した青森・岩木川流域視察研修会報告と、千葉の岩石をテーマにした~自然学を実践する~「土と水の学校」岩石と水講座が、名古屋大学の奥地拓生氏を講師に実施されました。当日は、個人・法人会員など約30人が参加。その中には、旭市役所からの参加もあり、活動の広がりを感じる総会となりました。

 定期総会では、第一号議案「2006年度活動報告及び会計報告ならびに監査報告承認の件」、第二号議案「2007年度活動計画及び活動予算案承認の件」、第三号議案「2007年度役員選出の件」、第四号議案「会則の変更」についての審議が行われました。
審議に先立ち、千葉BM技術協会の向後武彦会長から挨拶があり、「4月に実施した青森研修では、白神山地の先進的な取り組みを目の当たりにして、自分の住んでいる香取市内の河川の取り組みはどうか、考えさせられました。これからは地元での取り組みについて真剣に考えていくと同時に、私たちだけでなく次の世代を担う子どもたちも参加できるよう取り組んでいきたい」と話されました。
総会は、議長にBMとみやまの鈴木孝雄氏が選任され、事務局の生活クラブ生活協同組合山本部長より各議案について説明が行われました。各議案とも全会一致で可決され、これにより、2007年度は前年度に引き続き、農事組合法人和郷園の向後武彦理事が会長に就任しました。また、今年度から事務局を和郷園に置くこととなりました。

地域の水を再認識した「青森岩木川流域」視察研修

 総会終了後、BM技術協会の礒田有治事務局長より青森・岩木川流域視察研修会報告「世界遺産 白神山地を守る農業 地域の土と水の再生を」が行われました。最初に、地域の土と水を再生することを目的としたBMW技術の紹介と事例が説明され、その中で白神山地から流れる岩木川流域における自治体、生産者のBMW技術導入事例を、青森視察研修の日程に沿って報告。研修先のひとつだったトキワ養鶏のトリジェネレーションに対する取り組みも紹介されました。礒田事務局長からの報告が終わると、青森視察研修会参加者一人ひとりから感想が述べられ、あらためてBMW技術の質の高さと、環境問題に対する認識を深めることができました。

銚子は赤道にあった!

 最後に、奥地拓生氏による「土と水の学校」岩石と水講座が、「日本列島の形成と千葉の岩石と水」と題して行われました。奥地氏が事前に実施した千葉の岩石調査を基に、関東地方における岩石の時代分布や断層について解説が行われました。その後、千葉県銚子市の地形と岩石に着目し、プレートテクトニクスによる大陸移動を動画で説明。赤道近くにあった銚子が現在の位置まで移動する様を見て、会場からは驚きの声があがりました。さらに、和郷園の生物活性水プラントなどを例に、花崗岩と水によるミネラルサイクルについても説明が行われ、BMW技術は地球のミネラルサイクルを早回しする技術であることがあらためて確認されました。
総会終了後は、同市にある風土村物産館で懇親会を開催。参加者同士の交流も図られ、充実した総会となりました。

(報告:千葉BM技術協会幹事 中根 裕)

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Author 事務局 : 2007年07月31日 18:23

 
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