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2008年07月01日

中国・蘇州訪日団がBMW技術導入現場を見学 【AQUA198号】

㈱華和  戴 海燕

 中国の上海から、西におよそ百キロメートル離れた蘇州地域に 『樹山村』という集落があります。総面積六平方キロメートル、耕地面積約三〇〇ヘクタール、 二〇〇七年度現在、五五六戸、総人口が一、八二二人の村です。

 蘇州市政府はこの村を『蘇州市生態農業モデル村』として自然環境を保護していく政策を決定しました。この政策の執行に当るのは、『蘇州新(しんこう)農業観光開発有限公司』です。
 昨年、上海で華和と共同出資して作った『上海逸和農業科技有限公司』の黄青代表が蘇州市政府にBMW技術を紹介したところ、この蘇州新農業観光開発有限公司が樹山村にBMW技術の導入を検討しています。
 このため、五月一一日に、蘇州新農業観光開発有限公司・副総経理の蔡建新氏ら四名が、BMW技術の現場を実地見学するために来日し、黄青代表と私が見学に同行しました。
 一行は、一二日に、山形県の米沢郷牧場を見学に訪れました。協会常任理事の伊藤幸蔵さんと阿部均さんから、米沢郷牧場が取り込んでいる資源循環型農業についての説明を受け、稲の育苗圃、果樹園、生物活生水プラント、堆肥センターなどの見学を行いました。  
 訪日団のメンバーである王農梅氏からは、資源循環について、次々と質問が行われました。また、経済面の循環に関る農産物の販売にも興味津々のようでした。王氏は中国江蘇省における有数な土壌の専門家でもあります。かつて有機栽培茶にEM菌の研究を行ましたが、よい結果が出なかったようです。王氏は米沢郷牧場の見学で、BMW技術にある程度納得したようです。ただし、畜産を見られなかったのが残念でした。
 一三日には、茨城BM自然塾の田中一作さんが行っているBMW技術を活用した生態系と一体となった自給自足のシステムを見学しました。田中さんご夫妻からは、家庭雑排水など、身近な廃棄物から生物活性水をつくり、耕作や畜産に活用する循環型の暮らしの説明を受けました。訪日団一同、できた生物活性水に大いに興味を持ち、大きなペットボトル一本に詰め、持ち帰っていました。団長の蔡建新氏は、鶏舎を見学して、悪臭のないことに感心していました。また、田中さんご夫妻の環境を大切にし、自然と共生する暮らし方に共感し、是非、このシステムを導入したいと田中さんに話していました。
 交流しながら、田中さんが飼育している鶏の味の濃い美味しい卵や、茨城BM自然塾の米川修さんのサツマイモを一杯頂いた上、持ち帰りました、一同大変おいしいと好評でした。
 その日の夜、BM技術協会の礒田有治事務局長にお忙しい中、訪日団の泊まるホテルまでお越しいただき、BM技術協会の目標や、BMW技術の説明、今回視察した二事例のポイント等の解説を受けた後、交流が行なわれました。
 一四日は訪日団が、関西視察に向かったため、黄青代表と私で千葉県の和郷園を訪問し、トマトや、キュウリのハウスの見学を行いました。和郷園理事で千葉BM技術協会の向後武彦会長から、品種や土づくりの方法、栽培法、ハウスの作り方などを詳細に説明いただき、今後、中国でBM農場を展開する時のために非常に参考になりました。
 今回、見学にご協力いただいた皆さんに心からお礼を申し上げます。

Author 事務局 : 2008年07月01日 12:35

 
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