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2008年10月01日

「キララの学校」 【AQUA201号】

「キララの学校」事務局長 秋山 澄兄

 八月三日~九日の期間、山梨県北杜市白州郷牧場において、キララ夏の学校が開校されました。
 キララの学校は、子供達に、豊かな自然や農業を、年間を通じて体験してもらう取組みで、白州郷牧場は、四半世紀にわたって教育農場としての歴史を重ねてきました。
 毎年、夏の学校では子供達のプログラムの中には自然を学ぶプログラムが導入されています。
 その中でも「土と水の学校」岩石と水講座でも講師をされている、奥地拓生氏による「白州と花崗岩と地球の誕生」は夏の学校に限らず毎回行われています。
 今回の夏の学校ではNPO法人たんぼ理事長の岩渕成紀氏を迎え、子供のために作られたビオトープ(セリ田)で、「生きもの・植生調査」も行われました。
 この他にも、毎日の農作業を軸に、大麦藁を使った蛍篭作り、食を学ぶプログラムとして、東京・自由が丘のイタリア料理店「バッポ・アンジェロ」のオーナーシェフ、コッツォリーノ・アンジェロ氏による料理教室なども行われました。

 キララの学校は、春・夏・秋・冬・田植え、稲刈りそして五月の連休と、年間七回開校しています。開校される「場」と、そこでの「生活」が、都会生活や公教育での学校生活とは異なります。そこに学校キララが開校する意味があります。
 「場」の第一は白州の自然です。日本有数の天然水と森に支えられた白州では、人と自然の関係を深く感じ考えることが出来ます。
 第二は白州郷牧場です。牧場には子どもたちが安心して作業や食べることができる完全無農薬循環農法の畑と水田、そして平飼の鶏、和牛がいます。
 第三は、世代・職業・感性等がそれぞれ違う多様なスタッフがいることです。幼稚園から大学までの教員、お店をやっている人、会社員、学生など、そして農場スタッフはもちろん、村の人も加わっています。
 「生活」は、働き・学び・遊ぶことです。年間を通して子どもたち自身が農作業をして植えた作物を、自分で収穫し、料理し、そして食べ、生ごみを土に返します。そして、自然や農・食に関係することを学び、技術を身につけることをします。また、森や川や野原の恵を受けての遊びを通じて、子どもたちの身体が開放されます。
 そして、白州の生産・生活のベースとなっているのが、BMW技術です。
 以前、子どもたちを育てるのは、家族・地域・学校でした。しかし、今はそれらが多かれ少なかれ崩壊し、力を喪失しつつあります。
 そのような中で、子どもと大人が一緒になって、人間の命を支えている「自然」と「食」、それを結ぶ「農」を具体的に体験し、学び、そして様々な人との出会いを通して、自分を発見し、自然と人間や自分と他人との関係を新しくつくりだしたい。
 これが私たちの学校キララの願いです。

Author 事務局 : 2008年10月01日 23:07

 
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