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2009年02月01日

神奈川ゆめコープで、石澤理事長を講師に「地域の土と水の再生」講演会を開催【AQUA205号】

神奈川ゆめコープで、石澤理事長を講師に「地域の土と水の再生」講演会を開催【AQUA205号】
「白神の夢」は「丹沢の夢」


生活協同組合パルシステム神奈川ゆめコープ 機関運営部企画広報課 平本 博


 生活協同組合パルシステム神奈川ゆめコープでは、昨年の一二月三日、新横浜でBM技術協会の石澤直士理事長を講師に、『世界遺産「白神山地の水を守る農業」地域の土と水の再生を~パルシステム商品から環境を考える~』講演会を開催し、理事、本部の幹部職員、県内各地の神奈川ゆめコープ事業所長(配送センター、営業所、福祉事業所)など六三名が参加しました。神奈川ゆめコープでは二〇〇八年度の組織課題として環境と「食・農」を柱にした政策研究のため、理事会のもとに会議体を設けて学習会や研修会を通じた政策討議を積み重ねて来ており、この講演会はパルシステム連合会の食糧・農業政策や産直産地と大きく強いつながりのあるBMW技術とその実践について組織全体としての理解を深めることを目的としたものです。
 講演会ではまず神奈川ゆめコープ増田和美常任理事の、「BMW技術とその実践についての理解を深め、パルシステム商品との関係を知り、あわせて神奈川での環境と農業を考える」という講演会の取組みに至った趣旨説明があり、映画『白神の夢』ダイジェスト版の上映ののち、石澤理事長の講演が行われました。ハタハタの産卵シーンで始まる豊かな海、白神山地のブナ林と渓谷、映画の舞台となった秋田県八森町で環境保全に取り組む人々の姿の上映と、それに続く白神山地から十三湖、日本海に至るまでの岩木川水系の環境を守る取組み、常盤村養鶏、八峰園を中心とするBMW技術の実践とその成果についての石澤理事長の講演は、パルシステム神奈川ゆめコープがこれからの地域の活動で果たすべき役割について大きな示唆をいただいた内容でした。
 参加者からは、首都圏にありながら相模川(上流は道志川)水系、酒匂川水系、丹沢山塊を自然の恵みとしてもつ神奈川県での環境と食、農への取組みを一層進めて行きたいとの感想も寄せられました。

県内農業の振興と人づくりの第一歩に
 パルシステム神奈川ゆめコープ
  理事長 齋藤文子

 神奈川県は大消費地でありながらカロリーベース自給率三%の都市農業県で、ほとんどの食料を他県と外国に依存しています。産直産地もジョイファーム小田原と首都圏とんトン協議会の二産地のみで産直のパルシステムを謳うにはさみしい限りです。県内の農業の振興と農業者とのつながりを模索しつつ、小田原地域では今ある農地の保全を組合員と一緒に行動し保全する活動「農の学校」に取り組んでいます。BM技術協会の石澤理事長のご講演で、白神山地の自然の中での命の連鎖と循環のシステムから関連してBMW技術の科学性が理解でき、理事・管理職の有意義な学習会となりました。今後の県内での展開の第一歩となるものです。有難うございました。

講演を振り返って
 パルシステム神奈川ゆめコープ
専務理事 大信 政一

 一二月三日に神奈川の地で、世界遺産「白神山地の水を守る農業」地域の土と水の再生を~パルシステム商品から環境を考える~、と題してBM技術協会石澤直士理事長から講演を頂きました。講演には、理事・管理職・事業所長の六三名が参加させて頂きました。 
 現在のBMW技術が「水源から河口まで、流域の土と水を再生する」という広い視点を持ち実践されていること、またこの技術の寄って立つ考え方を知ることができたと思っております。私たちの問題意識としては、環境という視点から、食や農、木や水や土について総合的に理解したいという欲求がありました。この点からも、とても示唆を頂いた講演でした。ご講演いただいた石澤理事長と礒田事務局長に感謝する次第です。

Author 事務局 : 2009年02月01日 15:13

 
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