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2009年02月01日

BMW技術をもっとよく知りたい【AQUA205号】

BMW技術をもっとよく知りたい
基礎学習とBM中水施設見学会をドゥコープで開催
生活協同組合ドゥコープ環境委員  柿添 昌子
 
 昨年、一二月一二日、埼玉県白岡町の生活協同組合ドゥコープ白岡センターにて、ドゥコープ環境委員、職員、理事ら一一人が参加し、BMW技術の基礎学習とBMWシステムによる中水施設見学を行う「BMW学習会」が開催されました。講師には、BM技術協会の礒田有治事務局長と、㈱匠集団そらの秋山澄兄氏をお迎えしました。
 ドゥコープ環境委員会には、二つのテーマグループがあります。その一つは、子どもや親に環境のことを伝える「グリーンリーブス」というグループです。石けん学習会や、「こうぬま水と緑を親しむ会」との交流や、マイはし作りや、エコクッキング等の活動に取組んでいます。もう一つのグループは、原発やゴミ問題を考える「ぐるぐるりん」というグループです。具体的には、原発の学習や「六ヶ所村ラプソディ」の上映会、埼玉大学学生ゴミ堆肥化研究会との交流等の活動を行っています。
 今回の学習会は、環境グループ「ぐるぐるりん」が主催したものです。以前にパルシステムが扱っているBM商品を使って、生ゴミの堆肥化に取組んでいたものの、途中で挫折してしまったことがあり、BMW技術のことをもっとよく知りたい、組合員にもっと普及したいという想いから、学習会を企画しました。
 学習会は、まず、昨年一一月に開催されたBMW技術全国交流会で、使用されたオープニングビデオの画像上映から始まりました。礒田事務局長からは、交流会のテーマともなった食料生産環境の危機、経済危機を迎える中で、生産者も都市生活者もお互いにどうサバイバル時代に備えていくのか、その中で今後、どう知恵を出し合いながら連携していくのか、生産や生活、地域共同体の中で、BMW技術の考え方や技術をどう活かしていくのか等を短い時間の中で話していただきました。
 その後、㈱匠集団そらの秋山氏の説明で、BMW技術を活用した白岡センターの中水施設の見学を行いました。白岡センターでは、合併処理浄化槽からの処理水を、BMWシステムによって中水として再生し、トイレの流し水に再利用しています。秋山氏からは、合併処理浄化槽のBODと、中水のBOD数値が紹介され、BMWシステムによって、水の再生と再利用が行われていることや、ドゥコープ蕨センターでの中水施設では、導入後、水道使用量が三分の一になったこと等が報告されました。礒田事務局長からは、この中水は、原料を合併処理水とした生物活性水であり、茨城県の田中邸のように、これを田んぼに活用したり、様々な活用方法があると説明を受けました。
 ドゥコープでは、この中水施設の利用が、現状では、トイレの流し水に活かす以外は、充分生かされておらず、これからの課題だと思いました。
 また、参加者したメンバーからは、「BMW技術が人にとっても、自然にとっても優しくすばらしいものだとわかったが、どのように使ったらよいのか、一般向けに活用法が知りたい」「世界の貧困(食料不足)の解消に、BMW技術が役立つ事がわかり、とても広い視野で活動していることに驚いた」「一年かけてメンバーで生物活性水の使用実験をしてみるのも面白いと感じた」「消毒に塩素を使用することで、水によるミネラルの循環サイクルが壊れてしまうと聞き驚いた」「白岡センターの中水施設でできた生物活性水も、トイレの中水として利用する以外の余分は、下水に放流してしまうのは、もったいないことだと実感した」等、様々な感想が寄せられました。
 今回の勉強会では、時間が短かったこともあり、BMW技術の触りだけしか学習できなかったので、来年度も学習会の継続を検討していきたいと思っています。

Author 事務局 : 2009年02月01日 15:15

 
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