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2009年03月01日

第19回BMW技術全国交流会第1回実行委員会、BMW基礎学習会をパルシステム茨城で開催【AQUA206号】

第19回BMW技術全国交流会第1回実行委員会、BMW基礎学習会をパルシステム茨城で開催


 一月一六日、水戸市のパルシステム茨城にてBMW技術基礎学習会と第一九回BMW技術全国交流会第一回実行委員会が開催されました。基礎学習会は、本年の全国交流会が開催される茨城において、まずは基礎からBMW技術を学習し、全国交流会の内容を検討していこうという趣旨で開催されました。
 BMW技術基礎学習会には、パルシステム茨城の理事・職員ら約三十人が参加しました。学習会は、昨年のBMW技術全国交流会でオープニングに流されたビデオの上映からはじまりました。世界的な経済危機と食料・環境問題に直面し、そのなかでどう生産・生活・地域のあり方を変えていくかをテーマとした内容ですが、ここ数ヶ月の経済ニュース報道によって、問題提起はさらにリアリティを増しています。
 ビデオ上映の後、礒田有治BM技術協会事務局長から、アメリカを中心とした経済のグローバル化がもたらした現在の世界構造と、その影響を受けている日本の労働環境、また農村・農業の現状についてスクリーンに投影されたグラフと図を使っての解説がありました。農村の弱体化は、WTO(世界貿易機関)やFTA(自由貿易協定)によりグローバル化した世界共通の現象であること、もう一方で世界規模の環境破壊が起こり、食料・水・エネルギーなどの資源の争奪戦が起こっていることが示されました。
 そんなサバイバル時代の中でBM技術協会は「自然観を変える、技術を変える、地域社会を変える」ことを目指し、流域共同体モデルや資源循環型の耕・畜連携モデルを提案していること。BMW技術は、地域生態系における自然浄化作用の仕組み(循環系)に学び、その作用を人工的に再現し、水と土を再生する技術であることが解説されました。また茨城県・田中一作さんのBMW技術を活用した自給自足モデルをはじめ、BMW技術の具体的活用例が紹介されました。
 続いて、BM技術協会常任理事で茨城BM自然塾塾長の清水澄氏から茨城BM自然塾の歴史、取り組みについての紹介が行われました。清水氏の少年時代、今とは比較にならないほど豊かだった県内の自然環境等について、具体的に語られ、身近な自然への好奇心がBMW技術の探求へとつながっていく物語は参加者を引き込みました。参加者からは、清水氏が設計した田中邸のBMW技術を活用した自給自足モデルをぜひ見学したいとの感想が寄せられました。
●第一九回BMW技術全国交流会
 実行委員長に清水澄氏、
 副実行委員長に小谷悠子氏
 学習会終了後、第一九回BMW技術全国交流会第一回実行委員会が開催されました。、礒田BM技術協会事務局長の開会挨拶ではじまり、続いて、全国交流会の実行委員長に清水澄氏(BM技術協会常任理事)、副委員長に小谷悠子氏(生活協同組合パルシステム茨城理事長)が満場一致で選出されました。
 その後、各実行委員及びオブザーバーの簡単な自己紹介が行われ、交流会の運営についての協議に移りました。
 交流会のテーマ、参加者人数の設定、開催場所などについての検討が行われ、開催日は二〇〇九年一一月二〇日(金)~二一日(土)に決定しました。
 また全国交流会に向けて、茨城における具体的活動の一つとなる「筑波山系を水源とする河川・湖沼等流域の調査研究・学習活動」が提案されました。茨城県を象徴し、良質の水をつくる花崗岩を産出する筑波山系の流域に沿って生態系や環境、農業や漁業の現状等を調査し、地域のあり方を探ろうという試みです。地元の自治体、JA、NPOその他にも広く呼びかけて調査研究をすることにより、BMW技術が地域に貢献するきっかけづくりとしても期待されます。その内容は交流会で発表される予定です。
 また、全国交流会の実行委員、オブザーバーも、今後、広く呼びかけていく予定です。
 なお、現時点での実行委員は、清水澄、市丸滋幸、米川修、田中一作、丸山訓(以上、茨城BM自然塾)、小谷悠子、横田敦美、吉田明夫、益子俊昭(以上、パルシステム茨城)、森崎秀峯(らでぃっしゅぼーや㈱)、小林秀樹(パルシステム生活協同組合連合会)、礒田有治(BM技術協会)=敬称略=となっています。 (報告:井上忠彦)

Author 事務局 : 2009年03月01日 20:35

 
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