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2009年04月01日

韓国視察研修会をBM技術協会と日・韓のそらで企画【AQUA207号】

韓国視察研修会をBM技術協会と日・韓のそらで企画
韓国のBMW技術の取組みを学ぼう
㈱匠集団そら 秋山 澄兄


 そらインターナショナルコリアのハさんから韓国楊平郡でのBMW技術の取組みが紹介されましたが、現在、韓国内には、約七〇ヵ所にBMW技術による排水処理施設や生物活性水施設、飲水改善施設があります。楊平郡のように自治体主導により、生態系の保全にBMW技術が地域の核となっている例をはじめ、農業学校や生協が中心となり地域一体で有機農業に取り組んでいるプルム農学校等にもBMW技術が導入されています。 
 韓国におけるこうした取組みは、今後、日本における生態系を保全・再生しながら地域資源を活かした生産・生活・地域づくりを進めていく上で、多いに学ぶべき点があります。
 そこで、BM技術協会では、今年、会員生産者やその後継者をはじめ、各会員生活協同組合、さらには自治体、農協等、幅広い方々を対象に、陽平郡をはじめ、韓国内での取組みを研修することを二月の常任理事会で決定しました。これを受けて、協会と㈱匠集団そら、そらインターナショナルコリアで、韓国視察研修プログラムを企画します。
 研修プログラムが出来次第、会員の皆様にお知らせしていきますので、是非、ご参加いただければと思います。
 現在、楊平郡以外に訪問を予定している地域は次の地域です。
●プルム農学校:忠南洪城郡洪城
 地域を守る人づくりを実践しているプルム農学校、学校OBなどの手によって設立された洪城プルム生協。農学校を中心に地域作りが進められている、韓国有機農業の聖地を視察します。(AQUA 192号参照)
●山自然学校:慶北永川市
自然・環境・生態系を日常的に体験し、子どもたちが、自然の循環システムを学ぶ教材としてBM技術が導入されている代案学校を視察します。(AQUA 191号参照)
●ガンジー学校:慶尚南道山清郡
 ドゥンチョル山のふもとに「アンソルギ」という共同体は韓国で初めて「計画的な生態系保護」のための共同体です。
アンソルギをつくったのはガンジー学校という自由な教育を行う学校です。
 日本ではフリースクール、などと呼ばれているようですが、韓国では、型にはまった公教育とは違う、伸び伸びした子ども中心の教育を行う特別な学校(代案学校)です。
 ここでは一八世帯が生活しており、ガンジー学校の教育方針に賛同した教師と親達によって、学校を中心に共同体が形成されています。
 住民の職業もガンジー学校の先生をはじめ、漢方医、公務員、大学教授、建築家など、全国から集まった多様な人達が、自然を愛し、生態系を保護するために地域作りに取り組んでいる姿を視察します。
●済州島
 楊平郡と同じく、自治体が中心となってBMW技術の取組みを始め、島の特産物でもあるミカンを栽培している農家や、養豚場などを視察します。楊平と同じく、タンクローリーに生物活性水を積み、各農家に配達する取り組みが始まろうとしています。
 その他の候補地は春川生協、緑の平和生協などです。

Author 事務局 : 2009年04月01日 20:48

 
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