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2009年07月01日
【AQUA210号】第1回「田んぼの生きもの及び水質・土壌調査」を実施)
五月二四日(日)、茨城県茨城町にて、筑波山系「流域生態系再生」調査研究・学習プロジェクトの一環として「第一回田んぼの生きもの及び水質・土壌調査」が行われました。プロジェクトの実行委員会を構成する生活協同組合パルシステム茨城、茨城BM自然塾、らでぃっしゅぼーや㈱、パルシステム生活協同組合連合会、NPO法人生物多様性農業支援センターBM技術協会の他、ゼネラルプレス等から、四一人が、調査に参加しました。
同プロジェクトは、昨年の茨城県田中一作邸のBMWシステムの生態系調査の発展形として、良質の水をつくる花崗岩を産出する、筑波山系を水源とする河川流域に沿って、下流の涸沼までの水系の生態系や環境、それに基づく農業、漁業、また文化について、調査・研究するもの。今秋、茨城で開催されるBMW技術全国交流会の活動の一環としても、展開されています。
具体的には、筑波山系の水系のもととなっている岩石調査や、流域の水質や、生態系を構成する生きものはどう変化しているのか、流域の農業や生活がどう影響を及ぼしているのか、また、その中で水田の持つ多面的役割やBMW技術の活かし方等について、流域をフィールドに、幅広い参加者を対象として、調査研究・学習活動を実施していく予定となっています。
調査地点と調査方法
今回の調査地点は涸沼前川中流域に位置する、茨城町馬渡の清水澄BM技術協会常任理事のBM水田、涸沼川下流域に位置する、涸沼に近い茨城町下石崎の大場農園の水田の調査をしました。
調査地点となっている「清水BM水田」は、暗渠に、茨城県稲田産の花崗岩と、粘土を五、六百度で焼いて砕いたものが埋設されています。焼かれた粘土は、軽石のように細かな気泡ができ、また磁力を帯びるためバクテリアが住み着くのに適した環境になっているということです。この暗渠にはエアレーション設備が設置され、水田の水はこの暗渠からポンプで引き上げられて、また水田に戻るという循環をしており、水田自体がBMWプラントと同様の構造となっています。
もう一方の調査地点となっている大場農園では、慣行栽培の水田と無農薬不耕起栽培の水田の二カ所で調査を行いました。
大場農園に近い涸沼は、上流の笠間市を水源とする涸沼川や大谷川などが流れ込み、海と通じ、淡水と海水が混ざりあう汽水湖となっています。また、シジミなどの生産も盛んな湖です。
今回の第一回調査では、生きもの調査については、動物と植物調査を行いました。動物調査は田んぼの中を一列に並んで入り、観察するラインセンサスと、あぜや水路、田んぼの土の中などを幅広く観察するランダム調査を行いました。ラインセンサスではあぜから四メートル離れた地点と一五メートル離れた地点に柱を立て、その中間の一一メートル(約一二~一三株)の距離を約〇・九メートル(幅三条)の範囲で観察し、生き物の種類と個体数を調べました。面積にすると約一〇平方メートル(約〇・一アール)の調査範囲になります。
あぜや水路ではカエル、魚類の採取をして、バットやミニ水槽に入れ、「田んぼの生き物図鑑」を使用して種類を同定しました。
植物調査では、花の咲いていない植物は判別が難しいので、花の咲いているものに限定し、花の色ごと(白、黄、赤、青、緑、その他)に選別して、葉の枚数やその他の特徴から「田んぼの生き物図鑑植物編」を使用して同定しました。同定できないものはダンボールと新聞紙で挿み、標本として持ち帰り、後で詳細に調べます。
清水BM水田と大場水田の生きもの調査で確認された動植物は、表1のようになりました。
水質・土壌調査調査は、各水田の①用水②水田水③排水の水と、各水田の土壌を採取し、水質調査(BOD・COD、成分分析等)と土壌分析を実施しました。土壌分析の結果は表2の通りとなっています。
今回は、雨天下での調査でしたが、水田の動植物が筑波山流域のなかでどう水環境に関わっているか、地域の人々と一緒に考えていくスタートになる調査となりました。
調査結果は毎回まとめられ、今秋に行われるBMW技術全国交流会で発表される予定です。
今後の「田んぼの生きもの及び水質・土壌調査」は、第二回が六月二八日(日)、第三回が七月二五日(日)に予定されています。
参加ご希望の方は、パルシステム茨城、組合員活動支援課・増子まで(電話〇二九|三〇三|一六一六)
(報告:井上忠彦)
Author 事務局 : 2009年07月01日 21:16