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2009年12月01日

【AQUA215号】BMファーマーズマーケット第1回

 生産者が、農産物を地元で供給するという直売所やレストラン出店等の展開が全国各地で進められ、協会会員産地でも様々な取組みが行われています。そこで、協会会員産地が進めている直売所等の取組みを「BMファーマーズマーケット」と題し、今号から紹介していきます。第一回は、ポークランド「桃豚」直売所、COMOMO(こもも)です。㈲ポークランドの豊下勝彦代表取締役(BM技術協会常任理事)にお話をうかがいました。

秋田県 ポークランド桃豚直売所 COMOMO(こもも)
所在地:〒017|0201
秋田県鹿角郡小坂町小坂字上前田4|5
電 話:0186|29|4004
FAX:0186|29|4022
営業時間:午前10時~午後7時(平日)
日曜は午後6時まで
定 休 日:毎週月曜日・年末年始
販売品目:精肉、調味料、米、野菜など

 ポークランド桃豚直売所、COMOMO(こもも)は、昨年の一二月一三日にオープンしました。店名は、小坂町の「こ」と桃豚の「もも」をあわせて命名されました。
 いままで生協などの流通を通して「桃豚」を販売していましたが、地元のお客さんが直接買える店舗がありませんでした。地元ですぐに「桃豚」が手に入る店をつくりたい、小坂町に来た人にお土産として買っていってもらえる店にしたい、と思ってはじめました。
 去年のオープン日には、一時間で豚肉が三〇〇パック売れました。そろそろ開店一年になりますが、需要としては普段使いの豚肉の購入もありますけど、セット物などのギフト系の販売が多いですね。
 また、トンカツの販売を先月からはじめました。この店内で調理しています。家庭が核家族になると、わざわざ家で油を熱して調理するより、お店で揚げておいてもらった方が助かるという声があります。近々、コロッケもはじめます。調理品はスタッフで試食して、衣と肉の相性とか、冷めてから食べた場合の味などをみています。揚げ物以外にも豚肉を使った総菜類を、ビュッフェ形式の量り売りでこれからやりたいと思っています。
 それから「こもも」の店頭では、豚のホルモンも販売しています。豚の内臓は、足が速いので、量販店にはほとんど出していないのですが、この店では好評ですよ。
 店舗においてある野菜類も、ポークランドの農園でつくったものです。無農薬が基本で、協会が取組んでいる~自然学を実践する~「土と水の学校」有機栽培講座で学んだ方法で栽培しています。野菜もそこそこ売れています。露地野菜だと、ここらの人は自分の家でつくっているので、需要としてはまだ少ないかもしれませんが、いまは様子をみています。

 店舗面積は約二四坪で、現在、月に約七〇〇万円から八〇〇万円程度の売り上げがあります。当初の売り上げ予測を上回っています。もともとポークランドでは「桃豚の会」という消費者との通販・宅配をやっていましたから、ある程度はお客さんの声が聞こえていたのですが、こんなにも地元に潜在的な需要があったのか、という感じですね。小坂町の人口は約六千人しかいないのですが。
 秋のギフト商品も、去年の売り上げの倍まではいきませんが、目標としていた数を簡単に越えました。
 購買者層で言えば、小坂町は元々鉱山の町なので、鉱山関係の年金生活者の方が多いですね。また、会社員のお客さんはギフト系の商品をよく購入されます。近くの十和田湖への観光のついでに来られるお客さんも、直売所があるからなんとなく寄ってみる、というよりは、はじめから買う目的を持って来てくれる方が多いですね。ポークランドの職員も、仕事の帰りに買っていったりするようです。
 ポークランドでは、来年四月に大規模な加工所をつくる計画がありますので、そちらの方に食育や農業体験ができる施設をつくり、そこで商品販売も行いたいと考えています。もともとポークランドの体験農園はあるのですが、十和田湖観光のコースとしても寄ってもらえるような性格の場所にしたいですね。だいたい一一月から四月は冬の十和田湖観光は止まるのですが、通年来てもらえるようなプログラムを考えています。ここは、東北自動車道のインターがすぐそばにありますし、交通は決して不便ではないですから。
 ハム・ソーセージなどの加工品製造はずっとやりたかったのですが、いままで手が回りませんでした。どうせやるからには無添加など、独自な商品をつくりたいですしね。今、白神酵母系のものを使った、まったく保存料を使わない加工品などを、秋田県の食品研究所といっしょに開発しています。豚自体の商品開発、たとえば飼料米をつかった「米豚」など「桃豚」以外のブランド開発も色々とやっています。BMW技術を使って薬品量を少なくして、健康な豚を育てていますという情報も店内で流しています。また、他のBM産地である、山梨県の白州郷牧場の鶏卵などもこの店で扱っています。

Author 事務局 : 2009年12月01日 16:30

 
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