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2010年02月01日

【AQUA217号】「真富士の里」にBMW排水処理施設が導入される

静岡県の農産物・加工品等直売店舗
「真富士の里」にBMW排水処理施設が導入される

報告 ㈱匠集団そら
星加 浩二
 静岡市を流れる阿倍川の中流に位置する平野地区に、地域の農産物や加工品の販売と食堂を兼ねた店「真富士(まふじ)の里」があります。この「真富士の里」で、旧施設の建て替えに伴い、BMW技術による排水処理施設が導入され、一一月に新施設がオープンしました。
 「真富士の里」は、阿倍川の源流部にある梅ケ島温泉への休憩ポイントとして、昔ながらの伝統の味や、四季折々の山菜やお茶、わさび等の名産品の販売を地域で運営する店です。平成元年にオープンし、今年で二〇周年を迎えています。
 店の建て替えに伴い、これまでの施設で課題となっていた厨房・加工所排水の悪臭発生問題を解決するため、BMW技術を導入することになりました。
 匠集団そらでは、一一月三日のオープンに向け、微生物培養調整作業を一〇月中旬から開始しました。当初は微生物濃度(活性汚泥)が低かったり、オープン後は、秋の行楽シーズンで大勢の観光客が来店したこともあり、休日の排水量は計画水量を大幅に上回る等のイレギュラーな条件もありましたが、現在は、悪臭の発生もなく、排水処理工程も安定しています。


BMW廃水処理施設の完成に寄せて
  真富士の里 運営委員長 望月太智

 「真富士の里」は、『地域の暮らしを守る元気なお母さんの店』をコンセプトに、平成元年に開催された駿府博の売店を移築して開店し、以来二〇年が経過しました。
 旧施設では、厨房・加工所排水の悪臭問題があり、建て替えをすることとなったのでこれを機に何とか解決したいと色々と、解決技術を探していました。そんな時、知人の紹介で「BMW糞尿・廃水処理システム」の本を紹介されて興味を持ち、早速BM技術協会に連絡しました。
 BM技術協会からは、静岡市内でBMW技術に取組む清水区の村上倫久協会理事を紹介していただき、BMW施設の見学と、村上理事の話を聞くうちに興味が益々膨らみました。その後石川県で行なわれた第一六回BMW技術交流会に特別参加させて頂くこととなりました。交流会では、農業集落廃水施設でのBMW技術の成果が発表され、現地を視察することが出来ました。まさにこの技術を建て替える新店舗に是非取り入れたいと強く思うようになりました。
 新店舗は補助事業でしたので、簡単に新技術の浄化槽は認可されませんでした。しかし㈱匠集団そら並びにBM技術協会からの協力を頂き、本年六月に浄化槽を設置し新築工事が始まりました。おかげさまで「真富士の里」は一一月三日にオープンを迎えることが出来ました。
 浄化槽を店の前に設置しているため、当初、処理水量等が安定しなかった時は、多少心配しましたが、現在は、㈱匠集団そらに調整をして頂きながら日々安定して来ている状況です。
 これを機に、今後地域を守るBMW技術を農業面でも活用し、また静岡でも広めて行きたいと願っています。

Author 事務局 : 2010年02月01日 12:08

 
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