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2010年07月01日

【AQUA222号】韓国におけるBMW技術の現状を学んで

長期BMW研修in韓国
報告 ㈱匠集団そら 岸 直樹

 四月一二日から二三日の一一日間、韓国へのプラント視察、研修に行ってきました。SOLAインターナショナル・コリアのハ代表に案内していただき、韓国スタッフ一同と共に行動させていただきました。主な視察先は事務所のある馬山(マサン)より車で三、四時間かけ楊平(ヤンピョン)、金浦(キンポウ)にある農業技術センターを中心に韓牛農場や地方農家に設置されたプラントのメンテナンスや設置工事に参加させてもらいました。ダンノモ農場では牛舎の横にレストランを設け牛舎を見ながら食事ができるといった、日本には珍しいスタイルの農場もありましたが、これも生物活性水のおかげで牛舎の臭いがほとんどしないからこそ実現できるものだと思います。プラントの技術は日本から教わったものでもあるのであまり日本のものと変わりませんが、行政が農家に支援してBMW技術の施設導入に協力したり、生物活性水を供給するタンク車をもうけたり、その生物活性水の利用の積極性が日本より関心をもっていると感じました。また、韓国でBMW技術に支持があるのは他の微生物施設に比べ、BMWプラントの運営費が圧倒的に安くトータルコスト面で優れていることが、農家が支持している理由の一つだそうです。
 キンポウ農業技術センターでは今までのタンクプラントではなく新しい形のプラントを設けていました。このプラントは全面ステンレスパネルで組み立てられ、中にハシゴがついており直接降りられるようになっています。通常のものよりも高価なもので、資金に余裕のあるところや高級感を見せたいところなどにはこのスタイルのプラントを提案して増やしていくそうです。

 プラントの電気設備に関しては慶南大学にお邪魔して教授より電気に関する講義をしていただき、実際に使われている電気設備を見せてもらいました。韓国では日本よりも送電圧が高いので電気のトラブルは非常に危険なため電気設備設置には安全対策に十分配慮が取られていました。

 プラント以外では、SOLAインターナショナル・コリアの活動実績や方針、組織の在り方を説明してもらいました。挨拶を第一に、組織内のチームワークを大切にし、会社としての利益よりもBMW技術の普及のために、お客さんの要望に無償で応えたりもします。韓国そらは、ハ代表をはじめ、スタッフ一丸となってBMW技術普及に取り組んでいる印象を受けました。日本においても韓国に負けないよう協力しつつ、BMW技術の普及に取り組んでいければと思います。

Author 事務局 : 2010年07月01日 01:16

 
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