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2010年07月01日

【AQUA222号】高松農場で生物活性水プラントの設置工事がはじまりました

報告 ㈱匠集団そら 星加 浩二

 北海道恵庭市にある高松農場で生物活性水プラントの設置工事がはじまりました。
 高松さんは、白州郷牧場で二〇〇一年から二〇〇四年まで農業研修をしていました。白州郷牧場では、いろいろな作物に日常的に生物活性水を栽培に活用していたので、その効果については、実感を持っていたそうです。
 白州郷牧場の研修を終えて二〇〇四年に出身地の北海道に戻り、一町歩くらいで路地栽培ができる農地を探していましたがなかなか条件に合うものが見つからなかったそうです。そのとき水耕栽培をしている人と知り合い、現在の土地を借り受けて同じようにハウスでの葉菜の水耕栽培に二〇〇五年五月に農場を開設して取り組みました。
 ハウスは一反の広さで、水耕のベットが一一列二二ロットに分かれています。
 栽培品目は水耕栽培の特色を活かし生食できるサラダほうれん草や、小松菜、水菜を組み合わせて栽培しています。
 収穫した葉物は、札幌の生協コープさっぽろの店舗に出荷しています。サラダほうれん草は食感も良く人気があるそうです。
 
 二〇〇七年頃から水耕栽培のためどうしても湿気が多いのと密植のため、ベト病がホーレン草に出始めたそうです。白州郷牧場での研修時に菌体を利用して病害を抑えていた体験をもとに、生物活性水を取り寄せて菌体を作り通路に散布するなど対策をしてきました。ところが昨年秋には白サビ病が発生し、やむなく殺菌剤を使用したところベト病まで併せて出てしまったそうです。昨年は、和郷園グループのハウスキュウリ栽培など生物活性水を潅水に活用した栽培技術の研修のため、神崎農園に訪れ生物活性水の効果を確認しました。そして白州郷牧場ではふんだんに使用していた生物活性水を、自分のハウスでもプラントを設置して気兼ねなく利用できることを検討し、生物活性水施設の導入を決めました。

 プラントの構成は、ばっ気槽として三千リットルのステンレスタンクを利用しています。周年での栽培のため生物活性水は年間を通して利用するので、冬季に凍結の心配がないようにハウスの中に場所を確保して全部で五基のタンクを設置しています。ばっ気用のエア供給は電磁ブロアを使い、微細な気泡がでる散気管を取り付けています。
 花崗岩、軽石をばっ気槽内に設置し、生物活性水の原料としては、ポークランドグループの堆肥「十和田BMコンポ」を使います。設備工事完了後すぐに培養調整に入り、七月中旬には、水耕栽培への利用が開始できる予定です。
 高松さんは「ようやく設置もでき生物活性水の製造が始まった。もっと早く設置をしていれば、ベト病にも十分対応できたのでは。これから生物活性水の希釈倍率を変えていろいろと栽培に使っていきたい」と話していました。

Author 事務局 : 2010年07月01日 01:20

 
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