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2010年09月01日

【AQUA224号】生活クラブやまがた生活協同組合でBMW技術学習会

「第20回BMW技術全国交流会」に向けて、基礎から学ぶ
生活クラブやまがた生活協同組合でBMW技術学習会


生活クラブやまがた生活協同組合
石けん委員会担当理事
  皆川 寿美子

 七月二一日(水)、生活クラブやまがた生活協同組合では、本部センター(米沢市通町)において、組合員活動リーダーの理事や地域運営委員会のブロック長ら一八名を対象に、BM技術協会理事長 生田喜和氏、同副理事長 伊藤幸蔵氏から、①「BMW技術とは」、②「生活協同組合がなぜBMW技術運動に取組んできたのか」と題してお話をお聞きしました。

 これは来る一一月一八日〜二〇日、地元米沢・上山を主会場に開催される「第二〇回BMW技術全国交流会」に向け、BMW技術を学び、二〇回目の節目の開催を山形で開催する意義を理解し、大勢の組合員や市民参加によって盛り上げていくことを目的に行われました。

 最初に「生活協同組合がなぜBMW技術運動に取り組んできたのか」を生田喜和理事長よりお聞きしました。生活協同組合とは「生産者と消費者が一緒に物を作っていく関係であること」だと言われました。スーパーなどで「私が作りました」という顔写真が見られるようになりましたが、一方的な情報にすぎないと思うのです。消費者である私たちが「こんなものを食べたい」という意志を持ち、生産者が「こんなものを食べて欲しい」という意志を持つことが、本当の産直運動なのだと再確認しました。
 また「微生物と共生しよう」ということもお聞きしました。これは、自生の時は病気はないけれど、栽培すること自体無理がある。だから技術が必要なのだということは、当り前ではあるけれど、妙に納得させられました。さらに有機農産物だから病気にかかりやすいのは仕方がないと諦めず、何が欲しいのかを生産者に問い続けることが大切であるということも理解しました。農業従事者が技術を高め、みんなで技術を体得することで、化学合成物質に依存することなく、果ては農業従事者の自立が確立されるのだということです。

 次に「BMW技術とは」と題して、伊藤幸蔵副理事長よりお話しをお聞きしました。BMW技術とは一言で言うと「生産活動や生活による土や水の汚染を防止し再生する技術」。この技術を利用して健全な土や水を再現して健康な農水産物の生産を可能にする。健全な土と水は生態系本来の機能を持った土や水である。この循環を守っていくことは、次世代の継承に繋がっていくということでした。

 私たち生活クラブやまがた生活協同組合では、三〇年前から石けん運動に取組んでいます。これは、家庭で使用する洗剤は合成界面活性剤を含んだものは使用しないというものです。合成洗剤は、家庭用排水として流してから分解されるまで時間がかかり、海水にまで流れ込んでしまうといわれています。海まで続くということは、その途中の川の汚染は言うまでもありません。
 私たちがすすめる脂肪酸ナトリウム(カリウム)が原料の石けんは、二四時間以内で分解されます。私たちの活動も「次世代のために自然界に負担をかけない」という点で一致しています。

 生産者と消費者の距離がどんどんかけ離れてきています。だから生産者は食べる人たちのことを考えない、売れる作り方をしてしまいます。また消費者も作る人たちの生活が見えないので、だだ安いものを求めるだけになっています。そしてこの関係が生態系に過分のダメージを与えていることなど想像しがたいものだと思ってしまいます。だからこそ、一一月に行われる「BMW技術全国交流会」には大勢の組合員や市民を誘い、大いに盛り上げていきたいものです。

 最後にこの学習会に参加して、早速BMW技術が生んだ「生物活性水」を日常生活に取り入れてみたいと思いました。

Author 事務局 : 2010年09月01日 02:26

 
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