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2010年11月01日

【AQUA226号】高知県大川村で生物活性水プラントが稼動を始めました

高知県大川村で生物活性水プラントが稼動を始めました。

㈱匠集団そら星加 浩二

 高知県土佐郡大川村にある「土佐はちきん地鶏」の養鶏場で生物活性水プラントの設置工事が終わり、稼動し始めました。
 平成二一年四月二一日に常任理事会が開催されたときに、「BMいきいきプラン」の推進で村内の資源循環型社会を目標として、協会への協力要請に基づきBMWプラントの設置が進められてきました。(「AQUA」209号参照)
 「土佐はちきん地鶏」の生産は、新しく村内に設立した株式会社むらびと本舗が運営しています。
 「土佐はちきん地鶏」は、種鶏として土佐九斤の雄と大軍鶏の雌を交配したできた雄と白色プリマスロックの雌を交配させて、採卵した有精卵を、農場内の孵卵設備で孵化させた初生雛から飼育している地鶏です。この孵化施設からは、自農場だけでなく芸西村にある「土佐はちきん地鶏」生産者にも供給されています。現在種鶏は千七百羽が種鶏棟で飼育されています。孵化した初生雛は、育成棟を経て生産棟に移されます。飼養期間は八〇〜九〇日齢、二・五〜二・六kgで出荷されています。出荷先は県内のスーパー、飲食店と、関西や中部地域にも拡がっています。年間の出荷羽数は一〇万羽を目指しています。
 ここで利用されている鶏舎は、以前トマトの水耕栽培で利用されていたハウスを改造して鶏舎にしたものです。現在種鶏棟が一棟、育成棟が一棟、生産棟が四棟が整備されています。この他にもこれから整備をしていくハウスが四棟あります。また、BMWプラントと併せて新しく建設された堆肥舎も稼動を始めています。
 生物活性水プラントは、鶏舎のそばに新しく建てられた施設の中にばっき槽として五トンのホーロータンクを五基並べて構成しています。生物活性水の原料は、ポークランドグループの堆肥「十和田BMコンポ」を使って培養調整を行いましたが、今後は「はちきん地鶏」の鶏糞をもとに完熟発酵堆肥を製造して、生物活性水の原料に切り替えていきます。
 生物活性水は、鶏舎内の環境整備や床作り、堆肥舎での鶏糞の発酵促進や環境整備、飲水改善施設への添加などに活用されます。
 さらに十一月中には、鶏舎に供給されている飲水施設にもBMWシステムを導入したプラントが稼動します。

Author 事務局 : 2010年11月01日 01:33

 
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