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2011年04月01日

【AQUA229号】北海道妹背牛町で 生物活性水プラントが稼働開始

 北海道雨竜郡妹背牛町にある有限会社田村農園で生物活性水プラントが稼働を始めました。三月一一日に設置工事に取り掛かり、三月一四日から培養調整を始めました。

 プラントは三千リットルのステンレスタンクを使って、ばっ気槽としています。タンクは、製造に六基使って貯留槽として三基設置しています。プラントは冬季にも凍結をしないように花卉栽培ハウスの中に設置してあります。
 ㈲田村農園は、ハウスで花卉の栽培を行っています。栽培用の施設は、ビニールハウスが全部で五一棟あり延面積五一〇〇坪となっています。そのうち三〇棟は冬季間も使用しています。主な栽培品目は、スターチス、カラー、アジサイなど六種類で、そのうちスターチスが約八割となっています。出荷先は、農協を通して、関東や関西の花卉市場に出荷されているそうです。
 代表取締役の田村昌之さんは、協会の伊藤副理事長、木内常任理事と農業者大学校で同期生です。その関係から、早くから生物活性水を米沢郷牧場から送ってもらって栽培に使っていたそうです。また、ホーロータンクを入手して生物活性水プラントの設置も検討されていたそうですが、今年になりプラント設置に取り組みました。

 プラント設置の時は、東日本大震災の地震があり、設置していたステンレスタンクも中に溜めていた水が配管取付穴からこぼれるほど大きく揺れるなかで配管工事を行なっていました。
 三月一三日に第一槽目のタンクから培養調整を始め、四月二六日に第六槽の生物活性水を水質検査に出すことができました。現在は第九槽目まで満水になっています。
 でき上がった生物活性水は、花卉栽培の苗作りに使い始めています。田村さんは、「灰カビ病・スリップスなどの病害虫対策や、スターチスの枝数が増える」ことなどに期待を寄せています。
 また地元妹背牛町の農業グループで、㈱らでぃっしゅぼーやなどにお米を出荷している「ファーマーズクラブ 北の雪月花」でも、早速今年の苗作りに使ってもらっています。北の雪月花の代表市川智さんが育苗で使って効果が表れた稲の苗を見せてくれました。
 品種は「おぼろづき」のポット育苗で根巻きが良くなっているのがわかります。
 一枚の田んぼが五町歩もある、だだっ広い田んぼでの田植えはこれから始まるそうです。
報告:㈱匠集団そら 星加 浩二

Author 事務局 : 2011年04月01日 23:51

 
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