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2011年08月01日

【AQUA233号】山口県柳井市で生物活性水プラントが稼働開始

 山口県柳井市にある河村邸で、生物活性水の実験用ミニプラントの設備工事に六月二四日に取りかかり六月二五日から培養調整を始めました。
 プラントは五〇〇リットルのポリタンクを使って、ばっ気槽としています。タンクは、全部で四基使っています。ばっ気用のブロアの電源は、ソーラーパネルを用いた太陽光発電でまかなうことも考えています。

 河村さんは、平成十九年全農チキンの代表取締役を退職後、出身地の柳井市に戻り有機農業を目指して様々な取り組みを始めたそうです。現在栽培している作物は、数十種類にもおよび特に水稲は、レンゲ栽培とミツバチによるレンゲ蜜の採取と採取後のレンゲの鋤込みと組み合わせ、レンゲ米と名付けて販売しています。このレンゲ米は、上関町の祝島で地産地消を掲げ、できるだけ島内で採れた食材をと、氏本ファームの放牧豚の豚肉や新鮮な魚、特産のヒジキなどを料理する土蔵を改装した食堂「こいわい食堂」にも提供されています。

 栽培している野菜の種類が多いのは、ここ柳井市では何が栽培に向いているのかをみきわめ、今後力を入れて栽培する作物を選定するために種類が多くなっているそうです。いまのところ、葉物の他、バレイショ、サツマイモに注目しているそうです。また県の推奨作物タマネギや山口特産の「花っこりー」なども考えているそうです。

 現在出荷先は、主に農協の直売所『元気百菜』へ出しているそうです。その直売所へ出荷している農家は二〇〇軒を超えており、主な品目は野菜、お米、花卉、野菜苗などで、直売所の年間の販売高は一億二千万円ほどになっています。
 今回のプラント設置については、パルシステム連合会のレインボーパル基金の助成事業として取り組んでいます。河村さんとパルシステム連合会との関係は、平成七年からパルシステム連合会と全農グループの産直事業に取り組んできたそうです。
 河村さんは、できた生物活性水の活用は、地元JAとも相談しながら、直売所へ出荷している農家に呼びかけて、新たに有機栽培に取り組み地域づくりに役立てたいと思っています。
 その取りかかりとしてまず河村さん自身が、生物活性水を耕作に活用するため、レンゲ米の水田に使用して食味の向上をねらっています。そして有機栽培に必要な堆肥や生物活性水は、地元の繁殖牛農家の牛糞堆を利用し連携を深めていく予定です。

㈱匠集団そら 星加 浩二

Author 事務局 : 2011年08月01日 11:50

 
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