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2011年11月01日

【AQUA236号】「パルシステム埼玉」で中水利用プラントが稼働

水道使用量が約1/3にまで減少!


 埼玉県蕨市にある生活協同組合パルシステム埼玉(旧名称生活協同組合ドゥコープ)の新築になった蕨センターにおいて新しい中水利用プラントが稼働しました。
 新しい蕨センターは、鉄骨構造の地上二階建て、延べ床面積三二三六.七五平方メートル(九八〇.七坪)で、「パルシステム埼玉本部」と共同購入配送施設である「蕨センター」と「社会福祉法人ぱる」の小規模通所介護施設(デイサービス施設)を併設しています。
 昨年から旧いセンターの解体工事が始まり、今年にはいってから建物の建築工事に取り掛かっていました。しかし東日本大震災などの影響から資材の入手が遅れるなど工期の延長もあり竣工が延びていましたが、八月四日に新蕨センター開所式が行われ新センターの稼働に合わせて中水利用プラントも動き出しました。
 現在は、パルシステム埼玉の本部事務所部分のみで営業しており、人数も四〇名前後です。冷凍庫が移設稼働する十一月七日からは、蕨センターの配送機能も動き出し人数も六十名ほどになる予定です。

 この中水利用施設は、パルシステム埼玉本部と蕨センターが入っている建物からの生活雑排水(トイレ、食堂、手洗い等)を、一次処理施設として合併浄化槽と同等の機能をもつFRP処理槽において処理します。一次処理施設から排水される処理水をさらに二次処理する中水利用処理施設が接続されています。この施設で高度処理され、処理水をトイレの洗浄水(大便器)として再利用するものです。施設は、一次二次の処理施設はともに地下に設置しており、上部は駐輪場等に利用されています。

 中水利用施設での重要な二次処理の施設は、ばっ気槽が四槽とその各槽の間に自然石槽が三槽作られている構造になっています。
 自然石槽には、軽石や花崗岩を投入しています。
 ばっ気槽の容量は、一槽あたり六立法メートルとなっており、全体では約三六立法メートルの容量となっています。以前の施設では合併浄化槽は二四人槽でしたから、施設は大きく余裕を持っています。

 滞留日数はおおよそ五日間の設定です。この施設の活用で上水道の利用水量を節約できるようになります。ここパルシステム埼玉(ドゥコープ)の中水資料施設での実績では、約1/3まで使用水量が減り節約できていました。
 十一月からのセンター稼働後に、処理水質の検査や、節水効果についてデータ収集していく予定です。 (文責:星加 浩二)

Author 事務局 : 2011年11月01日 12:15

 
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