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2012年04月01日

【AQUA241号】北見畜産BMプラント完成式報告

生活協同組合パルシステム千葉
組織運営本部長 中根 裕

 二〇一二年二月二〇日(月)、千葉県市原市にある北見畜産(有)にて、BMプラントの完成式が行われました。BMW技術協会、千葉BM技術協会及びパルシステム千葉の共催という形で準備を進めました。当日は米沢郷牧場からBMW技術協会伊藤理事長が駆けつけたほか、千葉BM協会の会員である㈱パル・ミートから四名、NPO支援センターちばから一名、千葉自然学研究所から一名、パルシステム千葉から一一名、BMW技術協会二名、㈱匠集団そら二名と北見畜産(有)の北見専務取締役が参加し、計二二名の完成式となりました。
 完成式の開催に先立ち、まずは新設された北見畜産でのBMプラントシステムを見学しました。プラントには生物活性水が満水となっており、今後の北見畜産での活用に期待が膨らみました。また、プラント設備の基礎工事や建屋工事は北見専務自らのオーダーメイド。北見専務の熱意が伝わりました。
 見学後、プラント施設の正面入口前で完成式を開催。冒頭、パルシステム千葉の平野理事長から、これまでのBMW技術協会との関係や千葉での取り組み、また、今後の北見畜産での生物活性水活用に関する期待について挨拶をいただきました。その後、㈱匠集団そらの星加氏からプラントに関する説明が行われました。

 プラントは、五トンのホーロータンク六槽を利用して構成してあり、原料はBM活性堆肥を使って培養調整をしています。今後は、場内にある尿処理施設から尿処理水を利用できるように配管する予定です。出来上がった生物活性水は、水質検査で亜硝酸態窒素や大腸菌、サルモネラ菌が検出されない結果がでており、さっそく繁殖豚舎への飲水供給タンクへ希釈添加したり、踏み込み豚舎へ散布して豚舎内の環境整備に活用する予定です。

 その後、会場を「里見庵」に移動し、懇親会となりました。「里見庵」は北見専務自らが農業体験圃場や直売所として運営している施設です。これまで、北見畜産(有)が参加しているパルシステム指定産地「首都圏とんトン協議会」の総会や、パルシステム千葉との組合員交流でも活用されています。ここの施設も、家屋を除いてすべて北見専務自らの手作り。養豚の合間に、交流に使う圃場の整備・管理も行っています。
 この想いのこもった「里見庵」での懇親会は、パルシステムに出荷している北見畜産(有)の産直肉を中心としたバーベキュー。懇親会の冒頭、北見専務から今後の抱負と生物活性水への期待について挨拶を頂いたほか、閉会では伊藤理事長から挨拶を頂きました。
 パルシステム千葉としては、千葉県内の重要な産地の一つである北見畜産(有)にBMWプラントが設置され、糞尿処理活用だけでなく、独自商品である「千葉のこめ豚」の品質向上につながっていくことは、大変意義のあることと捉えています。資源循環型の追求、また、地産地消の推奨という視点からも、今後もBMW技術を通じた連携強化を続けていきます。

Author 事務局 : 2012年04月01日 22:14

 
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