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2012年06月01日

【AQUA243号】韓国BM協会と株式会社BM水コリアの今年の抱負と活動計画

 二〇一二年より韓国BM協会は組織編成を一新し、協会の活動を強化していくため、今まで以上に一層の努力をしていきます。韓国BM協会は二〇一二年度の事業計画を具体的に決定し、計画達成に向けて業務を忠実に、情熱をもって遂行する協会の事務局を設置しました。事務局はBM活性水に対する技術と資料を提供するとともに、それぞれの地域での事例や現況の情報を収集し、それらを会員で共有できるよう中心的な役割を担っていきます。また、各地域ではセミナーを活性化し、今まで以上に会員の拡大と技術の普及活動に取り組み、新しい組織作りを目指すとともに全体の活動を強化していきます。
 これらについては、三月二二日に尚北道永川郡に所在している山(サン)自然学校にて開催された理事会において、さらに理事陣等を再構成に関する議論が行われました。さらに四月四日には京畿道楊平郡ドゥムルモリ農場(代表:ジョン・サンムク)にて理事会を開催、協会の事務局運営に対する意見を集めるとともに、協会会員に対して協会加入の条件や会費について、活動計画などについても議論が行われました。このように活発な議論の末、韓国BM協会会長に韓国正農会の前会長であるジョン•サンムク氏が推薦され、理事等の組織再編案もまとまりました。
 今年の主な活動計画としては、七月下旬に韓国BM技術交流会の開催があります。昨年は一二月に洪東郡洪城にて開催されましたが、今年は忠清北道(韓国北東部)槐山郡農業技術センターで開催します。これは初めて同農業技術センターに設置されるBM活性水プラントの完成祝いも兼ねて行う予定です。交流会の運営に関しては、全国ハンサルリム(韓国で一番大きな生協組織)の理事であり、槐山郡でBM活性水プラントが設置された養鶏場(採卵鶏、「ヌンビサン農場」)のジョ•ヒブ会長の支援を受け、意味ある充実した大会の開催を目指します。また、大会開催を翌月に控えた六月初旬に韓国BM理事会と総会を開催します。組織構成と活動方針案やその他懸案事項を議決し、交流会の具体的なテーマや日程などを定めて交流会が順調に進むように全力を尽くしていきます。

 (株)BM水コリアは、二〇〇九年に地方自治体の農業技術センターに設置された初めてのケースとして、京畿道楊平郡農業技術センターにBM活性水プラント(日生産量/四トン規模)を設置しました。これは「 楊平郡」の支援によるものでした。二〇一〇と二〇一一年は、BM活性水プラントが「京畿道」の支援事業として選定され、同じく京畿道の金浦市農業技術センターと抱川市農業技術センターに一日二トン規模のBM活性水プラントを設置しました。こちらは「京畿道」の支援によるものでした。さらに二〇一一年には、BM活性水プラント設置事業が韓国政府の国費事業として初めて選定されました。環境府(日本でいう環境省)における清浄産業支援事業として、京畿道安城市の農業技術センターに一日二トン規模のBM活性水プラントを設置することになりました。主に口蹄疫の予防や親環境ブルーベリー栽培や有機高麗人参の栽培などに活用しています。
 そして今年は、国費支援事業として京畿道楊平郡楊東面にある韮(にら)の栽培グループと京畿道楊平郡楊東面青雲面に所在している青雲農協に、それぞれ日生産量/二トン規模のBM活性水プラント設置事業が確定し、江原道でも洪川郡農業技術センターに日生産量/四トン規模の同事業が確定し契約が完了しおり、すぐに工事に入ることとなっています。
 また「道」による支援事業については、今までは京畿道でしか行われていませんでしたが、今年に入り慶尚南道においても支援事業が決定し、宣寧郡農機械賃貸事業場のそばに慶尚南道の支援(五〇%補助)と宣寧郡の支援(五〇%補助)で構成された、BM活性水プラント(日生産量/五トン規模)のプラントを設置することになっています。
 このように韓国ではBM活性水プラントが少しずつ行政の方に知られてきていますが、これからも積極的に新しい技術を開発し、より使いやすいBM活性水プラントが建てられるように社員一同頑張っていこうと思っています。一方、少しずつ増えている政府の支援事業を拡大することにも力を入れて、BMW自然循環システムの地域普及に総力を傾ける覚悟です。
 一九九七年から日本のBMW技術協会の理事をはじめ、会員の皆様、株式会社匠集団そらの皆様には、長きに渡りかつ持続的に、多大なるご支援をいただき感謝しております。韓国のBMW循環システムも少しずつ成長し、進化し、皆様のご恩に報えるよう、謙虚な姿勢を忘れずに頑張っていきたいと思います。
1 ソウル特別市
2 釜山広域市
3 大邱広域市
4 仁川広域市
5 光州広域市
6 大田広域市
7 蔚山広域市
8 京畿道
9 江原道
10 忠清北道
11 忠清南道
12 全羅北道
13 全羅南道
14 慶尚北道
15 慶尚南道
16 済州特別自治道

※韓国の行政区域:韓国の全地域は一特別市(ソウル)と六広域市(釜山など)、八道(京畿道など)、一特別自治道(済州島)で構成されている。特に「道」の場合は、「市」と「郡」に区分される。「市」は、基礎自治団体であり、その大部分が都会の形態を揃えた上で人口が五万以上の地域である。韓国で一番人口が多い市は、人口一〇〇万の水原市であり、一番少ない市は、人口四万の鶏龍市である。「郡」は「道」および「広域市」の下部行政区域であり、主に農業を基盤にする地域が多い。韓国で一番人口が多い郡は、人口二〇万の蔚州郡であり、人口の一番少ない郡は、人口一万の鬱陵郡である。「面」は市・郡の下部行政区域である。


※韓国の各市や郡に設置されている「農業技術センター」について:一九六二年三月二一日に制定された農業振興法により、農業関連の指導や技術普及、訓練を担当してきた、政府の研究機関である「農村振興庁」の傘下の「農村指導所」が、一九九八年十月に改編され、現在は農村指導事業や教育訓練、農業特化事業などを管掌しています。
報告: (株)BM水コリア 常務  金 敬珉

Author 事務局 : 2012年06月01日 22:48

 
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