« 【AQUA243号】国内プラントの動向(秋田) | メイン | 【AQUA244号】国内プラント動向 »

2012年07月01日

【AQUA244号】みずがき山ふるさと振興財団の設備工事完了

山梨県北杜市の(財)みずがき山ふるさと振興財団で生物活性水施設の設備工事が完了


 山梨県北杜市の(財)みずがき山ふるさと振興財団の温泉施設「増富の湯」で生物活性水施設の設備工事が完了しました。
 「増富の湯」はラジウムを多く含む数種類のかけ流しの源泉が自慢、雄大な山々に囲まれた日帰りの温泉施設です。周囲の森で「森林浴」、お風呂上がりの「整体」、月に一度の中国医学から見た「健康づくり教室」、食堂では医食同源に基づいた「自然料理」など、さまざまな「温泉療養プラン」などがあります。
 今回のプラント設置の目的は大きく分けて三つあります。一つめは温泉の上がり湯での生物活性水の利用です。生物活性水を二〇〇倍〜三〇〇倍に希釈して添加する予定です。支配人の小山氏が自ら自宅のお風呂で試し、保温など効果があると実感され思いついたとのこと。二つめは温泉のお客様を対象に「土に触れあい、有機栽培の野菜を自分で収穫し、施設内のレストランで食する」という「温泉療養」と「食」とをコラボレーションしたプログラムに活用することを計画しています。堆肥作りと畑の潅水などに利用します。三つ目は山梨大の御園生教授が取り組む、クロレラの培養液としての利用です。この取り組みは同じく山梨県内の黒富士農場と白州郷牧場でも行われていて、クロレラ培養した生物活性水をそのまま堆肥作りや潅水に利用し、クロレラの入っていない生物活性水との比較実験も行います。生物活性水プラントのすぐ横にクロレラの培養設備が設置されています。
 今回のプラントは、農業用のタンク五基(一槽一〇〇〇L)を利用して設置しています。原料は山から流れてくる沢水とBM活性堆肥(黒富士農場製)を原料にして調整に入りました。第一槽目にはBMWリアクター塔を設置、各槽には軽石と花崗岩、蛇紋岩を投入しています。春から秋にかけてはクロレラの培養もあるので沢水を利用しますが、秋から冬は源泉を利用して生物活性水を作る計画です。ミネラルたっぷりの源泉がどのように変化するのか楽しみです。また原料となる堆肥も自家製の堆肥に切り替えて行く予定です。     (報告:㈱匠集団そら 星加浩二)

Author 事務局 : 2012年07月01日 22:27

 
Copyright 2005 Takumi Shudan SOLA Co.,Ltd All Rights Reserved.