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2012年08月01日

【AQUA245号】宮城県日向養豚で生物活性水プラント稼働開始

宮城県大崎市の日向養豚で、生物活性水プラントが稼働開始

 宮城県大崎市にある「㈲日向養豚」にて生物活性水プラントの設置工事と培養調整が完了しました。
 「日向養豚」は宮城県の生活協同組合あいコープみやぎの生産者で、母豚二百頭、年間出荷頭数約三千八百頭の規模です。
 日向社長は、あいコープみやぎの小野瀬理事長からBMW技術を奨められて生物活性水を飲み水に添加していました。生物活性水はわ・は・わ大郷にあるプラントから運んでいましたが、なかなか継続して持ち込むのが難しく、農場内にプラントを設置することにしました。工事の前後には小野瀬理事長を始め宮城BM技術協会の西塚会長(大郷グリーンファーマーズ)にも立ち会っていただき、培養調整の進み具合を確認してくれました。

 生物活性水プラントは一槽が五tのFRPタンクを五本と六トンの精製貯留槽を設けています。
 一槽目にリアクター塔を設置、各槽には軽石と花崗岩、蛇紋岩を投入しています。培養調整の原料は、豚糞堆肥を利用して行いました。調整が完了してからの原料は、豚尿処理施設が稼働しているので、その処理水を活用することにしています。
 尿処理施設から出る処理水は、ばっ気槽から膜処理設備を通って排出されたものです。
 日向社長へは、出来上がった生物活性水の活用方法として、まず第一に豚舎へ供給されている飲み水の貯留タンク(ばっ気装置付き)へ添加することを手始めにおこなうことを話しました。また、各豚舎のスノコ下にある糞尿分離部分に原液を散布して臭気を無くす効果を、散布しない豚舎と比較できるようにしてみることにしました。それから堆肥舎においても堆肥づくりに生物活性水を利用してより熟成した堆肥ができるように利用する予定です。日向養豚の堆肥は、西塚さんも年間一〇〇トンほど利用しているそうで、より熟成度が上がった堆肥ができることを期待しています。
 日向社長からは、「生物活性水の効果がはっきりわかるようになれば、従業員にも生物活性水の散布作業の必要性を理解できるのではないか。」と、効果が早く出てくることに期待しています。
     (報告:㈱匠集団そら 星加 浩二)

Author 事務局 : 2012年08月01日 22:10

 
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