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2012年10月01日

【AQUA246号】日本第二の湖「霞ヶ浦」にBMW技術が接岸

霞ヶ浦レンコンとコンパクト生物活性水プラントのコラボ開始

 茨城県の霞ヶ浦湖岸に広がる蓮畑は、日本のレンコン生産量の九〇%を占めます。
 その中に、「糸を引くレンコン」をキャッチフレーズにしているレンコン作りの達人「武井農園」が、生物活性水プラントを立ち上げました。有機栽培にこだわり、農協の生産部会を一人飛び出し、二五年間にわたって、EM農法を基本に安心・安全なレンコン作りに邁進してきた農家です。
 BMW技術と武井さんと関係の始まりは、六年前、農村の地域活性化とBMW技術の思想を熱く語る茨城BM自然塾の清水澄塾長との出会いです。更にBM農法により、甘くて・粒ぞろいの見事なサツマイモを作っている米川農場を目撃したことで、興味が倍増されました。この技術が営農的にも凄い武器になることを感じて、驚いたようです。
 四年前、現在の作業場の改築計画に伴い、排水処理を兼ねた大型生物活性水プラント設置を計画しました。しかし、諸般の事情から改築工事が無期延期され、そのプラント設置も立ち消えになりました。
   その後の「3・11大震災」「福島原発事故」など、茨城県の農家にとっては逆風に悩まされながらも、BMW技術の獲得意欲は消えていませんでした
 武井農園の大型生物活性水プラントの計画を進行させている時、壁と感じていたのは、大型タンクの入手の不安定さとそれを据え付ける広い設置スペースの確保にありました。
 アクア四月号で紹介した荻原フルーツ農園のコンパクト生物活性水プラントを、今後、(株)匠集団そらが耕種農家用に広く展開すると聞いて、武井農園に説明しました。武井農園は、すでに同じタンクを別の用途で入手していたこと、最近購入した土地が利用できることなどの条件が揃い、即断で、プラント設置を決められました。それにしても「農家は世の中の病人をなくす意気込みを持つべし」の心情を持つ武井農園の動きには眼が離せません。
 今回の生物活性水プラントに用意したタンクは、一千リットルタンク(荻原フルーツ農園使用のタンクと全く同じもの)五個です。ちなみに、このタンクの中古品は、茨城県では近くの大型ホームセンター(または農家専門の小売業)で販売しています。今回の購入価格は一個九八〇〇円でした。
 設置スペースの土台は、奥行き二メートル長さ七メートルです。連結の間を詰めて、貯留用として追加予定の六個目のタンクを入れるスペースもできました。かなりコンパクトです。
 実際に出来上がってみて、感じた大きなメリットは、野菜を詰めるコンテナ一つあれば、プラントメンテナンスが目線レベルできることです。身近にプラントと付き合えることを感じました。今後、見学者も増えるとは思いますが、彼らにも好印象を与えます。
 今後の注目点は、安定的な生物活性水づくりです。品質にぶれが出る原因が第一タンクの容量不足によるのであれば、タンクの追加による対策が立てられます。更に生物活性水の利用量増もタンクの追加で補えます。
 今まで、中規模の耕種農家にとって、生物活性水プラントは手の届きづらいものでした。これからは、このプラントの活躍が予想されます。今後、荻原フルーツ農園との情報交換を密にしてこのシステムの充実を目指します。
 また、茨城県の霞ヶ浦と別の湖「涸沼」でもBMプラントが活躍しようとしています。二つの湖とBMW技術の今後をお楽しみください。
(報告:ミクロ コスモス研究所  市丸滋幸)

Author 事務局 : 2012年10月01日 21:51

 
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