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2012年11月01日

【AQUA247号】高知で第二回現地学習会が開催されました

海から陸が生まれる場所、四国
 一一月に高知県で開催される第二二回BMW技術全国交流会に向け、八月一八〜一九日に地元高知で「第二回BMW技術学習会」が行われました。「高知県鏡川流域の岩石とBMW技術」と題して、講師に岡山大学の奥地拓生准教授をお迎えし、夢産地とさやま開発公社の若い職員・研修生など約二〇名が参加しました。
 
流域全体の岩石・地層を調査
 一八日には、高知市近郊をめぐり、様々な岩石を観察しました。横浪半島「五色の浜」では、流域全体からの転石、四万十堆積岩、横浪「メランジュ」」(様々な大きさ・種類の異地性・準原地性の岩塊が含まれた地質体)、泥岩、砂岩などを、また円行寺付近では、秩父帯蛇紋岩、八畳岩(チャート)をみました。菖蒲洞では秩父帯石灰岩、工石山ではチャート、赤良木峠では緑色片岩などを調査し、奥地准教授に岩石・地層の解説をいただきました。

生き物はどうしてミネラルを使うことを覚えたのか
 一九日は、とさやま開発公社にて、奥地准教授の講義が行われました。鏡川流域の岩石分布図をみながら、四国の岩石の成り立ち、概要が解説され、地球そのものといえる成分でできたかんらん岩と水が反応してできた蛇紋岩(溶鉱炉の鉄を流しやすくする用途などで使われる)など、各岩石についての説明がありました。
 また、「付加体と造山帯」や、海から陸に上がった藻類から土の誕生、生物のなかのミネラル成分などについて、話が進みました。呼吸とは鉄の「価数が変わる」機能を使ってエネルギーを取り出すこと。ミネラルは錯体にした状態でないと生物は取り込めない。その錯体化されたものが生物活性水であり、BMW技術は自然生態系システムをコンパクトに再現し「生態系の水」、「生態系の土」をつくる技術である、と結ばれました。
 参加者からは「微生物がいなくなると病害虫が発生し、多様性がなくなる」ことなど、有機農業とミネラル、微生物、生物多様性の関係などについて質問が寄せられました。(報告:BMW技術協会事務局 井上忠彦)

Author 事務局 : 2012年11月01日 20:44

 
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