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2013年02月01日

【AQUA250号】「2013年を迎えて」〜年頭挨拶

一般社団法人BMW技術協会 理事長 伊藤幸蔵

 新年明けましておめでとうございます。旧年中は東日本大震災からまだまだ遠い復興への道のりに加え、国内では政局の混乱から、政党が乱立する形で行われた衆議院解散選挙、そして領土問題を始めとする国際的な課題等々、先が見えず不安感が漂いました。このような激動の時代だからこそ諦めることなく、皆で力を合わせ乗り越えていきましょう。
 BMW技術協会が一般社団法人として法人化してから早いもので一年が経ちました。今年もBMW技術協会は技術の普及拡大。農業や社会が抱えている問題へのアプローチ。消費者と生産者の交流を推進し、また、若手を中心とした技術・意識の底上げを行いながら、同時に、持続可能な社会、環境、地域、そして農業を守っていくために皆で情報を共有し、考え、行動を共にしていきます。
 昨年、二月と九月に開催されたBMW技術基礎セミナーではBMW技術そのものの学習に加え、放射能問題、TPP問題、そして遺伝子組み換えの問題を取り上げてきました、グループディスカッションを行い、生産者と消費者が同じテーブルの上で意見をぶつけ合うことができ、とても有意義なセミナーとなりました。今後はこのようなセミナーを各地で開催できるようにするための検討に入りたいと考えています。そして、その集大成として年一回の全国交流会につなげていくような形が作れればと考えています。
 昨年の一一月に高知で行われた第二二回BMW技術全国交流会のテーマは、「食の安全と安定を求めて〜生産者と消費者をつなぐBMW技術」でした。基調講演は岡山大学地球物質科学研究センター准教授・奥地拓生氏による「地球、生命、日本列島の歴史とBMW技術」と題し、私達は地球の壮大なスケールの中に生まれ、生きている。BMW技術協会はこの地球環境と約二〇年の歴史と共に先人達が培われた技術と理念、そしてネットワークを力にBMW技術運動を展開していかなければなりません。また、特別講演での「遺伝子組み換えの問題について」と題して講演された、チェルノブイリ救援中部・理事の河田昌東氏のお話は、センセーショナルな部分もありましたが、現実として受け止めざるを得ません。特に「本来は人間がいじってはいけないものをいじってしまった、という技術の驕りが引き起こしてしまった問題で、これは遺伝子組み換えと放射能の問題では同じこと。」と話された部分については、BMW技術も技術に驕ることなく、技術と理念が両輪であることをしっかりと意識していかなければならないと再認識させられるものでした。何を目的とするか、どんな手段(技術)を選択するのかと言うことを含め、もっと個々が自らの意思で考え、広い視野を持ち、各地域で「想い」を作っていかなくてはなりません。日本全国、そしてアジアでのネットワークを強化しつつ、皆で理念と技術を両輪とし前進していきましょう。

BMW技術協会の設立目的と基本理念
 BMW技術協会は、生命活動の基礎であるBMW(バクテリア・ミネラル・水)の地球生態系システムを、生産と公共の場で再生、回復するための諸問題と技法を共同で研究し、これを普及させるために生産現場での技術革新と農山漁村および都市地域における実践を求めます。生命環境の危機をもたらしている自然観、技術、生産のあり方を変え、地球環境の浄化を推進することを目的とします。また、日本全国、アジアを中心とした生産者・消費者ネットワークを広げ、豊富な情報交換や技術交流を活発化させます。

Author 事務局 : 2013年02月01日 19:22

 
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