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2013年06月01日

【AQUA254号】第18回環境保全型農業推進コンクールにおいて「ポークランドグループ」が大賞を受賞

 四月一七日、ポークランドグループの、「第一八回環境保全型農業推進コンクール大賞(農林水産大臣賞)受賞を記念して、報告会と祝賀会が秋田県鹿角市の「ホテル鹿角・コンベンションホール天翔」にて関係者約六〇名が出席し開催されました。同コンクールは有機農業をはじめとする環境保全型農業の確立を目指して意欲的に経営や技術の改善に取り組み、農村環境の保全活動を通じて地域社会の発展に貢献している農業者や、それらの取り組みの普及・拡大に貢献した団体等が表彰されるものです。(主催:全国環境保全型農業推進会議)
 また、この第一八回においてはBMW技術協会会員の常盤村養鶏農業協同組合(青森県)が最優秀賞、生活協同組合パルシステム茨城(茨城県)が優秀賞をそれぞれ受賞しています。
 
 まず、はじめにポークランドグループの豊下勝彦代表(BMW技術協会常任理事)の挨拶、小坂町の細越満町長他二名の来賓祝辞挨拶がありました。次に豊下代表が、授賞までの経緯説明をポークランドグループの取り組みと共に「なつかしい未来へ、先進的原点回帰」と題して発表されました。

◆豊下代表の発表概要
 「ポークランドグループ」は平成七年二月に設立され、養豚事業を中心に現在一三五名の職員が従事している。「十和田湖高原ポーク桃豚」を生産・販売をしており、出荷量はSPF豚生産農場では日本最大規模の年間一二万頭。設立の経過は、全国屈指の鉱山町であった小坂町で、鉱山の閉山により、地域の活性化をどのように図っていくかが大きな課題となっていた。平成四年に隣接する鹿角市に産地食肉処理センターの建設が決まり、この施設を活用した大規模養豚団地構想から、当グループの事業をスタートした。「農業で幸せになろう」を合い言葉に、「食の安全性を追求し生産物が最終的に消費されるまで出来る限り責任を負う」を理念に置き、平成一六年に「生産履歴公表豚肉のJAS規格」を日本で初めて取得。併せて日本初の試みとして、「ICタグを導入した豚の個体管理システム」の運用を開始、飼料への「合成抗菌剤・抗生物質の無添加」等による豚肉生産を行い、徹底した生産管理と、抗生物質などを利用しない環境や食の安全に配慮した肉豚生産を確立。同時に、環境問題に早期から着眼し、「水・土・大気を汚さない」をスローガンに、「環境ISO一四〇〇一」を平成一五年に認証取得し、環境マネジメントシステムの構築により環境に配慮した養豚を行っている。設立当初から「地域・資源循環型農業」を提唱し、平成九年には、地元JAと連携を図り、「かづのBM推進協議会」を発足させ、排出された糞尿からBMW技術を活用して製造した堆肥および生物活性水を、JAの生産部会へ還元。平成一七年からは、小坂町の生ゴミの堆肥化を行い、生産された堆肥は町民に還元、家庭から出る廃油の再利用等、町のエコタウン事業の推進も担っている。平成一九年からは「米の飼料化」に取組み、減反で栽培された飼料用米を“エサ”として豚へ給与し、自給率の向上のほか、休耕田の解消・地域活性化等、地域への貢献を図っています。平成二〇年からは、耕作放棄地の再生に取り組み、現在までに三五haを農地として蘇らせ、作付けした作物は飼料米と共に、国産飼料原料としての活用に着手している。農業での働く場の確保と地域の活性化を願いながら、より良い農畜産物を生産し、消費者の需要に応えるため、今後も社員一丸となり事業に邁進して行く所存である。
(環境保全型農業推進取り組み要旨より一部抜粋)

 また、ポークランドグループにおける環境保全型農業の軸にあるのはBMW技術とその理念ということもアピールされ報告会は幕を閉じました。
 報告会後に行われた祝賀会は、パルシステム連合会・石田敦史専務理事の乾杯挨拶ではじまり、桃豚を中心とした料理がテーブルを埋め尽くし、出席者は桃豚料理を堪能しながら皆で祝いました。
   (報告:BMW技術協会事務局・秋山澄兄)

Author 事務局 : 2013年06月01日 20:08

 
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