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2013年07月01日

【AQUA255号】新潟県内で、阿賀野市、上越市のプラント巡回を実施

今年、「第23回BMW技術全国交流会」が開催される新潟県内で、阿賀野市、上越市のプラント巡回を実施

 四月二五〜二六日の二日間で新潟県内のプラント巡回を行ったので報告します。

一、阿賀野市笹神 JAささかみ
   「阿賀野市ゆうきセンター」
 平成六年に設置された生物活性水プラントは五tのホーロータンク七槽(日生産量五〇〇L)、原料は地域内の牛(酪農)の尿です。牛の尿で作っている生物活性水ということでEC 二〇・六mS/cm、pH 九・二とやや高めで、色も濃いものでした。
 このセンターではJAささかみ管内の水田、約一五〇〇ha分の堆肥が製造されており、生物活性水は発酵促進と水分調整のために利用されています。訪問した時はほとんどの農家が堆肥散布を終え、代掻きが始まっていた頃であったため、同センターの堆肥もほとんどなくなっていましたが、これからまた秋に向け製造を開始していくとのことでした。
 また原料を供給している酪農家が現在では数軒しか残っておらず、供給量も年々減少しているとのこと。今後の課題としては原料の確保、また生物活性水を地域の農家にどう利用してもらうか、今年の全国交流会を機会に協会も一緒に考えていかなければなりません。

二、阿賀野市安田「グリーンアクアセンター」
 ヤスダヨーグルトをご存知の方がいるかと思いますが、その安田町の堆肥製造施設「グリーンアクアセンター」の生物活性水プラントです。協会会員の(株)技研が全体の設計施工を担当して、平成八年に設置されたプラントは尿処理プラントと連結されています。原料は安田町の牛(酪農・肥育)の尿です。
 ここで製造されている堆肥は阿賀野市、新潟市内の米農家やスイカ栽培農家に利用されているとのこと。近隣のホームセンターでも販売されていました。生物活性水は近隣の農家が利用していますが、昔から利用している人は今でも利用しますが、新しく利用する人はいないとのこと。ここでも、生物活性水の利用促進に関して検討していかなければなりません。

三、上越市頸城 「井沢牧場」(謙信の郷)
 井沢牧場は搾乳牛四〇頭、米栽培(一〇ha)、平成七年に簡易尿処理と生物活性水プラントが設置されました。プラントは土木槽で一槽が五t、原料は尿です。井沢さんはできあがった生物活性水にひと工夫加えて、田んぼへの利用なので色々と試しているとのこと。内容に関しては今年の全国交流会の時に発表されるかと思います。
 JAささかみと安田町でも同じ話が出ましたが、上越市も酪農家が減少して残り数軒とのこと。担い手の問題や餌の価格、生乳の取引価格などがほとんどの要因となっており、厳しい状況が続いています。
    (報告:BMW技術協会事務局・秋山澄兄)

Author 事務局 : 2013年07月01日 20:20

 
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