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2013年07月01日

【AQUA255号】CORDEVの新しい堆肥製造施設にて生物活性水プラントの移転工事

フィリピン・北部ルソン、イザベラ州カワヤン市郊外にある、CORDEVの新しい堆肥製造施設にて
 生物活性水プラントの移転工事が行われました

 北部ルソンの七つの州にまたがる生産者協同組合連合「CORDEV」は、フィリピン・ルソン島北部のイザベラ州カワヤン市の中心にある農地改革省内に借り受けた施設で、とうもろこしやサトウキビの残渣、オガクズ、籾殻燻炭、鶏糞などを原料とした堆肥の製造を行ってきました。
 生物活性水プラントは二〇〇九年に導入され、良質な堆肥作りと、その堆肥を利用する組合員生産者に利用されてきました。しかし昨年、農地改革省より代替地へ移転するようにとの通達を受け、今年三月にカワヤン市内から東へ車で三〇分ほどの代替地への移転を決めました。しかし、既存の生物活性水プラントは土木槽で作ったため移設ができず、新しい場所ではステンレスタンク(容量:約二t・日生産量/約二〇〇L)を利用しての再出発となったのです。
 工事が行われたのは五月二二日〜二六日の五日間、ネグロス島・カネシゲファーム責任者のアルフレッド・ボディオス氏、同ファームスタッフのジェスター氏を中心に、CORDEV責任者のトーマス・フェルナンデス氏、新堆肥製造施設管理人のマーシャル氏、秋山で行いました。
 フィリピンは雨季の始まりで毎晩のようにスコールがあり、昼間の湿度は気温と共にとても高く、体力勝負となりましたが工事は概ね順調に進み、日程通りにプラントは完成しました。
 六月末には再度訪問し、生物活性水の完成を確認します。

所感……この地域はとうもろこしと米の大産地でマニラ(フィリピンの首都)の台所とも言われているそうです。米やその他の穀物・野菜を満載した大型トレーラーが毎日のようにマニラに向けて走っています。(マニラまでの国道は一本しかないので渋滞の原因にもなっている)今回、プラントを移転した場所は、日本の北海道を彷彿させるような風景で、とうもろこし畑と水田、牧草地が広がっています。とうもろこし畑はそのほとんどBTコーン(遺伝子組み換え)で埋め尽くされており、除草剤を丁寧に畝間に撒く光景や、畑には殆ど草も生えていない、土も痩せて見えるのが印象的でした。近隣の集落では井戸を汲みあげて生活用水として利用していましたが、いずれ何らかの問題が出てくることは間違いないのではないかと不安に思いました。CORDEVのスタッフやアルフレッド氏は、敢えてこの場所に私達の活動の拠点を置き、ここにBMW技術が導入されていることがひとつのポイントと考えているようです。BTと「戦う」と話していました。
 (報告:BMW技術協会事務局・秋山澄兄)

Author 事務局 : 2013年07月01日 20:22

 
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