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2013年12月01日

【AQUA260号】韓国・慶尚南道宜寧郡にて「第10回韓国BM交流会」が開催

 一〇月四日〜一〇月五日の二日間、韓国・慶尚南道宜寧郡の農業技術センターにて第一〇回 韓国BM交流会が開催され、約一六〇名が参加されました。日本からは伊藤幸蔵理事長、生田喜和常任理事、椎名盛男㈱匠集団そら代表取締役、星加浩二㈱匠集団そらプラント事業部長、そして協会事務局の秋山が出席しました。
 一一時から行われた開会セレモニーは、韓国BM協会の鄭相黙会長の開会挨拶と宜寧郡郡守の金采溶氏の歓迎挨拶が行われ、引き続き三名の祝辞が行われました。祝辞のうち一名は伊藤幸蔵理事長で「今年も韓国BM交流会に参加でき、皆さんにお会いできて嬉しいです。韓国にはFTA、日本にはこれからTPPが、ごく一部の人だけが優位になっていくような政策が進んでいます。韓国BM協会、日本のBMW技術協会はこれからも連携を深め、お互いに向上し合い、強くありましょう。(中略)日本の全国交流会にも是非、ご参加ください。」と祝辞を述べました。
 昼食を挟み、午後からは楊平農業技術センター所長の金大洙氏、そして洪城韓牛協同組合代表の朱亨魯氏の特別講演が行われ、宜寧郡農郷技術センターなど他三名から生物活性水の活用事例発表が行われました。生物活性水の使い方は飲水添加、畜舎への散布、堆肥への散布(発酵促進や抑臭)と基本的な使い方でしたが、牛の健康状態、畜舎全体の環境は良くなっている。
 一日目終了後は宜寧郡農業技術センターの生物活性水プラント等の視察が行われ、馬山市のアリラン観光ホテルに場所を移して懇親会が行われました。
 翌日は馬山市から東へ車で一時間移動して金海市ボンハ村へ、ボンハ米営農組合法人、故盧武鉉大統領の生家・墓などを見学しました。ボンハ米営農組合法人では生物活性水プラントと精米所を同施設の金(キム)代表の案内で見学しました。
 二〇〇三年二月から今年二〇〇八年二月まで韓国の大統領だった故盧武鉉(ノムヒョン)前大統領が退任し帰郷したのがボンハ村でした。帰郷後は全国各地から同氏を尋ねてくる訪問客が毎月何十万人もいたとのこと。二〇〇九年五月の死去後も訪問客は絶えず、この日は土曜日ということもあり、大勢の訪問客が来ていました。
 ボンハ村は韓国慶尚南道金海市進永邑から四・五キロ離れている烽火山(ボンファサン:標高一四〇メートル)の麓に位置する、柿と稲作が栽培される典型的な田舎村です。烽火山ののろし台の下にある村だということで「ボンハ(烽下)村」と呼ばれるようになった小さな村です。故盧武鉉大統領はこの村に帰り、「農村共同体の復元」と「農村観光化」を目指し、村民と一緒に「親環境農業生産団地の推進委員会」を構成、稲作において合鴨農法を始めるなど、農村の未来を考える長期的な計画を遂行していました。現在でもボンハ米営農組合法人を中心にその意志は引き継がれていることが村の様子を見てよくわかりました。(報告:BMW技術協会事務局 秋山澄兄)

Author 事務局 : 2013年12月01日 14:05

 
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