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2014年08月01日

【AQUA268号】プラント動向6月

①山梨県山梨市長沢農園
 パルシステム連合会の地域づくり基金助成事業に採択されて設置した生物活性水施設で、六月九日に最終槽まで満水になった培養調整を確認し、最終の第五槽を水質検査に出しました。
 六月二六日に出た水質検結果は、大腸菌群、病原性大腸菌、亜硝酸態窒素もすべて不検出でした。
 できあがった生物活性水は、果樹(キウィフルーツ)の有機栽培に利用する予定です。

②高知県南国市高知県立高知農業高校 生物活性水プラントの定期点検とBMW技術の基礎学習会をおこないました。プラントはEC値が低かったほかは順調に稼働しています。現在は、プラント横にある堆肥舎で、一次発酵に利用されています。以前に比べ、臭気が無くなって発酵も良くなっています。
 点検の後、現場で萩原陽子農場長と畜産科の西村和洋先生、事務担当の依光紀子主幹に集まっていただき、BMW技術の基礎とプラントの仕組み、生物活性水の利用方法などを説明しました。説明を聞いた先生方は、ぜひ生物活性水を酪農や養鶏部門などいろいろな所で使ってみたいと話していました。

③高知市土佐山地区
  夢産地とさやま開発公社
 六月二三日に夢産地とさやま開発公社が委託管理している土佐山土づくりセンターにて健全な農産物づくりのための資材開発実験として牛糞とキノコの廃菌床を原料に生物活性水を添加して発酵させている堆肥を確認してきました。担当の山崎博さんが、発酵温度の測定や切り返しの管理をしており、実験中の堆肥は、開始から約六週間を過ぎ発酵温度も落ち着いてきました。このあと堆肥の熟成度を測定し、実験データを参考に今後の実験に反映していく予定です。

④パルシステム埼玉(蕨センター、白岡センター、三芳センター)のプラント点検
 埼玉県蕨市、白岡市、三芳町にある各配送センターに設置している、中水利用処理施設で定期点検を行いました。各センターからでてくる雑排水を、合併浄化槽で一次処理した処理水をさらに高度処理してトイレの流し水に再利用する施設です。

⑤高知県四万十町 ビレッジ影野
 高知県四万十町影野地区で果菜類のハウス栽培をしているグループ、ビレッジ影野を訪問しました。
 ここでは、生物活性水を町内の十和地区にある生物活性水プラントから運んできて、ハウスでの潅水に希釈添加して利用しています。
 代表の浜田好清さんからは、「花芽が以前とくらべ勢いが出てきた。着果も多くなって収量も期待できそう」とのことでした。ショウガや稲作、ブルーベリーにも利用を広げていくそうです。
  (報告:㈱匠集団そら 星加浩二)

Author 事務局 : 2014年08月01日 08:57

 
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