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2014年09月01日

【AQUA269号】BMプラント動向

 七月一八日、宮城BM技術協会のプラント巡回をおこないました。

○宮城BM技術協会…あいコープみやぎとその生産者を中心に設立された、BMW技術協会の地方協会。会長は西塚忠元氏(大郷グリーンファーマーズの副代表西塚)、副代表は小野瀬裕義氏(あいコープみやぎ理事長)。BMプラントは既存が三カ所、今年の一〇月には新たに一カ所設置される予定。

①大郷グリーンファーマーズ 西塚農場  宮城県黒川郡大郷町
・生物活性水プラント:土木槽一t×六槽+樹脂タンク三tの貯留槽
・生物活性水EC1.12mS/cm pH7.7
・飲水改善プラント:一t×二槽(生物活性水プラントと一体型)
・平飼い採卵鶏 約二〇〇〇羽
・栽培作物:米、トマト、ズッキーニなど
 生物活性水は飲水に添加、育苗や水田への流し込みなどに利用している。
   
◆大郷グリーンファーマーズ 宮城県黒川郡大郷町…あいコープみやぎに出荷する大崎町の生産者共同体販売会社。米を中心に出荷、自社でライスセンターを所有し、生産者で共同利用している。稲作の総面積は三〇ha以上。西塚氏の生物活性水を協同利用している。

②七郷みつば会(農事組合法人クローバーズファーム) 仙台市若林区
・生物活性水プラント:土木槽三t×五槽+樹脂タンク五tの貯留槽
・EC1.37mS/cm pH8.1
・トマト栽培
・ハウスは土耕、潅水システムは溶液自動添加も可能のもの。
 あいコープみやぎに出荷する、仙台市若林区周辺の生産者グループ。東日本大震災では津波の大きな被害を受け、田畑は水没した。塩害や重金属障害の影響で震災以降二年間は米を生産できずにいたが、昨年より試験的に生産をはじめ、今年は田んぼ補修など進み、本格的に生産を始めた。さらに昨年の六月に震災復興農業支援事業で、約五〇aのトマト専用のハウスを設置し、あいコープみやぎが運営する福祉施設「わ・は・わ」に設置されていた生物活性水プラントを移設した。生物活性水はハウス内の潅水、散布、堆肥場の散布等に利用している。メンバーはそれぞれ自分の田畑で栽培しているが、ハウスに関してはメンバーで協同利用、協同出荷をしている。協同の育苗ハウスもあり(水稲用)。震災復興農業支援事業ではハウスだけではなく、トラクター数台などの機械類も事業の対象となっていたため、津波で流されてしまったり、海水につかってしまった機械類を個々で買い直すのではなく、共有している。
・生物活性水プラント:土木槽三t×五槽+樹脂タンク五tの貯留槽
・ハウスは土耕、潅水は自動溶液栽培も可能のもの。
★太陽光と風力発電を使用
   
③日向養豚 宮城県大崎市田尻 〜今回はPEDのこともあり訪問を見送りましたが紹介します。
・生物活性水プラント:五t樹脂タンク×五 〜飲水への添加、豚舎と堆肥舎への散布
・EC・・・、pH・・・ 二〇一三年  月 日のもの
・母豚約二〇〇頭

④あいちゃん牧場 宮城県大崎市田尻
 あいコープが運営する赤牛と養豚の牧場。福祉施設の作業所を一〇月開設に向けて建設中。この作業所の雑排水排水を原料に生物活性水にする計画で、プラントも建設中。養豚場も福祉施設の作業所に導入して行く予定。
(報告:㈱匠集団そら 星加浩二)

Author 事務局 : 2014年09月01日 11:30

 
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