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2015年03月01日

【AQUA275号】BMプラント巡回

九州GC若宮センター/福岡青果センター
 一月二〇日にグリーンコープ福岡の若宮センター・福岡青果センターにリアクター塔の充填材交換と保守点検に行ってきました。西日本BMW技術協会からグリーンコープ連合の秦氏に同行していただきました。両センター共、中水利用プラントが導入されていてトイレの流し水に再利用されています。トイレと雑排水を利用する中水利用プラントは、生産者と消費者を循環の輪で繋ぐいい象徴にもなっている様にも思えます。生協グループが中水プラントを使って資源の再利用をはかるその意味は大きく、生産者の方々が行う循環を消費者に伝える・知ってもらう糸口になりえます。生産者から生協グループ、そして消費者の方々にまでBMW技術を利用した循環の輪を広げて行く、そんな意味合いも含まれてるのだと思います。
 さて、点検はリアクター塔の充填材交換、EC・DO・pH・水温・亜硝酸態窒素の測定をしました。若宮センターでは亜硝酸態窒素のパックテストでは、合併浄化槽の処理水から中水の最終槽に向かって浄化されている様子がうかがえて、最終槽では未検出となっています。しかし、微細SS(浮遊物質suspended solid)がありスッキリとした透明感はありませんでした。福岡青果センターも同様、合併浄化槽から検出された亜硝酸態窒素は最終槽では検出されませんでした。中水で微細SSが確認されましたが若宮センターほど濁りはありませんでした。pHが酸性気味でしたので石灰を投入し、経過を見ることにしました。両プラント共微細SSありましたが浄化機能に問題はなく良好な状態と言える思います。次回の点検は七月を予定しています。

ポークランドグループ
 一月二八〜二九日でポークランドグループのリアクター塔の充填材交換と保守点検に行ってきました。秋田県鹿角郡は豪雪になっており、既に例年の倍以上の降雪があるそうです。農場内には除雪した雪の山が目立っていました。
 畜産関係の皆さんはご存じのことと思いますが、日本で流行しているPED(豚流行性下痢)のため養豚場への感染と各養豚場の防疫体制の強化により養豚場への巡回は避けていました。今回の点検は一年ぶりの点検となりました。
 ポークランドグループでは創設当初からBMW技術取り入れBMW技術を牽引してきた農家の一つでもあります。BMW技術を生かした養豚体系を作り上げ規模を拡大していき、現在ではポークランド、十和田湖高原ファーム、ファームランド、アグリランドの四つの養豚場と小坂クリーンセンターの堆肥製造施設に飲水改善プラント、生物活性水プラントを導入されていてBMW技術は飲水、豚舎の衛生環境、堆肥製造等に利用されています。合計で七か所のプラントを二日間かけてリアクター塔の充填材の交換と点検をしてきました。
 生物活性水プラントは一部エアレーションに不足が見られた以外は問題はなく、どのプラントも亜硝酸態窒素は検出されず、pHも中性に近い数値でした。生物活性水は微細SSも見られず綺麗な透明をしていて浄化作用が視認できる仕上がりになっています。リアクター塔の充填材はほぼなくなってしまいましたが、どのプラントも正常に稼働している状態でした。また飲水改善プラントも正常に稼働していましたが、やはりリアクター塔の充填材はほぼなくなっていました。
 一年ぶりに保守点検を行ったわけですが、とても良好な状態を保っていました。例年にない豪雪、全国に広がっているPED等、様々な困難がある中で高いクオリティーを保てているのは、ポークランドグループがまさに技術と理念が両輪されている証だと思います。
  (報告:BMW技術協会事務局 永合 耀)

Author 事務局 : 2015年03月01日 13:40

 
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