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2015年06月01日

【AQUA278号】国内のプラント動向

国内のプラント動向

①四月一〇日…山梨県北杜市  増冨の湯
 増富の湯がある北杜市増富地区は標高約一〇〇〇m、冬になるとマイナス一〇度は当たり前のようになり、生物活性水プラントはタンクごと凍ってしまいます。そのため、一一月から三月まではプラントの稼動を止め、貯留している生物活性水を使用しています。
 三月下旬には雪も溶け、桜の蕾も膨らみはじめたということで、冬籠りしていた生物活性水プラントと山梨大学の藻類バイオマスプラントを一緒に再稼動させました。リアクター塔充填剤の交換、新しい原料を投入(鶏糞堆肥)して培養を開始しました。また、藻類バイオマスプラントは山梨大学の御園生先生がクロレラを投入し培養が始まりました。

②四月一〇日…山梨県山梨市
 長沢農園(やはた会)
 こちらも冬籠りしていた生物活性水プラントの再稼動です。長沢さんは有機のキウイフルーツ、ぶどうなどを栽培、試行錯誤しながらBMW技術を活用しています。このプラントも一一月から三月まではプラントの稼動を止め、全部の槽の水を園地に撒くそうです。こちらでもリアクター塔充填剤の交換、新しい原料の投入(鶏糞堆肥)などをおこない培養を開始しました。
 また、今年から同じ地域で生物活性水を使い始める生産者の方が来て、BMW技術について色々と説明をさせてもらいました。四週間後の五月には生物活性水が完成する予定で、連休明けにはBMW技術基礎学習会を予定しています。

③四月一七日…
高知県四万十町影野
農事組合法人ビレッジ影野で、今年のショウガの植え付けを見させていただきました。
 今年の作付け面積は、一・五ヘクタールになるそうです。四万十町十和地区にある十和堆肥センターに設置している生物活性水プラントから生物活性水を運んできて使っているそうです。
 代表の濱田さんからは、「今年は圃場への灌水設備を新たに設置することになっていて、灌水設備の脇に生物活性水の貯留タンクを付けて、灌水毎に生物活性水が希釈して添加できるようにする。」とのことです。
 またショウガのほかにもハウス栽培のピーマンの栽培にも利用しています。
 ほ場見学の後、十和地域振興課主幹の冨田さんと生物活性水プラントを点検しました。
 原料は牛糞堆肥と山からの湧水を使っています。堆肥の交換補充も定期的に行っているので、EC値は一・五八mS/cmとなっており、亜硝酸態窒素も検出せず順調に稼働しています。
 生物活性水は、ビレッジ影野のほか地域の農家が菜バナ、お茶、シシトウ、ナス、ピーマンなどに使うためプラントに取りに来ています。
    (報告:㈱匠集団そら 星加浩二)

Author 事務局 : 2015年06月01日 12:58

 
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