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2015年09月01日

【AQUA281号】千葉BM技術協会 第19回定期総会と公開講座を開催

公開講座「生命活動とBMW〜
 ヒト・動物・植物・土の健康を担うミネラル・細菌・水の関係〜」

 千葉BM技術協会は、七月一〇日、一四時三〇分より、千葉県船橋市の生活協同組合パルシステム千葉船橋本部で、第一九回定期総会を開催しました。総会では、開会挨拶、議長選出と進み、審議事項①二〇一四年度、活動報告及び会計報告並びに監査報告、②二〇一五年度、活動計画及び活動予算案、③二〇一五年度役員選出について、それぞれ議案審議が行われ、すべて了承されました。その後、役員挨拶が行われ、閉会となりました。
 続いて、一五時一五分より、公開講座「生命活動とBMW〜ヒト・動物・植物・土の健康を担うミネラル・細菌・水の関係〜」が行われました。講師は川田薫氏(理学博士)と川田肇氏(工学博士)のお二方です。参加者は、四八名でした。

講演要旨…川田薫氏
 海岸の岩場に巨木が生えているのをみて、土がないのになぜ巨大な樹が育つのか、疑問に思った。それから、売れ残った花を花屋からもらって様々なミネラル分を入れた水に活け、反応を見る実験を開始した。花崗岩を入れた水では翌朝、花が開きだしていた、花を元気にさせる生理活性効果があると考えられた。玄武岩は油を溶かし、界面活性効果があり、地球マントルの石、橄欖岩は水の中に溶かしていたものを分離し、水をきれいにする作用がある、などのことがわかってきた。
 岩石の種類によってその溶液の性質がぜんぜん違う。これは岩石に含まれる鉱物の性質を反映していると考えられる。凍らせた溶液の写真を電子顕微鏡で撮ると、鉱物は一〜五ナノメートルの粒子になっていた、これにより触媒としての働きがでてくるようだ。

講演要旨…川田肇氏
 人間の腸内の細菌バランスは健康や病気と密接な関係があり、農作物も土壌内の微生物の偏りと生育とに大きな関係がある。この微生物バランスにミネラルは重要な役割を持っている。

「公開講座に参加して」
 生活協同組合パルシステム千葉
運営担当理事 佐藤 恭子
 漠然とした認識だった岩石中のミネラル成分について、また腸内フローラのお話は大変興味深く、BMW技術の可能性の大きさを感じました。特に、岩石のもつミネラルはそれぞれ違い、用途に合わせられるということ。また、土壌微生物に対するミネラルの影響も科学的検証で、明らかな違いや結果が出ているが、作用については土壌によって違うということ。さらに、人の健康や脳に影響があるとの研究結果がでている腸内細菌の有用性には驚きました。そういった中、それぞれの地域の岩石や土壌環境、動物の腸内環境といった多くの組み合わせで、よりいい水、土を作り出していくのは大変根気のいることと思います。
 今回のような講座や日々進歩する研究の情報、科学的な検証は、この技術の素晴らしさがさらに認識され、広がる機会になると思いました。

 生活協同組合パルシステム千葉
 運営担当理事   小田 育美
 川田薫先生と川田肇先生から「生命活動とBMW〜ヒト・動物・植物・土の健康を担う ミネラル・細菌・水の関係〜」と題した講演を聴く機会がありました。
 講演では、先ず川田薫先生は、きっかけとなった三陸海岸の絶壁に生える松の木の話から、鉱物の力には植物を生長させるものがあり、植物は土がない環境では根から酸を出し岩石を溶かすことでミネラルを取り込んだのでは?と話され そこから研究が始まったそうです。
 同じものを見ていても、視点をどこに置くのか、改めて考えさせられました。
 岩石は様々な鉱物の集合体であるお話や、水という物体についても 物理学として話され、ナノの単位のことや分子のことなどわかりやすくて、物理が身近に感じられました。
 植物を育てる際に、声を掛けて空間に想いを込めることで物の性質は変化するのだと話されました。私たちが、何かと対峙するときの心の持ちようで変化があるというのです。
 おざなりに対するのか、気持ちをこめて向き合うのか?子育てや人間関係にも当てはまることだと感じました。植物は、人を感じることができることが立証されているとも言われ、科学の進歩を感じると共に私たちが何かを大切にすることの意味は不変だったということでしょうか。
 川田肇先生は、水にミネラルが加わるときに生産される各種酵素活性についてや人と植物の微生物との関わりを数字と画像で説明し、自然界にある状態での微生物の働きと人為的な操作での影響の違いが驚くほどはっきりと表れていて、自然界に目を留める重要性と改めて生物活性水の仕組みの素晴らしさを物理を通して再確認した次第です。
 高校時代の物理もこんな風に学んでいたら、もっと楽しかったのかもと思います。

Author 事務局 : 2015年09月01日 12:24

 
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