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2015年10月01日

【AQUA282号】秋川牧園、河村農園の訪問報告

「秋川牧園、河村農園の訪問報告」
西日本BMW技術協会 事務局 秦 武士

 八月六日に山口県山口市にある秋川牧園と山口県柳井市の河村農園を訪問しました。

●秋川牧園
 BMW技術協会の秋山事務局長と西日本BMW技術協会から宮﨑事務局長、グリーンコープ連合の谷口氏の計四名で訪問し、秋川牧園本社事務所のすぐ近くにある平飼いの採卵鶏舎に併設されているBMプラントを点検しました。農場は山の中腹にあり、坂の入口で防護服と靴カバーをつけて出発です。プラントはホーローのタンクを五基で、各槽の移動はサイフォン式です。各槽のEC(電気伝導率)とpH、亜硝酸態窒素の残留検査(パックテスト)と仕上がり状況を確認しましたが、良い状態でした。出来上がった生物活性水は秋川牧園グループの農場で耕種農業用として使用しているとのことでした。別の場所にある若鶏の鶏舎の敷き料は以前の記事にある熊本県の大矢野原農場と同じように堆積発酵し、再度敷き料として使用されているということだったので、堆積発酵時の水分調整に生物活性水を使用すれば、より良い発酵ができるのではないかという話になりました。最後に最終槽からの抜き取り量についてお聞きしたところ、多く抜き取りすぎる日があるようだったので、最終槽(三トン)の十分の一(三〇〇リットル)を超えないよう話をしました。

●河村農園
 秋川牧園での点検後、同じ山口県内ではありますが少し離れた柳井市の河村農園を訪問しました。河村さんは退職後、地元の山口に帰られ農業をしています。畑や田んぼに生物活性水を使い、育った作物を直売所などで売られているとのことでした。こちらのプラントは五〇〇リットルのタンクを五基繋いだミニプラントです。各槽のECとpH、亜硝酸態窒素の残留検査(パックテスト)と仕上がり状況を確認し、問題ありませんでした。また今回の点検に合わせてリアクター塔のペレットの交換と吊り下げている軽石の交換を行いました。交換前に散気管からのエアーの出が悪いとのことだったので、交換時に散気管の洗浄を行い状態が良くなりました。河村さんは近くにある肥育牛の農場にある敷き料の堆肥発酵に生物活性水を使ってもらい、効果も実感しているということです。また、この堆肥を河村さんは農場の畑や田んぼに使っているそうです。

Author 事務局 : 2015年10月01日 09:53

 
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