四月一七日、常盤村養鶏農業協同組合(青森県藤崎町)の、「フードアクション・ニッポン・アワード二〇〇九」大賞受賞を祝う会と創立五〇周年記念式典が、弘前市の「フォルトーナ」で開かれ、関係者ら約四〇〇人が出席し、受賞を祝うとともに、同組合の五〇年間の歩みが振り返られました。
はじめに、「フードアクション・ニッポン・アワード二〇〇九『大賞』並びに『農林水産大臣賞』受賞を祝う会」が開会しました。同アワードは、食料自給率向上に寄与する事業者・団体等の取組みを一般から募集し、優れた取組みを表彰することにより、食料自給率向上に向けた活動を広く社会に浸透させ、未来の子供たちが安心しておいしく食べていける社会の実現を目指すもので、同アワード二〇〇九実行委員会が主催し、農林水産省の共催、内閣府、文部科学省、環境省などの後援によって行われているものです。常盤村養鶏農業協同組合は二〇〇六年度から、藤崎町内で本格的に栽培を始めた飼料用米を使用して鶏卵「こめたま」を生産、商品化しました。その活動が、先進事例として認められ、同アワードの大賞と農林水産大臣賞を同時に受賞しました。
小田桐智高藤崎町町長が「地道な取り組みの成果が大賞の受賞につながり、大変喜ばしいことです」とあいさつした後、石澤直士組合長(BM技術協会常任理事)が、表彰状を受け取り、「この度、当組合の食糧自給率向上に向けた取り組みが図らずも大賞を受賞し、この賞の重みに大きな責任を感じます。日本の食を次の世代に残すためにも、仲間と集い、語り合いながら、新たな気持ちで今できる最高の取り組みを進めたい。何卒、皆様の力強いご叱責、ご助言を期待します。」と述べました。
続いて行われた、「常盤村養鶏農業協同組合創立五〇周年記念式典」では、昭和三五年一二月設立以来、半世紀の節目を迎えた同組合の歩みをまとめたビデオが上映され、石澤善成会長が「生協とのいち早い取引が大きな支えとなった。常盤村養鶏農業協同組合の更なる五〇年のために皆様のご協力をいただきたい。」とあいさつしました。「日本農業のトップランナーとして期待する」、「地域のみんなが元気になる農業を」といった祝辞が紹介され、出席者は一層の発展を期待しました。
同組合は、豪雪地帯で産業がなく、貧しかった常盤村地域に、働ける場所をつくるために、初代組合長能登谷喜代衛氏が設立し、寒冷地での大規模養鶏に先駆的に取り組んできました。時代に先行して、鶏への抗生物質の投与を止め、良質な鶏卵生産、循環型農業を実践してきました。平成六年からBMW技術が導入されています。
また、翌日の十八日、「食の味力発見、第一回フェスタin藤崎町」(東奥日報社主催)が、常盤村養鶏農業協同組合の「こめたま」をテーマとして、藤崎町の「食彩ときわ館」で開催されました。たくさんの人々が来場し、「こめたま」の卵かけご飯試食会には長い行列ができて、一時間で無くなるほどの盛況ぶりでした。(報告:井上忠彦)
日本の四国より少し小さいフィリピン・ネグロス島。島の中央部には二五〇〇m級のカンラオン火山がそびえたっています。カネシゲファーム・農村キャンパスは、この活火山の麓の村に位置する平地や高台の起伏に富む五ヘクタールの農場です。
一九九六年にフィリピンで初めてのBMW技術がこの農場で開始されました。しかし当時はまだ、農業の基本である農地改革が遅々として進まず、農業への意欲をもった農民が充分活用できる段階に至らず、農場はしばらく放置された状態でした。
それから一四年。ネグロスの農業事情も大きく変わりました。地主の様々な圧力に抗した土地闘争が各地で展開され、政府の農地改革によって土地を手にした元砂糖労働者たちが登場し、各地で自営農民として生きていく挑戦を始めました。しかしどの農民にも共通することは零細農業で、最低限の収入はあっても、そこから農業で食べていく次のステップを見出せないこと。さらに、若者たちの農村離れは年々増加し、命がけで獲得した農地を次世代に継承することに不安を持つ親たちがいたことです。
とくにネグロスの場合、二〇〇年近くにわたる砂糖地主による農園制度によって、自営農業の歴史が他の地域と比べて極端に浅く、農業・農民は「無学で貧乏」という社会通念がいまだに強く残っている地域です。
それでも「農園労働者」から「農民」に生き方を変えた人々はネットワークを作り、自分たちの将来に向けての相談会を一年かけて続けました。そこからふたつの課題が絞り込まれました。①各地で孤立することなく、お互いの経験や知恵を交流し学びあう場が必要。②「楽しい・儲かる・知恵のつく」農業を実践し、若い世代がその中心になるような地域を創りたい。
このふたつの夢を実現するために、カネシゲファームを借り入れ、そこで次世代農民となる青年たちを対象にした実践農場と農民たちが自由に学びあう農民学校を創ろうという構想が生まれたのです。
食糧・水・エネルギーを
自給する農場をめざして
二〇〇九年七月、背の丈まで草が生い茂った農場の修復作業が始まりました。再建に関わったのは、十六歳から二二歳までの六名の若者(各地から第一期研修生として参加)とボランティアで参加した農民たち。屋根の壊れた豚舎の修理、長い間、鍬を入れていなかった硬い土の開墾、そして草取りの毎日・・・。六名の青年たちは、経済的理由で高校や大学進学を断念し、親の土地を継いで農民になることを心に決めた子どもたちです。彼らの汗だくの作業で、放置された土地に何種類もの野菜畑が出現し、三十頭の豚、ヤギ・地鶏・アヒル・牛・五百匹の養殖魚が入り、農場がにぎやかな風景に変身しました。
カネシゲファームには様々な中間技術も導入されました。
まずは、かつて建設されたBMW用の五十トン槽五つの巨大タンクを補修しました。一槽目のタンクは厚いセメントで密閉状態にし、そこに豚舎から流れ出る糞尿を入れ、バイオガスを抽出します。二槽目のタンクにはバイオガス抽出後のスラッジ(消化液)が流れ込み、これが原料となって三槽目から五槽目に続くBMW生物活性水づくりに繋がるという仕組みです。二〇頭の母豚から出る糞尿で、バイオガスの貯留用プラスティックタンクは一五日間でほぼ満タンになりました。毎日一〇人分の調理に使用しています。
バイオガスとBMW技術を連携させる方法ははじめての試みということ。これは昨年カネシゲファームを訪問され、農場全体の循環の見取り図を作ってくださった椎名盛男(BM技術協会常任理事)さんから提案を頂き、その後、匠集団そらの秋山澄兄さんの指導で、見事に実現されました。最初は半信半疑で作業を手伝っていた研修生も、バイオガスで料理し、生物活性水を利用し元気な野菜ができることで、「豚の威力はすごい!」とこれまで以上に愛情をもって豚の世話をしているようです。
生物活性水は、動物たちの飲料・養殖池(藻がたくさん生まれます)野菜・果樹栽培と農場全体で使用しています。
昨年から今年にかけてフィリピンはエル・ニーニョ現象(長期日照り)に見舞われ、六ヶ月間まともに雨が降らない状況が続き、灌漑設備がほとんど機能していないため各地で甚大な作物被害が出ています。しかし、農場では水圧自動揚水機(ラムポンプ)を二基導入したおかげで、灌漑と飲料水に事欠くことはなくなりました。
バイオガス・ラムポンプ技術は、ネグロスで、とくに山間農民に電気や燃料を使わない中間技術によって水やエネルギーを作りだすエイド財団(オランダ人の技術者が主宰)と連携して建設されました。将来、バイオガスを利用した発電機、風車による発電など、エイド財団とは「自分たちでエネルギーを創りだす」ことをカネシゲファームで実践し、地域に伝えていくことを相談しています。
農業は面白い!
カネシゲファームに給料はありません。研修生も教える農民も自分の作物は自分で売って稼ぐ方法をとっています。第一期研修生は今年九月に「卒業」予定です。彼らはそれまでに目標を立てました。①各自、最低一万ペソ(約二万円)野菜を売り上げ、地域に帰った時の農業資金にする。②地域へ帰った時には各自で肥育した豚一頭をもって帰り、繁殖させる。③堆肥づくりを地域の仲間によびかける。③各地域にミニ・カネシゲファーム(有畜複合農業)を作る。
親の時代まで砂糖労働者だったマック君は「農業はいやだと思っていた。でも今は面白い。自分の作った野菜を近くの小学校が注文してくれるようになった。先生たちが、僕のニガウリやトマトは本当においしい、何日たっても腐らない!と言ってくれると本当にうれしかった。それに農場で料理するにもおかずを一切買わなくてすむ。やっぱり農業はすごいと思った。将来自分の村でも養豚と小さなBMWプラントを作りたい。そうすれば、仲間も増えていくだろう。第二期研修生は地域で僕の仲間になる人に呼びかけたい」と、昨年までは人前で話をすることが一番苦手だったのに、自信いっぱいに語ってくれました。
三年後にカネシゲファームは経済的に自立できる農場をめざしています。その鍵は養豚・野菜・果樹・堆肥生産です。同時にルーラル(農村)キャンパスという学校も始まります。教室型の学校ではなく、毎日の実践を中心に、農場の施設を使い、必要なら他の地域へ出かけていき、BMW技術・バイオガス・野菜生産・豚の交配・配合飼料・堆肥づくりなど農民が農民に教える実践学校です。女性たちはさっそく、チョリソー(豚肉ソーセージ)やピクルスの食品加工セミナーを予定しています。これから一年、一年、じっくりとあせらず、「楽しく・儲かり・知恵のつく」農業と農民の集う場を創りだしていくことを願っています。BM技術協会の先輩の皆さまの経験と知恵をぜひお寄せください。
山梨県山梨市牧丘町にある農業実践スクール「hototo」では、都会の人たちが気軽に農業を始められるように、手始めに野菜づくりの週末農業スクールを開催しています。東京から九〇分という場所にhototoの圃場はあります。農業を始めたい人たちや、自分が作った野菜をみんなに食べてもらいたいと願う人たちが参加し、実践する場の提供と独自のテキストを利用して栽培技術の手助けをしています。
牧丘町も高齢化や後継者不足から耕作放棄地が増えているなかで、何とか町の活性化を農業を基盤に図ろうとしています。そのひとつの提案がこの週末農業実践スクールです。hototoではこの農業実践スクールの生徒たちにも有機農業の手段として生物活性水を野菜作りに活用してもらうこと、もちろん地域のブドウ畑にもふんだんに利用できるようにと、生物活性水プラントの設置に取り組みました。そして、生物活性水プラントの設置には、自分たちでできることは自分たちで手作りすることで費用をかけず、また生物活性水の作り方も身につけようとしています。
プラントの構成は、ばっ気槽として醸造用の五千リットルのホーロータンクを利用し、全部で六基並べて設置しています。ばっ気用のエア供給は電磁ブロアを使い、微細な気泡がでる散気管を取り付けています。
花崗岩、軽石をばっ気槽内に投入し、生物活性水の原料として、ポークランドのBMコンポを使います。設備工事完了後に培養調整に入り、六月上旬には、栽培への利用ができる予定です。
農業生産法人 株式会社 hototo
代表 水上 篤
私がBMW技術に出会ったのはアメリカから帰った二〇〇八年秋、白州郷牧場を訪れてからである。
実家は山梨県の中山間部、富士山がよく見える山梨市牧丘町にある。私も果樹園三代目、祖母代から果樹(ぶどう)を栽培してきた。ここ牧丘も、少子高齢化がすすみ、耕作放棄地は二倍に増えた。兼業農家特有の後継者不足と、出荷金額の下落にともなって耕作放棄地は増え続けている。若者もいない、観光地でもない、農家の後継者もいない、兼業農家が多いこの山間部で私は今何ができるのであろうか?。そんな思いが芽生えた。
私はこの牧丘に持続可能な風景をつくりたい。そんな思いから実家を中心とした、町づくりの計画を始めた。この牧丘を再度、巨峰で有名な産地として、品質を向上させ、八〇歳でも栽培できる方法で、牧丘の基幹産業として成立たせたい。そんな思いから私の一歩は始まったのである。
しかし、慣行農法では、、農産物の品質はかわらない。村のみんなが無農薬で果樹を栽培するために、施設栽培の設備を整えることもできない。私の農園では今までEMで果物や野菜を栽培してきた。しかしこの方法では、村の人が資材のお金を負担しなくてはいけない。なんとか、町の人がお金をかけず、労力の負担が少ない方法で多くの面積の品質を変えていくことができるものはないか?っと考えていた。そして、以前からお世話になっている、白州郷牧場のBMW技術を思い出したのである。生物活性水をつかい、減農薬そして、圃場への活性水として使うことで、品質を向上させることを考えたのである。さいわい、村のぶどう園にはすべて畑のかん水用のスプリンクラーが設置してある。それを使うことで、村の広い範囲に生物活性水を容易に散布できる。そして、多少の農薬を生物活性水で希釈しながら使っていって、減農薬の限界を試みていく予定である。
もちろん、目に見えて成果があるとは現状では思っていない。瞬時に効果があるほうが実はおかしいのではないかと思う。微生物をつかい、目に見えないスピードで何十年後に効果がでればそれでもいいと思っている。知識で頭を膨らますのもいいであろう。しかし、実際体験して使っていくことで、知識を超えた可能性を私は大切にしていきたいと思っている。自分で考えた可能性など、浅はかなものである。まずは体験し、そしてその中で、勉強し可能性を見出していくのである。そんなことの可能性がつまったBMW技術に私は夢をみたのである。
農業には「生きることの希望」がある。希望を持って生きることができる場所、それが田舎である。その希望がいずれは都会を支えていく。心の中の自分を失ってしまった都会人に「生きることの希望」を提供できるのが田舎である。食べることへの希望である。そして不便や苦労する生活から楽しさを学んでいくのである。多くの人と作業を行うことで、思いやりを楽しむのである。都会を支えるのは人である。人を支えるのは心である。その心を支える唯一の鍵が農業にはある。日本は江戸時代から色々な時代を迎えてきた。
江戸(起) 、戦後(承)、資本主義経済(転)、一〇〇年に一度の不況(結)。そしてこれから、「結」としての日本人らしい日本人としての最終章が始まるのである。日本人はまだまだ進化の途中なのである。もちろん資本主義経済から抜け出せない会社や人も多いであろうし、それに気がつかない人もまた多いであろう。しかしそれも時間の問題である。物を買うことに飽きてしまう。用意されたエンターテイメントに飽きてしまう。想像がつくような物語にも興味がない。白州郷牧場の椎名代表の言葉をお借りすれば、「すべてに飽きちゃう」のである。そのうちデフレにも飽きちゃう。だからこそまた新しい希望がそこから生まれてくるのである。アメリカ経済は急激なスピードで破綻を始めている。日本の希望「JAL」が一夜城のごとく、なくなってしまうのであるから、資本主義経済が作り上げた、価値や物は、グローバル経済と連動して簡単に壊れてしまうのである。しかし、そんな世の中だからこそ、希望を持ってできる農業を行いたい。
日本は素晴らしい時代を迎えようとしている。
まずは、一歩から。その一歩を踏み出すことは誰にでもできるはず。個人ができる範囲から、その一歩目を着実に進めていくことが日本の素晴らしい最終章を作り上げていくのだと確信している。BMW技術は進化の途中である。そしてBMW技術と一緒に、希望を生み出していくのである。
私の一歩は間違いなく新しい未来をつくりあげようとしている。
◆常盤村養鶏の創立50周年記念式典が開催
フードアクション・ニッポン・アワード最高賞を受賞
◆カネシゲファーム・農村キャンパスがスタート!
◆「BMの人々」シリーズ第36回
フィリピン カネシゲファーム ビボット・カリムータンさん
◆農業実践スクール「hototo」で、生物活性水プラントの設置がはじまる
◆書評 「下流志向」~学ばない子どもたち、働かない若者たち
内田 樹 著(講談社)
評者 山本 伸司 BM技術協会常任理事(パルシステム生活協同組合連合会)
| No.220 | 2010年4月号 |
◆日本農業者大学校同窓会が韓国視察
楊平郡の親環境農業とBMW技術現場を訪問
◆「BMの人々」シリーズ第35回
フィリピン カネシゲファーム チータ・タカタさん
◆堀本農園、生物活性水施設の稼動開始
兵庫県ではじめてのBMWプラント
◆書評 「土の絵本」 日本土壌肥料学会編
評者 奥地拓生(岡山大学 地球物質科学研究センター准教授)
| No.219 | 2010年3月号 |
◆北海道「根釧みどりの会」会員3牧場に飲水改善施設が完成
いずれの牧場でも牛糞の状態が改善
◆BMファーマーズマーケット第3回 山梨県「FarmShopたまご村」
◆「BMの人々」シリーズ第34回
秋田県ポークランドグループ 高田 優也さん
◆山梨県・白州郷牧場 生活雑排水を原料にした新生物活性水プラント完成
◆書評 「日本辺境論」
内田 樹 著(新潮新書)
評者 山本 伸司 BM技術協会常任理事(パルシステム生活協同組合連合会)
| No.218 | 2010年2月号 |
◆中国江蘇省にBMW技術モデル農場が誕生
江蘇省常熟市の「みどり農場」
◆BMファーマーズマーケット第2回
青森県 ~ときわ産直品直売所~ 食彩ときわ館
◆「BMの人々」シリーズ第33回
秋田県ポークランドグループ
柳沢 恵理 さん
◆ネグロス島・カネシゲファームでBMW技術復興へ
◆書評 『海の色が語る地球環境』
功刀 正行 著(PHP新書)
奥地拓生(岡山大学 地球物質科学研究センター准教授)
| No.217 | 2010年1月号 |
◆韓国BMW自然循環技術交流会を楊平郡で開催
「アジアBMW連帯」が提起される
◆「真富士の里」にBMW排水処理施設が導入される
◆「BMの人々」シリーズ第32回
秋田県ポークランドグループ 副農場長
木村 政和 さん
◆タイのバナナ生産者が、茨城のBMW技術実践農場を視察
◆書評 『死線を越えて』復刻版
賀川 豊彦 著 (PHP研究所)
評者 竹内 周(らでぃっしゅぼーや株式会社)
◆常盤村養鶏の創立50周年記念式典が開催
フードアクション・ニッポン・アワード最高賞を受賞
◆カネシゲファーム・農村キャンパスがスタート!
◆「BMの人々」シリーズ第36回
フィリピン カネシゲファーム ビボット・カリムータンさん
◆農業実践スクール「hototo」で、生物活性水プラントの設置がはじまる
◆書評 「下流志向」~学ばない子どもたち、働かない若者たち
内田 樹 著(講談社)
評者 山本 伸司 BM技術協会常任理事(パルシステム生活協同組合連合会)
日本農業者大学校、創立四〇周年記念行事の一環として二〇一〇年二月一六日(火)~二月一九日(金)に、佛田利弘BM技術協会常任理事を団長とする総勢二一人の視察団が、韓国で行われている農業者教育、親環境農業政策、農産物販売体系などの調査及び農業者との交流のために韓国農業視察旅行を実施しました。
報告 SOLAインターナショナルコリア
イ・スンミン
最初の訪問先は韓国の農村振興に関する事務を管掌する京畿道の水原(スウォン)市に位置している農村振興庁でした。農村振興庁に到着した訪韓団は振興庁関係者の方々の歓迎を受けて会議室に集まり、担当者から現在、農村振興庁が進めている農業の付加価置と所得向上について、特に、食糧、食品、バイオエネルギー、環境、最先端緑色技術など多様な分野で研究領域を広げているという話をうかがいました。農業振興庁の全般的な紹介と現況について説明を受けた後、振興庁が製作した広報映像を視聴しました。続いて、韓国農業の過去と現在、未来が見られる大規模な農業科学館の見学をし、韓国農業の行政全般と行政区域別の詳細について学びました。
次に視察した所は京畿道の華城(ファソン)市にある三年制+一年専攻深化過程の国立単科大学で、農漁村発展の一環で一九九七年に設立された韓国農水産大学を訪問しました。大学総長をはじめ教職員、学生たちとの懇談会の席では、総長のあいさつ、佛田利弘訪韓団団長のあいさつに続き、学生たちとの対話になりました。その後、韓国農水産大学の学內施設等を見学しました。夕方には韓国伝統料理店で懇親会が開かれました。韓国農水産大学側から訪韓団に対する歓迎の挨拶があり、乾杯で懇親会が始まりました。韓国農水産大学の学生たちからの、日本語による簡単な自己紹介の後、双方の対話の時間をもちました。そして、最後にはお互いに用意した記念品の交換を行い、韓•日間の連帯関係を一層深めて行くことを約束し、次の再会を期して懇親会が終わりました。
翌日一七日午前、京畿道華城市の京畿道農業技術院の視察を行いました。技術院側の歓迎を受けて会議室に集結した訪韓団は担当者の歓迎あいさつの後、政府の親環境農業の政策と基本方針について、京畿道農業技術院から説明を受けました。親環境農業の重要性についての映像をみた後には、質疑応答と情報交換の時間を持ちました。農業技術院内の韓国農業博物館を見学し、韓国農業の風習と農法、農機具などを見て、在来農業から現代農業につながる韓国農業の歴史を学びました。また現在、新品種開発をしている様々な農産物などを紹介され、京畿道農業技術院の親環境を基本とした、未来の韓国農業について知ることができました。
続いて、牙山(アーサン)市のプルンドル営農組合を訪れ、担当者の案内を受けて組合で生産される製品と生産施設の見学をしました。低温貯蔵庫、物流センター、オーガニック副産物貯蔵庫等の全般的な食品加工及び流通過程について紹介を受けました。組合内の施設と生産過程を見学した後、会議室に集合してプルンドル営農組合法人の代表イ•ホヨル会長の歓迎あいさつがありました。営農組合の現況紹介、現在営農組合の食品加工及び学校給食、全国で最初の有機専用RPC(共同乾燥調製施設)、農費を節約することができる営農事業団の新設及び直営農場運営、農業共同体の実現についての説明を受けました。そして、営農組合のシステム構造の説明と、この形態になるまでは多くの時間と努力と苦労があった話をうかがいました。特に、現在の組合が設立されるまでに、幾多の難関を乗り越えるくだりでは訪韓団側から拍手があがりました。また、訪韓団側から、韓国のこのような法人を設立しようとすれば多くの努力と現実的な難関がたくさんあり、日本政府が学ばなければならない部分が多くあるという意見があがりました。
いろいろな話し合いと有意義な時間を持った後、訪問記念写真を残して京畿道揚平郡へ移動しました。
揚平に着き、夕方にはミン•ビョンチェ前揚平郡守を含め、揚平郡農業技術センター関係者の方々の歓迎を受けて夕食を共にしました。ミン•ビョンチェ前揚平郡守の歓迎あいさつを始まりに参加者は談笑しながら楽しい夕食を過ごしました。
翌一八日午前、揚平郡農業技術センターのキム・デス所長の歓迎を受けてセンターの視察をしました。キム・デス所長の訪韓団歓迎のあいさつに始まり、揚平郡農業技術センターの概要、技術センターの理念及び推進方向について紹介がありました。特に、揚平郡農業技術センターが志向する農業者の所得向上と親環境農業の技術向上のために、農業技術教育及び開発と模範事業推進、科学営農施設を利用した親環境農業の支援を中心的に実施していること、これを基盤として日•韓の間の交流が一層、活発で親密になるように望んでいるというお話がありました。キム・デス所長のセンター紹介の後には、揚平郡が志向する親環境理念を紹介する映像をみました。視聴の後には揚平郡で生産された果物と茶菓を試食しながら、質疑応答形式で、訪韓団と揚平郡農業技術センター側との話し合いの時間になりました。次に農業技術センター内の施設を見学しながら施設の概要及び各部署の担当業務や役割の説明を聞きました。有用な情報などをメモをしながら熱心に説明を聞く訪韓団の姿も見られました。特に、揚平郡のBMW生物活性水プラント施設を見学した時の、親環境農業の一環で揚平郡ではBMW生物活性水を一般農家に無料で提供しているという説明では、農業技術センターの推進力と運営システムに対して羨ましいという声があがりました。BMWシステム原理を直接目の当たりにしながら大変勉強になったという方々もいました。センター視察の後、BMW生物活性水の代表的な事例農家であるダンノモ韓牛農場を見学訪問し、視察旅行は終了しました。
農業者大学校同窓会韓国農業視察調査を終えて
BM技術協会常任理事 佛田 利弘
(㈱ぶった農産社長、元農業者大学校同窓会長・参与)
農業者大学校は、昭和四二年に農林省が自立した農業者育成を目的として農村から農業を改革できる教育を行うために設立された農業者教育専門機関(設立:東京都多摩市 現在:茨城県つくば市)です。世界的視野で考え、地域で行動する(Think global act local)理念のもと、一二〇〇人の卒業生が全国で活動しています。この同窓会は、単なる学校の同窓会とは異なり、ほとんどが農業者であることから任期五年の同窓会長退任時に海外における農業の実態を知る視察調査を行っています。その、訪問先と調査テーマは、前任の同窓会長が決めることになっています。前回は、デンマーク(団長:石澤直士元同窓会長)、前々回は、キューバ(団長:金子美登元同窓会長)へそれぞれのテーマを持って訪問してきました。今回は、五年前に韓国国立農業専門学校へ農業教育に調査に行ったことをふまえ、さらにその教育がどのように進められているか、また、韓国農業の新たな姿とその戦略について触れる機会とするために韓国を訪問先として選びました。韓国は、BMW技術の普及も進んでおり、親環境農業政策の枠組みの中でどのように位置づけられているかについても関心があり、陽平郡を視察することにしました。
視察先は、このほかに、戦略的な人材育成を行っている韓国農業水産大学とさらに韓国政府として農村振興庁を訪問しました。
今回の訪問のメンバーは、金子美登(一期生)、坂井涼子(三七期生・同窓会長)、佐内哲郎(元教官)、峯村正文(一期生)夫妻、水落重喜(一期生)夫妻ほかの同窓会員とその関係者に生田BM技術協会理事長の参加をいただき、計二一名での参加でした。視察のコーディネイト・通訳は、そらインターナショナルコリア代表取締役の河さんにお願いをしました。
韓国は、すでに農業においても明確な成長戦略を打ち出しており、親環境農業と価値農業という二つの視点でのアプローチを行っています。陽平郡は、郡レベルでの新たな農法の開発とその化学性の検証を行いながら、その技術の定着を進めています。その中で、BMW技術は、重要な戦略技術として、農業技術センターの実験プラントとして導入されています。生物活性水の利用が研究と農業者を結ぶ機能を果たしている現場に触れました。なぜ、BMW技術が公共セクターの政策として、韓国の農業社会に受け入れられるかは、政治的要素も関係するのでしょうが、明らかなその成果の事実的検証が具体的に行われているところにあります。定性的な成果をいかに定量的に評価をするかという考え方も、その普及に貢献していると見られます。
参加者からは、その技術導入の戦略性の凄さに、日本の農業政策との違いを強く感じたという感想が漏れ、その世界的な農業技術や教育の習得についても、ベンチマークの手法の意図的な取組に感服をしました。日本では、BMW技術に触れたことのない参加者も、この陽平郡の取組やプラントをみて、理解を新たにしたことでしょう。
今後、農業者大学校同窓会としても、更なる農業の構造変化にどのように対応するかが求められており、様々な技術や考え方の理解を進めることが必要であると思われます。
BMW技術の更なる世界的昇華と日本国内における国内的深化が求められているように感じます。このような国内外の農業者に理解が進む技術であることを感じた機会でもありました。
報告 株式会社匠集団そら 星加 浩二
堀本農園における、生物活性水プラントの設置工事は、平成二十一年十二月に五トンのホーロータンク四基の設置を済ませ、二十二年二月にエア配管などの設備工事を完了し、引き続き培養調整を行ってきました。堀本農園での培養調整は、完熟堆肥を原料に農業用水を利用しています。
約一ヶ月かけて四基のタンク全てが満水になり水質検査を実施しました。最終槽の生物活性水で亜硝酸、大腸菌の検出がないことを確認し、利用開始ができるようになりました。このプラントでは、一日あたり五百リットルまで使用できる設計になっています。また、このプラントでは、生物活性水の原料として完熟堆肥のほか、イチゴへ供給される栽培養液の排水を再利用することも考えています。
出来上がった生物活性水は、イチゴの栽培溶液の潅水設備を利用して、イチゴの各栽培ベッドごとに、自動的に希釈倍率や供給時間を制御して、供給できるようになっています。
堀本さんは、これまでに五百リットルの生物活性水を数回潅水しており、気温が上がってきたこの時期に例年では増えてくる灰色カビ病、うどん粉病などの病害が広がってこないなど、すでに効果が見えてきていることを、実感しています。今後は、収量のアップや、イチゴの糖度アップなどに期待を寄せています。
この堀本農園では、観光イチゴ園というお客さんとの関係を大切にするため、イチゴの安全安心を追求しており、生物活性水はその実施に有効な手段となります。プラントは入り口に設置してありますので、来園したお客さんにも見学してもらい、堀本農園での栽培への取り組みについてアピールできるようにと考えています。またイチゴだけでなく、サツマイモやジャガイモ堀りの畑もイチゴハウスのそばにあり、収穫体験も行っているので、生物活性水の活用場面が広がっていきます。また、地元の農業青年クラブの仲間にも生物活性水を活用してもらうようにして、BMW技術を広めることも考えているようです。
観光イチゴ園 堀本農園 堀本 誠司
堀本農園「せいちゃんといちごちゃん」では、イチゴ狩りをやっております。消費者の方にどうやってイチゴが作られているか見てもらい、さらには摘みたての美味しいイチゴを食べてもらいたいという思いで始めました。そして安心で安全なイチゴを食べてもらいたいと思っています。そのために今まで、重曹と同じ成分の農薬等、毒性の低い農薬を選ぶようにしたり、去年からは電解酸性水(食塩又は塩化カリウム使用)を使用したり、今年からは硫黄のくん煙を利用して病気をおさえてきました。さらに丈夫なイチゴを作るため、夢のひとつでもあったBMW技術の導入を考えました。ビニールハウスの規模拡大に踏み切るか考え中でもあった私は、今ある規模で、病害のない健康な作物を育て、収量アップと秀品率の向上をしていくため生物活性水にも期待しています。
私は農業者大学校在学中の半年間の研修で、白州郷牧場で勉強しました。直売所や加工場が建設されていた時期でした。最初に農場の野菜をみて、「農薬を使ってないのになんでこんなにきれいなんができるんや。」と農薬を使わないと虫食いだらけになると思い込んでいた当時の自分は、驚き、感動したことを覚えています。また、こんな野菜づくりを自分もやりたいという夢が持ちました。それからの半年間、白州にどっぷり沁みてました。自然学校「キララの学校」を経験して、イチゴ狩りの夢が生まれたので、白州の仲間に感謝しています。
私の住んでいる兵庫県にはすぐに見学に行けるプラントがありません。自分の仕事の忙しさの中で、BMW技術の知識が薄まりつつあった私は、数年ぶりに、加古川市の4Hクラブである加古川農業青年クラブのメンバーと、白州郷牧場へまだ建設中のプラントの視察へ行きました。BMWプラント導入の決断にはそう時間はかかりませんでした。
この度、出来上がった生物活性水プラントは私の農園の目立つ出入り口に設置してあります。来園されるお客さんに「この大きいタンクはなに?」と聞かれることが多くなりました。これから生物活性水の良さをもっと沢山の人に知ってもらえればと思います。
報告 白州郷牧場 秋山 澄兄
白州郷牧場(山梨県北杜市・椎名盛男代表)では去る二月、、研修センター施設内に、生活雑排水、加工場排水を原料にした新生物活性水プラントが完成、培養調整が開始されました。出来上がった生物活性水は、野菜栽培に有効活用され、プラントは、牧場で行っている子供達への教育活動施設としての利用も計画されています。
完成した生物活性水プラントは、研修センターの台所の流し水、風呂・洗面所、トイレの排水、加工場(麹の製造を中心に、味噌、漬物などを製造)の容器等の洗い水、米磨ぎの水などが合併浄化槽に入り、一次処理された排水を原料に生物活性水をつくります。
プラントは、コンクリート製の水槽で設置され、一槽約五トンの曝気槽(接触曝気槽、貯留槽含む)が六槽と、二槽の自然石槽で構成されています。生物活性水の製造量は、一日当り五〇〇リットル(排水の受け最大量も同じ)で、畑の潅水用、または液肥としての利用を考えています。
白州郷牧場では、季節の子供自然体験学校「キララの学校」を開催していますが、研修センターは子供達の宿泊施設として利用され、生物活性水プラントは、学校期間中の子供達の教材としての利用も計画されています。自分たちが排出した『し尿(排水)』をBMW技術で処理し、畑に撒き、作物を栽培するといった、資源循環式農業の仕組みが子供達にダイレクトにわかりやすく伝えることができるのではないかと考えています。
また、化学肥料の値上げの声を耳にしますが、有機堆肥、有機のミネラル資材なども同じで、決して安くはありません、むしろ化学肥料より高い場合もあります。
世界の人口は、今後も増え続け、食料全体が不足することが明らかになっている中、食料を生産する肥料のほとんどを輸入に依存する日本では、いかに地域や身近にある資源を活用し、資源の循環を図ることが、重要な課題となっています。
そこで個々の農家で、自分達が排出する生活雑排水を、有効利用する取り組みは、昨今の経済事情等なども考えるとかなり有効な取組みではないかと思います。昨年、茨城県で開催されたBMW技術全国交流会で発表された鉾田市の米川農園の家庭雑排水を原料に生物活性水をつくり、それを栽培に活用する取組みが良い例でしょう。
施設導入の初期投資はありますが、日本の現状を理解し、長い目で未来を見据えて行った場合、結果的にどうなるかは一目瞭然ではないかと思います。
身近にプラントを持つことがBMの可能性を広げる
白州郷牧場 見田 由布子
白州郷牧場には、日本で最初につくられたBMW生物活性水のプラントがあり、野菜栽培や養鶏などに利用してきました。十年ほど前から農場の耕作面積が拡大し、現状のプラントでは生物活性水の産出能力が足りなくなってきましたが、今年から新しいプラントが稼働すれば、もっと潤沢に生物活性水が使えるようになると思います。
また以前のプラントは、スタッフが常駐する施設や加工所などから少し離れた位置にあるため、気軽に生物活性水を持ってこれませんでしたが、これからは距離が近くなることによって利用しやすくなると思います。
生物活性水はくらしの中で多彩に活用できる
わたしは白州郷牧場の施設の掃除や、風呂にも生物活性水を使用しています。生物活性水を入れた風呂に入ると、あがってからも体が温かく湯冷めしません。生物活性水のミネラル分が温泉のような効果をもたらしているのだと思います。また、重曹入りの生物活性水を噴霧して掃除に利用しています。これはひどい油汚れなどをよく溶かしてくれます。石鹸で油汚れを掃除すると、あとでその石鹸を落とすのが大変ですが、重曹入り生物活性水の場合は、水やお湯ですっきりと流れていきます。
その他にも、虫刺されや火傷、切り傷などの怪我に生物活性水を塗ると回復が早いことは、多くの人が体感しています。生物活性水は農業以外の利用法がまだまだあるのではないかと感じています。
生物活性水を自家生成できるというのは大事なことだと思います。「買って使うもの」では利用がなかなか続きませんし、値段を気にしていてはふんだんには使えませんから。
白州郷牧場には、麹、味噌、漬け物などをつくる加工所がありますが、そこからの廃物(昆布や漬け物の漬け汁など)を生物活性水プラントに入れたらどうなるのか今から興味津々です。たくさんのアミノ酸によってすごい生物活性水ができるかもしれません。また、麹づくりのとき、室に生物活性水を張ったり、米の浸漬に利用したり、といろいろな実験もしていきたいと思っています。
白州郷牧場には、年間を通していろいろな人が訪れますが、炊事用の洗剤は石鹸を基本にしてやってきました。プラントの状態に悪影響を与えるため、今後はさらに個人のシャンプー、リンス類の持ち込み利用は禁止にしますが、実際どこまで排水に対する意識を高められるかはまだわかりません。
子供たちに伝えたいこと
白州で二八年前から行っている自然学校「キララの学校」にやってきた子供たちに、都市における現状の下水処理について伝え、きちんと目で見て体験できる排水処理装置を作るべきだとは、長年思っていました。自分たちが排泄したものが水洗便所で流され、下水管を通り川を経て、処理施設で塩素殺菌されただけで飲用水になり、再利用され……最後は海に流れる。しかし、そのような処理とは別のやり方として白州のBMWプラントのような利用法もあるんだよ、ということは、子供たちに伝えていく必要があると思っています。とにかく今の現状を知らせないと変えようがありませんから。
将来は、人糞も貴重な資源になると思います。新しいプラントには、牧場スタッフなど人間の糞尿を含めた生活雑排水も流れていきます。これは、あまり能力のない人間でも人糞をすれば他人の役に立てるというひとつの希望になるかもしれませんね(笑)。
気軽に生物活性水を使えることが大事
微生物利用は、人間の長い歴史の中で、無理なく自然に利用されずっと継承されてきた、生活に根ざした技術ではないでしょうか。そのなかでもBMW技術は、特定の微生物だけを取り出すとか添加するということではなく、身の回りにある物を使って普通の状態で利用可能な技術だと思います。これからのBMW技術は、大規模な生産団体以外にも、家族経営の小規模農家などに生物活性水プラントがたくさん入っていくようなことで新しい可能性が開ける気がします。
新しいプラントは位置的に白州横手地域の用水の上流にあります。たとえば、村の用水路に多量に生物活性水を流してみたりするといったいどうなるのか。よその田畑の作物が突然ものすごい収穫量になってしまったりするかもしれません…そういうイタズラも、これからはできますね(笑)。
とにかくやってみなければわからないこともありますが、新しいプラントの稼働によって生物活性水がもっと身近なものになっていくと思います。
生産者が、農産物を地元で供給するという直売所やレストラン出店等の展開が全国各地で進められ、協会会員産地でも様々な取組みが行われています。そこで、協会会員産地が進めている直売所等の取組みを「BMファーマーズマーケット」と題してご紹介していきます。第三回は、山梨県「FarmShopたまご村」です。黒富士農場の向山茂徳代表(BM技術協会常任理事)にお話をうかがいました。
「たまご村」敷島店店舗情報
所在地:山梨県甲斐市島上条3103|2
電 話:055(230)9053
定休日:元日より3日間休業(それ以外は無休)
営業時間:午前9時~午後6時
(10月21日~3月20日は午前9時~午後5時)
販売品目:卵、加工品など
http://www.kurofuji.com/
もともと、父の代から塩山に卵の直売所はありましたが、九五年から名前を「FarmShopたまご村」に変えました。現在は甲州市の塩山、甲府市の小瀬、甲斐市の敷島、の三店舗に増え、合わせて年間一億七千万円くらいの売り上げです。店舗面積は、敷島店が約五〇平米、他二店もだいたい同じです。黒富士農場の三分の一強の卵が、このたまご村で販売されています。各店舗売り上げの七〇%は卵で、その他はケーキ類などの加工品や野菜。卵は放牧とゲージ飼、半々くらいの販売量ですが、単価が違うので売り上げでは放牧卵の方が大きくなっています。
お店は通常、販売担当が二人、ケーキチームが二人のスタッフで運営しています。年中無休でひとつのお店で十人くらいのチームで回っています。お客さんはほとんどが地元の人で、使用目的も主にホームユース。店舗の場所もすこしひっこんだところだし最初から卵を買いに来る人しか来ません。だから、盆暮れの時期とかは多少違いますが、年間を通じてほとんど販売量がぶれない。安定して売れています。三軒の店もそれぞれ個性があって、あえて統一したカラーを出そうとも思っていません。
宣伝も一度もしたことがありません。最初は、店の隣近所に卵を配っただけでのゼロスタート。たまご村は、卵を売るだけが仕事ではなく、農場で普段やっていることをお客さんに伝える、表現する場所として開設しています。黒富士農場がイメージできるように写真を飾ったり、お茶を飲んでもらったり、卵の試食をしてもらったり…。農場を知ってもらって、なおかつそれで売れればいいや、というスタンスです。そういう方がお客さんも安心して買っていってくれます。スーパーみたいに特売をやったりしないで、農家が農家らしくやっていたほうがいいわけだから。あえてイベントなどはしないのがうちのやり方かもしれない。店舗もお茶を飲むテーブルを増設したくらいで変えていません。卵は卵でしかないんだから、小手先の売り方でどうかなるかっていってもどうにもならない。うちは農場を磨くしかない。あくまで農場がベース、核なんです。
卵のつくりかたに共鳴して安全性をメインで選んでくれる人もいれば、卵の味、おいしさで選んでくれる人もいる。味に甘みがあるとはよくいわれます。餌に砂糖を使っているんですか?と冗談もいわれる。発酵飼料を使っているから甘みが出てくるのはあると思うし、発酵飼料のノウハウは蓄積されている。
でも餌をおいしくつくるなんて誰でもやっていることで、それを売りにしているわけではありません。背後にある、黒富士の森だとか水だとか、それを守る農業形態があっての価値だから。環境に関わって農業をやっていくのがBMW技術のいいところでしょう。
農家が安心して食べられる卵をつくっている、近所の農家がそういうものをつくっているという安心感もあるのかな。そういったいくつかのファクターにお客さんが共鳴してくれていると思います。
黒富士農場のバウムクーヘンは二〇年くらい前からつくっていたロングセラー商品ですが、甲府店をつくるときにケーキ工房「ヴィラ・ドッフ」もいっしょにつくりました。黒富士農場のロゴや字体は、農場の近所に住んでいたデザイナーの土器典美さんにつくってもらいました。
黒富士農場での卵生産のほうでは、飼料米を飼料とした卵を始めています。方向とすればわざわざアメリカから買わないで済むならそれが一番。飼料の国内自給、最後はそこだろうと思います。
北海道・根釧地区の「根釧みどりの会」(石澤元勝代表)会員酪農家の三牧場にBMW飲水改善プラントが一月に完成した。導入した牧場では、いずれの牧場でも、「牛の糞の状態が改善している」との報告があり、さらに搾乳時間が短くなった等との報告も寄せられている。今後「根釧みどりの会」では、導入後のデータ等を収集しながら、BMW技術の普及を進めていく予定だ。
今回、飲水改善施設が導入されたのは、別海町の岩崎牧場、中標津町の三友牧場、標茶町の渡辺牧場の三牧場。いずれの牧場もマイペース酪農交流会(注1)の生産者を中心に、牛の健康とより良い環境を考える――を目的に、昨年組織された「根釧みどりの会」の会員が経営する牧場だ。同会設立の経過は(注2)の通り。
岩崎和雄さんが経営する岩崎牧場は、飼育頭数五〇頭、草地面積六〇ha。BMW飲水改善システム導入後、「牛の糞の状態が明らかに変わってきている。以前より糞がふんわりとした感じになった」と岩崎さんは話す。
三友盛行さんが経営する三友牧場(飼育頭数五〇頭、草地面積五〇ha)でも、飲水改善施設導入後、牛の糞の状態が変化している。三友さんは「牛の糞が『カルメ焼き』のような感じになってきた。BMW飲水改善システムによって、牛の胃の状態が良くなっていることは、間違いないだろう」と話す。
今後の展開について、三友さんは「生物活性水づくりや堆肥づくりなど、BMW技術が体験学習できる施設があったら面白い。施設の設置を検討していきたい」と、話している。
三友牧場では、一九九七年に、牧場の牛乳を原料に、チーズを製造する「三友チーズ工房」をオープンしている。奥さんの由美子さん手作りのチーズは、口コミやインターネット等で販売され、非常に人気が高い。由美子さんは、「春になり、青草を食べ、沢水を再現したBMWの水を飲んだ牛の牛乳で、チーズをつくることを楽しみにしている」と、飲水改善導入後の牛乳に期待を膨らませている。
渡辺定之さんの経営する渡辺牧場は、飼育頭数八〇頭、草地面積は八〇ヘクタール。BMW飲水改善施設導入後、約二ヵ月が経った現在、同牧場では、前述の二牧場と同様に、糞の質が改善した他、搾乳時間が短縮されたことが確認されている。渡辺さんは「牛の乳の出が良くなったようだ。一頭当りの搾乳時間が平均三〇秒短くなったので、朝夕の搾乳時間が合計二〇分短縮した。これは酪農家にとっては、かなり大きなことだ」と話している。
(注1)マイペース酪農:「土・草・牛・自然の循環」を重視した酪農のあり方で、草地面積に応じた適正規模(一ヘクタールに親牛一頭)の経営を基本に、放牧を利用し、糞尿は完熟堆肥などにして草地に還元することで、環境や牛、人間に負荷をなるべく与えないようにする酪農スタイル。酪農の大規模化や配合飼料の多給などによって、牛の健康に負担をかけないようにする酪農スタイル。推進主体は「マイペース酪農交流会」で、月例の交流会などを行い、現在、一〇〇以上の生産者が交流している。
(注2)「根釧みどりの会」:一昨年、パルシステム生活協同組合連合会の「こんせん72牛乳」生産牧場である厚岸町の石澤牧場に、同連合会のレインボー・パル基金助成活動のよって、飲水改善施設が導入され、導入後、乳房炎の発生が減少し、発生しても、回復が早くなる等の効果が見られた。これをきっかけに石澤牧場を経営する石澤元勝氏が会員となっているマイペース酪農交流会の酪農家などにBMW技術に対する関心が高まり、生産者、BM技術協会、パルシステム連合会の三者で学習活動を展開することになった。昨年四月には、三者共催による「牛の健康と環境を考える学習会」を厚岸町で開催し、六月には、牧草の硝酸イオン濃度調査及び土壌分析調査を実施、このほかBMW技術に関する学習活動を随時行った。こうした学習活動を継続していくために、「飲水改善で、牛を健康に」「よりよい堆肥・液肥で、よい土を」「環境を守って、暮らしよい農村を」をスローガンに昨年一〇月に、「根釧みどりの会」が結成された。代表は石澤元勝氏、事務局長は、高橋昭夫氏。昨年一一月、茨城で開催されたBMW技術全国交流会で、石澤代表から「根釧地区での環境保全型酪農~マイペース酪農とBMW技術の取組み~」と題して、講演が行われた。
根釧みどりの会+パルシステム+BM技術協会+匠集団そら
産直牛乳や酪農の課題、BMW技術の普及等、多岐にわたり意見交換
二月二五日、パルシステム生活協同組合の那須豊産直開発課長と、㈱匠集団そらの星加浩二プラント事業部長、協会の礒田が、新たにBMW飲水改善施設が導入された別海町の岩崎牧場を訪問し、「根釧みどりの会」の石澤代表、高橋事務局長、会員の三友氏、岩崎氏らと、意見交換を行った。意見交換の内容は、こんせん牛乳開発の経過説明やパルシステム生協の産直活動内容、その課題と今後の方向性、酪農現場での大規模化による課題、牛乳の適正価格に関する意見、生産現場でのBMW技術活用内容や今後の普及等、多岐にわたった。
パルシステムの那須課長からは、「昨年来、牛乳の産直を強化するため、マイペース酪農やBMW技術等について、勉強させていただいた。自給率向上を図るパルシステムの取組みの中で、マイペース酪農も含めた北海道本来の草地型酪農について、もう一度見直し、生産者との見える関係をきちんと築いていきたい。その中で、新たな商品開発も検討していきたい」と、今後の産直牛乳についての方向性が示された。併せて那須課長からは、パルシステムの新農業委員会で、マイペース酪農についての拡大学習会を実施したい意向が示され、「根釧みどりの会」への講師派遣が要請された。
BMW技術については、「根釧みどりの会」で、今後、さらに普及していくこととなり、協会からは、乳房炎の発生率や、乳量等についてのデータ収集協力を「根釧みどりの会」に要請した。
石澤代表からは、「今後も生協や消費者との交流や意見交換を行っていきたい。BMW技術については、まず、飲水改善を中心に普及し、ワンステップずつ階段を上っていきたい」との意向が示された。
(報告:礒田有治)
報告 株式会社匠集団そら 秋山 澄兄
昨年の八月にフィリピン・ルソン島北部のイザベラ州カワヤン町の堆肥センターに、農民組合連合コルデヴが管理する生物活性水の施設ができ、BMW技術の普及が本格的にフィリピンで始まりました(アクア二一四号参照)。
この北ルソンでの生物活性水施設の工事が始まった同時期に、ネグロス島にあるカネシゲファーム(注1参照)では、NPO法人APLAの現地職員である大橋成子さんの夫で、ナヨン村の村長でもあるアンボ氏を中心に、バランゴンバナナの生産団体、BGAのチッタ氏、ビボット氏、そして数名の研修生(近隣の農家等の息子)達の手によって、農場施設全体の復興に向けての作業等が始まっていました。
アンボ氏は山梨県の白州郷牧場をモデルに、カネシゲファームを立て直す意向を持っており(昨年五月に視察に白州を訪れている)、養豚と耕作の連携、堆肥作りと、それらの基礎となるBMW技術を中心にした有畜複合の資源循環型の農場にしていくことを目標にしています。
そこでまずは、一九九六年に設置され、現在は稼働停止となっている生物活性水施設を復活させることになり、昨年一二月一八日~二二日に、椎名盛男BM技術協会常任理事と、私が現地を訪れ、生物活性水施設の復旧作業とカネシゲファーム全体の構想図についての話し合いが、アンボ氏ら現地側と持たれました。
すでに現地では子豚が約二〇頭、放牧の鶏が数十羽飼われていました。この他、研修生たちの小さな畑などがあり、ナスやキュウリ、サンチュ等が栽培されていました。
また、現地でマスコバド糖を生産しているATC(オルター・トレード・コーポレーション)社の大きな堆肥センターがあり、今後はそこも借り受け、堆肥づくりに利用していくとのことでした。
現地側とは、生物活性水施設は既存のタンクを修復し、配管等を一からやり直して再稼働させることを確認しました。さらに豚舎の排水を利用しバイオガスを抽出するプラントをつくり、その消化液を原料に生物活性水を作ることに決定しました。
消化液はそのまま液肥として耕作にも利用されます。生物活性水施設からは、ランポンプ(無動力揚水機)などの自然の力を利用した機材を導入し、豚舎、堆肥舎等に配管していく予定です。
さらにソーラーパネルや風車(乾季のネグロスはとても風が強い)を利用したクリーンエネルギーの導入も話し合われ、これらを全部一度に導入するのではなく、アンボ氏を中心としたカネシゲファームスタッフのペースにあったやり方で、少しずつ実現していくことも併せて確認しました。このことは彼らにとってとても大事なことだと思います。
まず今年は、生物活性水施設を再稼働させる㈱匠集団そらと、バイオガスのシステムと施設を導入する現地のエイド財団(数多くのクリーンエネルギーシステムの開発をオランダ人のオーケー氏を中心にネグロスから世界に発信している)とでカネシゲファームの軸となる施設整備を整えることになりました。
農業指導についても椎名常任理事が今後も関わって行くことが確認されました。この取り組みがネグロス島及びフィリピン全土の有機農業の発展のために動き始めたと言ってもよいのではないでしょうか。ただ、焦らずに彼ら農民の手でじっくりと取り組んでいけるようにサポートできることを願っています。
(注1)カネシゲファーム:一九九五年に逝去された故・兼重正次氏(当時、生活協同組合連合会グリーンコープ事業連合専務理事、BM技術協会常任理事)にちなみ、カネシゲファームと命名された。兼重氏は、一九八八年生協グリーンコープの設立、一九八九年ATJ(オルター・トレード・ジャパン)社の結成に尽力された。今年、設立二〇年となるBM技術協会の結成と技術の普及に多大な貢献をされ、一九九三年から協会常任理事に就任した。
一九九五年当時、民衆交易を通じて、ネグロス島から日本に輸出していたバナナが病虫害で壊滅的な打撃を受けた。カネシゲファームは、その対策の一つとして資源循環型農業を普及するため、堆肥センターやBMW技術を導入したモデル農場として、ATJ社が開設した。同ファーム内には、民衆交易や農場建設に尽力された兼重氏を偲ぶ、カネシゲメモリアルパークがある。
所在地:青森県南津軽郡藤崎町大字榊字和田65-8
電 話:0172-65-3660
定休日:8月13日の午後・8月14日・年末年始
営業時間:午前9時~午後6時(冬季は午前9時~午後5時)
販売品目:卵、野菜、加工品など
生産者が、農産物を地元で供給するという直売所やレストラン出店等の展開が全国各地で進められ、協会会員産地でも様々な取組みが行われています。そこで、協会会員産地が進めている直売所等の取組みを「BMファーマーズマーケット」と題してご紹介していきます。第二回は、~ときわ産直品直売所~「食彩ときわ館」です。常盤村養鶏農業協同組合の石澤直士代表理事組合長(BM技術協会常任理事)にお話をうかがいました。常盤養鶏農業協同組合は、飼料用米を配合して育てた鶏の卵「こめたま」に関する取り組みで、食料自給率の向上に貢献する企業・団体などを表彰する「フードアクションニッポン・アワード2009」の最優秀である大賞を受賞されした。また、農林水産大臣賞も合わせて受賞されました。
「食彩ときわ館」は、五年前にオープンしました。店舗面積は約四〇坪で、建物全体の総面積は六〇坪です。おかげさまで売り上げは、この五年で毎年二五パーセントずつ伸びています。開館当初の売り上げ目標は年間五千万円でしたが、二〇〇八年に、その倍の一億円以上の売り上げを達成しました。現在は月平均で約九〇〇万円くらいです。
常盤養鶏協同組合の卵、鶏肉と豚肉、その加工品、地元の人がつくった野菜、総菜やお菓子などを販売しています。販売商品の八割くらいはこの地域で採れるもの、この地域の生産者のものです。
スタッフは、館長を含めて五人。幹線道路沿いで、交通の便では恵まれている場所だと思います。売り上げの一五%くらいが卵です。白い卵よりやはり赤い卵が売れます。野菜はアスパラガスが一番よく売れます。次いでニンニク、トマトなど。冬場の地場野菜もこの辺はけっこう多いですし、やはり産直直販は、つくる意欲を持った生産者が地場にいないとだめですね。
米は津軽ロマンの減農薬減化学肥料の特栽米を販売しています。加工品では常盤村のトマトを使ったトマトジュースの評判がよいですね。鮮度のよい卵を使ったマヨネーズもまろやかで好評です。八峰園のリンゴの木をチップを使ってスモークした、スモークベーコンはお薦めの逸品です。またジャンボシューマイも有機タマネギなど質の高い材料を使っていておいしいですよ。今後の課題は加工品の見栄えをどうよくしていくかですね。
今の若い人は味の濃い卵が好みのようですが、こういう卵や肉の食べ方はおいしいよ、と料理の仕方の提案もしていきたいですね。たとえば丸鶏なら、ときどきのご馳走として、ローストチキンやサムゲタンなどのレシピをつけて。
お客さんは、地元藤崎町の人が三割、青森市からが三割、弘前市からが二割くらいですか。購買層は中高年が多く、リピーター率も高いです。一般に道の駅などでは観光客がみやげものを買う場合が多く、産直の商品はそれほど売れないのですが、この「食彩ときわ館」では、産直のものが欲しくてわざわざここまで来てくださるお客さんが多いですね。青森や弘前から来た人の「あそこのものはいい」という口コミでお客さんが広まりました。
商品の鮮度は重視しています。卵も最大で二日しか置きません。基本は一日ですね。それ以後は全部もって帰ります。最初はけっこう廃棄しましたよ。常盤村養鶏協同組合の一番新しい卵が手に入るのが、「食彩ときわ館」ですよ、というメッセージも出しています。スーパーと同じでは、わざわざお客さんが来てくれませんから、鮮度がよくて価格の安い品物を常に置く必要があると思っています。また、ポイントカード(二年前に発行後約五千枚中現在リピート数千名)も発行しています。
当初は、産直施設は他にもこの近辺にたくさんあるのでやるわざわざ必要はない、という声がありました。しかし、新商品をまずここで試してみる常盤村養鶏農業協同組合のアンテナショップとして、三年かけてなんとかモノになればいいと思ってはじめました。今は、当初反対していた人たちが一番一生懸命やっています。
地元の弘前市、青森市の店舗にも三〇ヶ所ほど「食彩ときわ館」のようなコーナーが設けられていますが、かといってバッティングするわけでもありません。こういうスタイルはまだまだ伸びるでしょうね。
すこし安くしても質の劣るものを出せば、お客さんは離れていきますし、それを取り戻すのは大変なことです。本質的な部分の品質はきちんと貫いていかなくてはいけません。アメリカから来る養鶏飼料も、nonーGMO(遺伝子組み換えでない)のものと、そうでないものでは質がぜんぜん違ってきています。今こそきちんとしたものを出さなければいけない。そこをお客さんに理解してもらえれば、必ず受け入れられると思っています。
報告「みどり農場」代表・㈱華和 取締役 戴 海燕
中国初のBMW技術導入事例となった上海長江農場の生物活性水施設建設の仲介役となった㈱華和では、昨年七月に「常熟農業科技有限公司」を設立し、江蘇省常熟市郊外に約三ヘクタールの土地を借り、「みどり農場」と名付けた有畜複合の循環型農場をつくりました。中国語で“米豆犁農場”と書きます。農場は、上海市から約一〇〇キロの距離に位置しています(位置図参照)。
この「みどり農場」に昨年末、BMW技術による養鶏用の飲水改善施設及び生物活性水施設が完成しました。中国でのBMW技術の普及の拠点となるモデル農場にしていきたいと考えています。
「みどり農場」では、昨年秋に農場の土地整備工事が終わった時点で、早速、BMWプラントの設置にとりかかりました。農場側が施設の基礎工事を行い、水槽や配管用のパイプ等の資材を現地調達しました。日本の㈱匠集団そらからは、BMW施設に必要な資材を用意していただき、中国に送っていただきました。一一月には、㈱匠集団そらの星加浩二プラント事業部長が「みどり農場」に来訪され、星加部長の指導のもと、華和の職員と一緒に飲水改善施設と、生物活性水施設の設置作業を行い、培養調整を開始しました。その後、一二月中旬に、星加部長が再び「みどり農場」に来訪され、生物活性水の検査を実施しました。生物活性水は透明度があり、無臭で、大腸菌群も検出せず、EC、pH、亜硝酸等のデータも正常範囲と判定され、完成していることが確認されました。
飲水改善施設及び生物活性水施設の設置時は、人が立てないような強風かつ低温の悪天候の中での作業となりました。星加部長、大変な悪天候の中、ご指導いただき、ありがとうございました。
◆「みどり農場」設立の目的
中国では、経済の著しい発展とともに環境破壊や、食の安全などの問題がますます深刻になっています。しかし、農業現場に入るとやはり経済効果にばかり関心が高まり、自然環境保全と農業生産との調和を図る技術の研究は、二の次となるのが実態です。
「みどり農場」は、日本の優れた環境保全技術であるBMW技術を中国国内に普及していくことを目的に、モデル農場として設立しました。多くの中国農業関係者や、消費者に、この「みどり農場」を通してBMW技術を知ってもらい、この技術から生まれた農産物等の恩恵を受けながら、自然環境保護への意識が高まっていくことを期待しています。
BMW技術は、地域生態系を再生する総合的な技術で、この技術を普及していくには、まず「みどり農場」を資源循環・環境保全の新たな農業モデルとして、完成させることが急務です。昨年末に飲水改善と生物活性水のプラントが完成しましたが、これから「みどり農場」は、BMW技術に取組む先輩の方々の生物活性水の応用経験等を生かしながら、新たな研究も進めていきたいと考えています。
◆みどり農場の概要と今年度の計画
現在、「みどり農場」は、採卵食肉兼用種の平飼い養鶏(五〇〇羽飼育)と、チンゲン菜、ホウレンソウ、ニンニク、ブロッコリ、カリフラワー等、地元の在来種野菜を中心に露地野菜栽培に取組んでいます。また、堆肥づくりは、鶏糞と稲ワラを原料に生物活性水を活用して、堆肥づくりを行っています。
農場のスタッフは、農業専門家の徐建一さんと、㈱華和の職員の張雪さん、学生アルバイトの三人ですが、周辺の農家も作業の手伝いにきてくれています。
今年の計画としては、畜産分野では、
①平飼い養鶏での飼育規模を二、〇〇〇羽に増やす予定です。
②養鶏の経験を積みながら、周辺住民への配慮を行いながら、養豚を開始します。三〇頭規模からはじめ、徐々に頭数を増やし、二〇〇頭飼育までを目標にしています。踏み込み式飼育法を採用する予定です。
③発酵飼料づくりを開始します。
野菜栽培分野では、
①土づくりに全力投入し、現状の減農薬栽培から徐々に無農薬、無化学肥料栽培に転換していきます。
②生物活性水の使用区、未使用区を設定し、対照実験を行います。
③地域に適した優良品種野菜を選定するため、少量、多品種の栽培に取組みます。
この他、土づくりに必要な堆肥やぼかし肥づくりや、農産物の販売ルートを模索します。
◆中国におけるBMW技術の普及と今後の展望
中国でのBMW技術導入は、二〇〇四年に、日本でBMW技術と出会い、同年、長崎浩協会顧問、椎名盛男協会常任理事を始め、協会のリーダーが上海で、中国側とBMW技術に関する懇談会を行ったことがきっかけとなりました。二〇〇五年には、上海長江農場で、中国で第一号となる生物活性水施設が完成しました。それから五年余り、ほぼ毎年、中国側の有識者が日本のBMW技術現場の視察を行い、また協会の清水澄常任理事や、向山茂徳常任理事、礒田有治事務局長らに、中国現場の指導や、講演などを実施していただきました。昨年、一一月には、生田喜和理事長、伊藤幸蔵副理事長に、いち早く「みどり農場」にお越しいただき、土づくりや、堆肥づくり等を指導していただきました。
今回、BMW技術モデル農場が完成したことにより、この技術に関心を持っている中国人は実物を見ることが可能になり、よりBMW技術を理解しやすくなります。また、日本のBM技術協会メンバーの方々からのご指導も受けやすくなります。今後は、中国におけるBMW技術の普及活動は発展していくものと考えています。
近年、中国でも食の安全問題に対する関心は、日に日に高まっています。人々は、お金持ちになりたいとはいえ、やはり健康には、気を遣っています。ただし、農業や漁業で確かな安全を保証する栽培・飼育技術や養殖技術等を研究している機関や現場は、非常に少ないのが現状です。特に畜産現場では、土や水や空気を汚し、その上、薬漬けというのが現状です。BMW技術の活用により、畜産の悪臭や、土や水の汚染を解消し、さらに抗生物質等の薬品を使わずに育成した鶏や豚等の畜産品は、消費者に大歓迎されるでしょう。もちろん、安全な食品を生み出したBMW技術に対し、農家や行政の関心が高まるでしょう。BMW技術が普及すれば、結果として、環境を守る目的を達成します。それが私達の願いです。
この度「みどり農場」に飲水改善及び生物活性水施設が完成したこと自体は、まだ、BMW技術の入り口に立ったに過ぎないと思います。これからが、本当の始まりですので、BM技術協会の皆様のより一層のご指導と、ご支援を頂くよう、よろしくお願い申し上げます。
パルシステム生活協同組合連合会
広報部 臼木奈美
パルシステム生活協同組合連合会は、その理念の一つに産直を掲げている。そして国内で生産出来ないものは、国際産直という形でその理念を貫き、国際産直でも生産者と消費者の交流を行っている。
バナナも国内では手当て出来ないので、フィリピンやタイ等から輸入しており、その当初から、産地との相互交流を行っている。こちらからは産地を訪問し、また産地からの生産者を日本で受け入れる、という事を毎年愚直に行っている。
今年もまたパルシステム連合会は、一一月にタイのバナナ生産者を三産地から一〇名受け入れた。目的は、バナナの消費者である我が組合員との交流、自ら作ったバナナの日本での物流の確認である。そしてもう一つは日本の農業を紹介する事である。同じ農家として、日本の農業にもいろいろ興味もあろうかと、スケジュールに産地視察を入れた。
特に私共のレインボー基金で、BMWプラントを導入した(この件はアクア二一〇号/二〇六号/二〇一号/一九九号等参照)タイのバナナ産地の二産地には、ぜひ、日本でのBMW技術の実践事例を視察してほしいと、茨城BM自然塾のご協力のもと、茨城県の清水牧場と、米川農園にお邪魔させていただいた。
一一月二七日午後、茨城BM自然塾の清水澄塾長のご案内で、清水牧場と米川農園を訪れた。
まず清水牧場を訪問。広い牛舎が印象的である。清水塾長自らの説明である。畜産の副産物である汚水は処理されて、BMW生物活性水となり再利用されている。、もう一つの副産物である牛糞は、BMW技術により、発酵堆肥となり、その肥料を自然塾会員で使用していること等の説明を受ける。規模の大きい牧場なのに嫌な臭いがしないことに皆が驚いていた。時間が無いので、説明だけを伺って慌しく行かなければならないのが残念であった。
米川農園では、米川修さん自ら、ご自宅の新築を期に、BMW排水システムを導入し、家庭雑排水を原料に生物活性水を作り、農業に利用している事などを説明して下さった。圃場にBMW生物活性水を散布するために改造を施したトラクター、収穫された立派なサツマイモが並ぶ保存庫等を見学した。参加者は、三本のタンクが並ぶ立派なプラント等設備にも興味を持ち、価格等についても質問が出された。
今回訪日された方々が、日本の農業・農家の様子と共に、日本の農業・畜産の中でBMW技術が活用されているという事実を、どこか頭の片隅にでも残してくれれば、と思っている。
BMW技術農場 視察者の声
生活から地域の環境まで視野に入れたBMW技術を活用した農業に感動
今回、清水牧場と米川農園を視察したタイ訪日団の皆さんの感想を以下に紹介します。
(感想翻訳:パン・パシフィック・フーズ・コーポレーション〔PPFC〕木村俊夫)
バンラート農協組合長フーン・プーンソムバット
BMW技術を実際に活用している清水牧場と米川農場を視察させていただき、BMW技術というものは、農家や環境に、とても有用で素晴らしいものだと実感しました。タイのバンラートにもBMWプラントがありますが、まだまだ十分に活用できていない状況です。、今後は今回うかがった農場のようにできるだけ有効的に活用できればと思いました。
バンラート農協 職員 アムヌワイ・ブンマーク
作物を作る、ということだけでなく、日常生活から周囲の環境まで視野に入れたBMW技術というものは、とても素晴らしいものだと思いました。これは日本人の意識の高さがあってこそ、実践できるものだと思います。目からウロコが落ちた思いです。ありがとうございました。
バンラート農協 バナナ生産者
タナサック・ドークマーイ
清水牧場と米川農園を視察させていただくことができ、とても嬉しい気持ちで一杯です。一言では言い表せないほど、数多い学びがありました。タイに帰ったら、今回学んだことの一つ一つを今後の自分の農業に生かしていきたいと思います。
私が日本の農場の視察でまず一番に驚いたのが、土質の良さです。作物の状態も、タイとは比べ物にならないほど立派なものばかりでした。今回の訪日メンバーは、言わばタイ国の農家の代表というわけですから、我々には今回学んだことを他の農家の方々に伝えていく役目があると思っています。BMW技術というものは、我々農家が自然との共生を考えた農業をしていく上で、とても有用な技術であると思いました。食の安全を一番に考える日本の農業が如何なるものなのかを実際にこの目で見させていただいた今回の視察は、私にとって本当に価値あるものでした。
バンラート農協バナナ生産者レック・ルンロート
BMW技術を活用した清水牧場と米川農場は、土にも環境にも優しく、永続的な農業を行う方法として非常に興味深いものでした。土の状態も非常に良く、長年に渡る農薬の使用で元気の無くなってしまったタイの土とは大違いです。現在、タイのホムトンバナナの生産者の中にも永続的な農業を行うために有機堆肥を多用して土壌状態の改善に努める人が増えてきていますが、相当な時間がかかるものと思われます。今回学んだ数々のことや、タイにあるBMW生物活性水を活用することで、少しでもこの時間を短縮できればと思っています。
バンラート農協バナナ生産者 シン・カンペット
日本は世界で最も食品の安全に力を入れている国として知られていますので、どのような農業が行われているかということが、一農家の自分としては非常に興味深いものでした。しかも今回視察させていただいたのは、一般農家ではなく、BMW技術を活用して特に環境に配慮した農業を行っている現場です。本当に多くの感動と学びがあり、価値ある時間を過ごさせていただきました。食品の生産に従事する一農家として、今回学んだことをタイでの農業にも取り入れ、タイの国民にも日本人と同じように安全な食品を食べさせてあげたいと思いました。
チュムポン県無農薬ホムトンバナナ生産組合 バナナ生産者 ピサヌ・バンジャーンカグン
今回見学させていただいた清水牧場と米川農場に共通して言えることは、環境、そして社会に対する責任をしっかりと果たしているということです。とても素晴らしいと思いました。これこそ、本物のCSRです。
チュムポン県無農薬ホムトンバナナ生産組合 バナナ生産者 アヌワット・ジャンタワン
普通なら捨ててしまう家庭雑排水をBMW生物活性水にして、自分の畑に活用するなんて、なんて効率的な方法なのだろうと思いました。この方法ならコストを削減できるだけでなくて、環境にも良いだろうし、今問題になっている地球温暖化問題の対策としても効果があると思いました。
トゥンカーワット農園経営農民会 バナナ生産者 ポーンチャイ・アサワリーラーサクン
普通なら捨ててしまう家庭雑排水をBMW技術で農業に活用させるという、日本の農家のアイデアの素晴らしさと農業に対する真剣さに、驚きと感動を覚えました。しかも作物の栽培コストを削減できるだけでなく、環境保護にもなるのですから、良いことづくめです。農場にある作物も、立派なものばかりでしたし、味見させていただいたサツマイモもとても甘くて美味しいものでした。日本人は、世界一幸せな国民なのではないでしょうか。これだけ安全性に配慮された食品を口にすることができるのですから。今回視察させていただいたBMW技術を活用した清水牧場と米川農園は、未来の農業の形であると思います。
トゥンカーワット農園経営農民会 バナナ生産者 マーノープ・スーンサック
今回、清水牧場と米川農園を視察させていただき、日本人が如何に食の安全に力を入れているかを実感しました。これだけ高品質な作物を口にしていれば、誰でも健康になるはずです。日本が長寿大国である理由がわかったような気がします。BMW技術を用いて作られたサツマイモや野菜は、あまりにも立派なので驚きました。私の所属するトゥンカーワット農民会にもBMWプラントがありますので、これから野菜を作る時にはBMW生物活性水を使ってみようと思います。
PPFC ウィワット・トーンヌワン
通常、酪農施設ではハエが多く悪臭があるのが普通ですが、BMW技術を使用している清水牧場ではハエがまったくおらず、悪臭もほとんど感じられませんでした。このおかげで牛のストレスが減り、以前と比べ乳の出具合が良くなったということを清水さんにお聞きし、ストレスが身体に与える影響というものは、人間も動物も変わらないのだなと感じました。
米川農園には、BMW技術を使用して家庭雑排水を活用するための施設が設置されており、これによりできたBMW生物活性水が、米川さんの栽培する野菜に使用されていました。米川さんの作る野菜はとても立派で、味見させていただいたサツマイモは、タイのものとは比較にならないほど甘く美味しいものでした。また、畑の土は歩くと足が沈んでしまうほど柔らかく、これも家庭雑排水を活用して作られたBMW生物活性水の効果なのだと思います。
今回見させていただいた家庭雑排水を活用するBMW技術を、今後是非タイのホムトンバナナ生産者の家庭にも導入し、ホムトンバナナの品質向上に役立てていきたいと思いました。
報告 ㈱匠集団そら
星加 浩二
静岡市を流れる阿倍川の中流に位置する平野地区に、地域の農産物や加工品の販売と食堂を兼ねた店「真富士(まふじ)の里」があります。この「真富士の里」で、旧施設の建て替えに伴い、BMW技術による排水処理施設が導入され、一一月に新施設がオープンしました。
「真富士の里」は、阿倍川の源流部にある梅ケ島温泉への休憩ポイントとして、昔ながらの伝統の味や、四季折々の山菜やお茶、わさび等の名産品の販売を地域で運営する店です。平成元年にオープンし、今年で二〇周年を迎えています。
店の建て替えに伴い、これまでの施設で課題となっていた厨房・加工所排水の悪臭発生問題を解決するため、BMW技術を導入することになりました。
匠集団そらでは、一一月三日のオープンに向け、微生物培養調整作業を一〇月中旬から開始しました。当初は微生物濃度(活性汚泥)が低かったり、オープン後は、秋の行楽シーズンで大勢の観光客が来店したこともあり、休日の排水量は計画水量を大幅に上回る等のイレギュラーな条件もありましたが、現在は、悪臭の発生もなく、排水処理工程も安定しています。
BMW廃水処理施設の完成に寄せて
真富士の里 運営委員長 望月太智
「真富士の里」は、『地域の暮らしを守る元気なお母さんの店』をコンセプトに、平成元年に開催された駿府博の売店を移築して開店し、以来二〇年が経過しました。
旧施設では、厨房・加工所排水の悪臭問題があり、建て替えをすることとなったのでこれを機に何とか解決したいと色々と、解決技術を探していました。そんな時、知人の紹介で「BMW糞尿・廃水処理システム」の本を紹介されて興味を持ち、早速BM技術協会に連絡しました。
BM技術協会からは、静岡市内でBMW技術に取組む清水区の村上倫久協会理事を紹介していただき、BMW施設の見学と、村上理事の話を聞くうちに興味が益々膨らみました。その後石川県で行なわれた第一六回BMW技術交流会に特別参加させて頂くこととなりました。交流会では、農業集落廃水施設でのBMW技術の成果が発表され、現地を視察することが出来ました。まさにこの技術を建て替える新店舗に是非取り入れたいと強く思うようになりました。
新店舗は補助事業でしたので、簡単に新技術の浄化槽は認可されませんでした。しかし㈱匠集団そら並びにBM技術協会からの協力を頂き、本年六月に浄化槽を設置し新築工事が始まりました。おかげさまで「真富士の里」は一一月三日にオープンを迎えることが出来ました。
浄化槽を店の前に設置しているため、当初、処理水量等が安定しなかった時は、多少心配しましたが、現在は、㈱匠集団そらに調整をして頂きながら日々安定して来ている状況です。
これを機に、今後地域を守るBMW技術を農業面でも活用し、また静岡でも広めて行きたいと願っています。