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2003年05月05日

■オーストラリア農民はGMカノーラ油生産が自由にできるようになる。

■オーストラリア農民はGMカノーラ油生産が自由にできるようになる。

NAGAHISA INTELLIGENCE FILES

オーストラリア農民はGMカノーラ油生産が自由にできるようになる。

New Zealand News ? Wednesday April 02, 2003
Australian farmers free to produce GM canola


カンベラ発:オーストラリアは、遺伝子組み替えカノーラ油の使用へ長く待たれていた解除を与えた。これは大衆との相談の8週間後に、この国最初のGM食用作物を植えるための道を開くものである。オーストラリアの遺伝子テクノロジー統制官、スー・ミークは、ドイツのBayer CropScience社による七種類のGMカノーラ油を商業的にリリースする申請調査の間に、9ヶ月間様々なエキスパートと相談したと言った。「私が達した結論は、このGMカノーラ油は、現在では、従来の生産や非遺伝子修正カノーラ油の農業よりも高いリスクは、人の健康と安全や環境に全く与えていないと言うことである。」と、彼女は述べた。

カノーラ油は、世界中で食用油として広く使われているが、オーストラリアの最初のGM食用作物になりそうである。コットンとカーネーションが、オーストラリアでこれまでに商業的に栽培された唯一の遺伝子転移作物である。Bayer CropScienceの申請は、数年の討論と公式な調査の後に、規制官に出されたGMカノーラ油承認の2つの申請のうちの1つである。米国本拠のモンサント社もまた申請を出している。オーストラリアのカノーラ油産業の急速な拡張は、1991―1992年間のちょうど200,000トンから1999―2000年間の240万トンに伸び、カナダに次いで、世界第二の大きい輸出産業になった。ミークのコメントは、彼女がリスクアセスメントと国民の調査と評定への対
応策を5月26日までに発表する過程で、なされたものである。

この期間の枠の意味は、農民は、2003―2004の作物年度に対し、GMカノーラ油を栽培する青信号を与えられた事を意味し、最後の植付けは通常六月後期になされる。ミークは、遺伝子組み替え作物は、非GM産物と同じで、リスクは最小であると言った。
彼女はこう述べている:「従って、唯一の進行中の監視要件は、リスクアセスメントと危機管理計画案で私が述べた提案中のライセンス条件に含められている」。バイヤー社により提案されたGMカノーラ油品種のすべては、オーストラリアでは制限付きで、管理された条件のもとで以前にトライアル/実験栽培されたものである。それらの油脂は、人の食品で使われていて、すべて、担当責任がある食品規制機関、「食物基準オーストラリアニュージーランド」により評定されて、是認されたものである。ミークは言った。「私は、人の健康または環境へよくない影響を与える、はっきりと分かるリスクを見つけなかった。」

メルボルン大学からの最近のリポートは、オーストラリアが、GM作物を導入する事によって、カノーラ油生産を年あたりで約20パーセント急上昇させることができるだろう、と述べている。

REUTERS
Herald Feature: Genetic Engineering

Author:事務局 : 2003年05月05日 11:20