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2003年05月31日

■カナダ狂牛病続報(2)   ~狂牛病による隔離カナダで拡大~

■カナダ狂牛病続報(2)
  ~狂牛病による隔離カナダで拡大~

New Scientist
Mad cow quarantine in Canada extended

狂牛病による隔離カナダで延長

カナダの政府役員は木曜日にもう2箇所の牛の群れを隔離した。検査官達は、どのように最初の1頭の雌牛が狂牛病に罹ったかを見つけるために大急ぎである。さらに北米の何か他の動物が感染しているかどうも調査している。1月に、アルバータで屠殺された雌牛が牛属のスポンジ化脳症(BSE)に対し陽性と判明した事が火曜日に公表された。同じ病気が1990年代に数百万頭の英国の牛の屠殺を引き起こしている。人への病気、〈vCJD〉、は、これまでに120人以上の人々を殺している。
新しく隔離された牛の集団数は、全体で、9になると、カナダ食物検査エージェンシーの役人、クロード・ラヴィーン、が述べた。まだどこから感染した雌牛が来たのかは明らかではないけれども、カナダで生まれた牛の確立がますます高まっている。北米のBSEの唯一の他のケースは、1993年に英国からカナダに輸入された雌牛であった。ラヴィーンはこう述べている:その雌牛は5匹の子牛を産出していたかもしれない、さらにそれらの子牛は人によって食べられていたかもしれない。

ステーキを食べる事は・・・

役人、と業者は、これが、孤立したたケースであり、すでに所定のテスト手続があるので、たぶん(probably)牛肉が安全な事を示している、と、強く主張している。ジャン・クレティエン、総理大臣は、火曜日にステーキを食べている彼の写真を取る為写真家達を招待した。シンディ・マッククリース、カナダ畜産協会のスポークスマンは、こう述べている:「カナダの牛肉は、今日食べて安全で、昨日食べたことも安全で、明日食べることも安全である。」しかし、米国とカナダの他の貿易相手国のほとんどは、直ちにカナダ牛肉の輸入を禁止した。この動きは、10億ドル産業に損害を与えうるものである。カナダは世界で3番目に大きい牛肉輸出業者である。

速い伝染

1997年に、カナダと米国は、牛のたんぱく餌を牛と羊に与える事を禁止した。この餌をやる事が、英国で病気の急速で、広範囲に及んだ病気の伝染を起こしたものと考えられている。カナダと米国は、BSEについて1年あたり数千匹の動物をテストしている。批判者達は、予防手段と監視策の中ににある陥穽が、病気を蔓延させたのかもしれないと主張している。
しかし、米国の規制担当者達は、「リスク・アセスメント・ハーバード・センター」により2001年に実施された研究結果を指摘する。
それは、次の様な結論をだした。米国がBSEのどのような発症を見せる事はないだろう。仮に病気が起きても、所定の対抗策があるので抑制できるだろう。
もしこの結論が正しいならば、米国とカナダの二国が同様な食物安全規制を共有しているので、その結論もカナダにあてはまるであろう。

報告者:カート・クレイナ、トロント

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Weblinks
Canadian Food Inspection Agency
European Commission risk assessment for BSE in Canada, 2000
Mad Cow USA

BSE special, New Scientist

Author:事務局 : 2003年05月31日 11:33