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2003年06月19日

■GM規制の国連条約が法律になる。

■GM規制の国連条約が法律になる。

UN Treaty regulating GM to become law
Jun 13 http://www.foe.co.uk/resource/press
June 13, 2003, Washington, US.


2003年6月13日 ワシントン、米国

遺伝子組み替え有機体(GM)の潜在的なリスクから環境を保護することを目指す国際条約は、今日から90日後に公式に法律になる。国連の条約、『生物安全カルタヘナ・プロトコル』、または生物安全プロトコル、として知られているもの、は、実効力を持つ前に,50の国によって批准されなければならない。[1]50番目の批准、太平洋パラオ島国による批准、が、今日発表された。このプロトコルは、90日後の2003年9月11日に効力を発する。1992年に初めて討議に上がり、プロトコルが法律になるのには10年以上が必要であった。

Friends of the Earth International、「地球の友国際部」は、このプロトコルがカウントダウンの始まりになった事を歓迎した。これは、遺伝子組み替え有機体により起こされる潜在的なリスクから生物多様性を保護する事を公式に求める最初の条約である。それは新ミレニアムになって、最初のグローバルな環境の協定になる。それは、遺伝子組み替え有機体(GMO)は相違があり、従って、違う取り扱いを必要とすると、はっきり述べている最初の国際協定でもある。このプロトコルは、環境にリリースされるGMOの全ての輸出業者に対し、アイデンティティ保存システムを実行して、GM種子産物の汚染を防止する手段を取る事を、要求する。

しかし、多くの問題がまだ未決定でぶらさがっている。1つの鍵になる問題は、ライアビィリティ、(責務のありどころの決定)である。
「地球の友、国際」は、このプロトコルの下で効果的な責任メカニズムの即時設立の以前の要求を繰り返した。その責任決定のメカニズムは、例えば、GM作物の汚染で環境を傷つける企業が、その発生させた汚染の代償を払うことにするのを確定する。

同時に、このプロトコルの下の国際通告システムは国家の生物安全の立法を置き換えない。従って、「地球の友」は、国家による生物安全のもっと厳しい立法がまだ必要であると、警告している。この「生物安全プロトコル」は、欧州連合のGMOは非GMOと違う取り扱いが必要であるというアプローチを支持している。従って、このプロトコルは、GMOが原の従来の植物と違わないと断言する米国のようないくつかの国が持つ政策と対立している。

GMOの無制限な貿易の時代は終わった。生物安全プロトコルはGMOのグローバルな規制への新しい時代を画するものだ。世界中からの輸出業者は、GM種子産物の汚染を防止するために、適正な手段を取るべきである、と、「地球の友、国際部」エルサルバドル会長、リカルド・ナヴァロ、は、述べている。


[1] more information at the Cartagena Protocol on Biosafety official homepage:
http://www.biodiv.org/biosafety

Author:事務局 : 2003年06月19日 11:46