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2003年06月28日

■首になった環境大臣の述懐と未来 ―遺伝子操作作物政策の今後の展開―

■首になった環境大臣の述懐と未来
―遺伝子操作作物政策の今後の展開―

―遺伝子操作作物政策の今後の展開―

Critical friend urges caution on new crops

John Vidal, environment editor
The Guardian, Monday June 23, 2003

批判する友人が新しい作物への用心を迫る。

マイケル・ミーチャは、環境大臣として6年の目立った役職の後に、首になってしまった。だが彼は、エリオット・モーリーに役職を譲り渡すことについて、苦渋も怨恨も見せていない。また、彼は、責め合いの嵐で彼のリーダーを弾劾して、政治的な自殺に身を任するつもりもない。しかし、彼の新しい役割はすでに政府に頭痛を与えている。彼はガーディアン紙にこう述べている
:「それは、政府に同情がある、批判的な友人になる事です。本来の自分に解放された、マイケル・ミーチャです。私達にはみんな、批判的な友人が必要なんです。」

解放されたミーチャ氏の最初の公的なステップは、先週、平議員になって、トニー・ブレア首相に、4年間も反対党が尋ねそこなっていた種類のGM食物についての質問をする事であった。「 総理大臣は、GM食物を消費する事の健康へのまたは生化学的な作用を確立できるような、人に食べさせてみる実験が、米国でも英国でも、全くないことに気づいているのですか?首相は、そのようなテストが実行されるまでは、政府が九月に決定を下そうとするのに、政府にとって重要なオプションは、「用心原則」を採るべきだというのに、同意しますか? 首相はこの点に合意しますか、さらに、首相は、それが非常に真剣に討議される事を保証してくれますか?」

ミーチャ氏は、中間位の大臣で、ブレア支持派、として見なされていたが、4年前にGM作物に注意を要求していた。彼は、政府がこの問題を処理した方法についてずっと懐疑的であった。彼の声は、政府が決心をしなければならない時に今年末に起きる熱狂した討論において、重要になるだろう。彼はこう述べている:「用心することは分別がある事です。 GMは必要ではない。人類は250,000年もの間GMなしで自身を食べさせてきた。用心する事にまともな知的な事情がある時には、当然できる反応は,「おー、それはしんぱいだな。徹底的にチェックしよう。」、である。それが当然の反応である。私達は全てのテストをすべきである。私達はそれをしていないんです。」

彼の疑念は、政府に助言する鍵を握る委員会の構成にも及んでいる。「ACRE(環境リリース諮問委員会)はGM支持科学者によって支配された団体になっている。それは、さまざまな見解を持った科学者がいるべきである。それは目下バランスが取れていない。そして、「Sci Bio」として知られているシニア 内閣委員会には、デイビッドキング卿、政府のチーフ・サイエンティスト、マーガレットベケット、環境食物郷土省(Defra)の彼のボス;ジョン・クレブス卿、食物基準局の頭;そして、貿易産業省のパトリシア・ヒューイットがいて、この委員会は、「ほとんどがGM支持者である。私の経験から言って、この委員会には、私を除いては、用心をする立場を表明する人は、ほとんどいない。それは非常に偏っている。」と、彼は言う。

しかし、彼は、政府がGM作物を商業化することが既定の結論であるとは思っていない。「 政治的な雰囲気は、イエスのようだが、大衆との討論を始めると、無視できない強さを帯びて来る。政府(複数)はこういう事柄では、かってな推定はできない。」世論調査では、GMへの反対は最高80%までに上がっている。ミーチャさんは、食物基準局とそのディレクターに、自然食品への態度に関して、非常に批判的である。「私は、彼[クレブス]が有機食品の利点を認めようとしていないと思う。私は、有機食品はかなり透明性があり、環境への利点、動物の福祉の点で、農場汚染を回避できる点、有機食品が与える信頼の全体の問題で、認められるべきである。それは、得ることができる最も安全で、最もよい食物ですよ。」

ミーチャ氏は、GM問題は勿論、労働党が残した問題について、はっきり話したいと言う。彼は労働者の権利のような問題について話していくという。彼は、労働組合、政府とビジネスの間で権力がどう行使されるかについて話していく。彼は、大企業の政府への影響、およびどのように圧倒的な米国の政治権力と業界利権派の強欲と取り組むかについて話していく。彼はこう述べている:「大企業のこの政府への影響は非常に大きい。私は大企業の議論に食い込んでいきたい。私達は企業の強欲に規制をかけなければいけない。」当分の間、彼は消えていくことはない。「 大臣であることは少し退屈でした。たいていは、手紙にただ返事を書くことであった。私は、これからが今までで最もよい年月になるだろうと思っている。」

実験の方法

次には何が起こるのか?政府のGM食物に関する独立した大衆討論は7月18日に終わる。これを推進しているグループは9月の終わりまでに政府に報告をする。3年間の農場規模フィールドトライアルの第一番目は完了で、GM作物の環境への効果の科学的な発見は、9月に英国学士院により公表される。政府への助言団体、「農業と環境バイオテク委員会(AEBC)」は、まもなく、どのように従来の作物とGM作物が並んで育てられうるのか、を、政府に推奨するだろう。

どんな問題がこれからまだ解決されなければならないか。

法的な責任。GM産業は、作物からのどのような遺伝子汚染も、または可能な健康と環境へのインパクトへの責任を取る事を望んでいない。「共同存在」。政府は、従来作物とGM作物の間の緩衝地帯をどれほど広くするかを決めなければならない。表示規定。欧州議会が GM食物へのラベル付けをどれほど強くするかを票決するだろう。環境と食物基準局と環境省(DEFRA)は、未来の立法を弱くするための画策をしていると、非難されてきている。

Author:事務局 : 2003年06月28日 11:49