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2003年07月18日

■イタリアでGM汚染トウモロコシ畑の廃棄令がでる

■イタリアでGM汚染トウモロコシ畑の廃棄令がでる

http://www.abc.net.au/news/justin/nat/newsnat-12jul2003-8.htm
Posted: Sat, 12 Jul 2003 5:18 AEST

イタリア地方行政区でGMトウモロコシ畑を廃棄するよう命ずるイタリアのピエモント県(?北部の農業地帯)は、遺伝子素材が含まれていると思われる381ヘクタールのトウモロコシフィールドの廃棄を命じた、と、その地域の知事のスポークスマンが述べた。ピエモン地域のスポークスマン、マッシモ・テシオは言った。「ピエモン県のエンツォ・ギーゴ知事は、381ヘクタールの遺伝子組み替えトウモロコシの廃棄を命令した。」テシオ氏は、この命令は、土曜日(現地時間)に公表されて、5日後に実行されると、言った。イタリアの法律の下では、野外地での遺伝子組み替え作物の種まきは、いわゆるGM「許容0」方針の下で、禁止されている。ピエドモント県の当局は、どのようにトウモロコシへの汚染が生じたかは述べていない。

農業関係筋はこう述べている:問題の作物が育っている土地の農夫達には責任があるとは、思われていない。それらの農夫達は、その地域の政府によって補償を受ける予定である。イタリアの最大の農民組合、「Coldiretti」、イタリアでの商業用バイオテク栽培の断固たる反対団体、の役員達は、こう述べている:同組合は、このニュースを、ピエモンテのGM「許容0」政策支持を明確にするので、歓迎している。

175の種子会社を代表しているボローニャが本拠のイタリア種子協会(AIS)は、トウモロコシフィールドを破壊するという決定は、この状況に対処することでピエモンテの無能さを際立たせるだけである、と、言った。AISのディレクター、マルコ・ナルディ、は、こう述べている:「ピエモンテ県はすべての責任を種子会社にかぶせようとしている。ピエモンテの決定は、問題を処理する当局の無能さを、気がめいる事なんだが、確認する事になる。伝統的な種子の品種が確かに植わっているフィールドを妨害することは、愚かな決定で、関係する農夫を罪にまきこんでしまうだろう。」

地区の検察官は、現地時間で木曜遅くのミーティングにおいて、ピエモンテ県に、作物を処分するかどうかを決める権利を与える決定をした。問題のトウモロコシフィールドは、トリノとクネオの間に位置しているが、最近の規定通りの検査で、遺伝子素材を含んでいるのが、発見された。ピエモンテ県はトウモロコシの主要な生産地で、トンの桁で動く、イタリア最大の穀物産地である。イタリアは、フランスの次ぎに欧州連合で2番目に大きいトウモロコシ生産国である。イタリアではトウモロコシの収穫は、数週間の内に始まる。合衆国、カナダ、アルゼンチンは、欧州連合(EU)を、遺伝子組み替え輸出品を拒否した事で、国際貿易組織に訴えを起こしている。米国農夫は、EUの拒否で、3億ドルの損失をこうむっていると言っている。

イタリアは、どのような新しい遺伝子組み替え製品にもEUの許可を与えないと1999年に言ったEUの諸国の一つである。それらの製品は、安全テスト、ラベル付け、製品起源追跡、で検討中であった。それらのGM規制法は、現在原則的には承認されている。EUが1998年以来何も許可していないので、一握りの遺伝子組み替え作物だけしかEUでは輸入も栽培も許されていない。

Author:事務局 : 2003年07月18日 12:00