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2003年08月05日

■英国政府GM作物農場規模実験栽培の続報秋の政策決定に向けその実験結果が現れる周辺の動物、植物相に確かに害を生んでいる

■英国政府GM作物農場規模実験栽培の続報
秋の政策決定に向けその実験結果が現れる
周辺の動物、植物相に確かに害を生んでいる

インディペンデント紙報道

GM crops do harm surrounding flora and fauna, farm trials likely to reveal
By Marie Woolf, Chief Political Correspondent
The Independent, 2 August 2003

GM作物は、テンサイ、トウモロコシ、油菜種の普通の種類より、近くに生きている植物群、動物群に被害を与えると、言うことを、政府の農場規模トライアルが示している。これらの実験は、GM植物が従来の植物と同じように他の種と対応するという理論に反証を与えた。特に、昆虫、雑草、および低木植物へのインパクトが、根本的に違うという事を、これらの実験結果は明らかにした。

GMの熱心な支持者は、GM作物は、田舎に影響を与えないと主張してきた。しかし、これらのトライアルに近い関係筋は、現在、専門家達が評定している発見事項は、GM作物についての「帰無仮説(従来種との差が無い)」が間違っていることを証明していると、述べている。

GMトウモロコシ、油菜種、テンサイ、の3種の実験作物のすべてが、それらのそばで育てられた従来品種と異なった生態を見せた。あるものは、従来種よりもより多くの昆虫と雑草を破滅さした。1つの作物は、トウモロコシであると信じられるいるが、好まれないよくある「雑草」を殺すことへよりポジティブな効果があると考えられている。

トライアルに密接な上位にいる情報筋がこう言った:「帰無仮説は間違っている。それをトライアルがはっきりと出している。ずっと一貫している事は、GM作物とそれと同種類の従来の作物のインパクトには相違が出ている事である。」3種類のGM作物が、数百箇所の農場スケールトライアルにおいてテストされてきた。政府は、これらのトライアルの結果に英国でGM作物を商業的に育てるかどうかについての決定の基礎を置くことになっている。

ホワイトホール(政府本庁)のエキスパート達は、大臣達が英国で1種類のGM作物を栽培させるのに青信号を与えるだろうと信じている。その品種は、おそらくトウモロコシで、彼等が、反GMでない事をアメリカ人に伝える信号を送るためである。しかし2つの他の品種は環境を損うかもしれないので、排除されることが予期されている。この秘密の結果は、環境汚染政府諮問委員会に送られるだろうが、科学者によりずっと保留されている。批判家達はこう述べている:「生物工学の企業は、起訴を免れることを可能にする法律の抜け穴があるので、「汚染するライセンス」を与えられている。GM作物栽培に関する法律のお陰で、そのような会社は、環境へ「故意に」GM素材を放出しなければ、罰金を、または刑務所であっても、免れることが可能になる。

この抜け穴条項は環境保護活動家達を憤慨させている。彼等はこう述べている:この事情は、GM作物が英国中に拡散するのを防止するのに、規制の厳しさが足りない事を証明している。「1990年環境保護法」は、以下の事を意味している。農民が、GM種子と従来の作物を混合させて、混合種を生み出しても、もし転移が故意でない事を証明できれば、起訴を免れる。彼等は、GM遺伝子が脱出するのを防止する「あらゆる用心を実施して」いれば、告訴される事はありそうもないのである。

Author:事務局 : 2003年08月05日 13:52