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2003年08月06日

■中国での食糧生産と消費者の最新動向食品製造業者はGMなしの方針になっている

■中国での食糧生産と消費者の最新動向
食品製造業者はGMなしの方針になっている

The Institute of Science in Society
Science Society Sustainability http://www.i-sis.org.uk


中国の食品製造業者はGMなしで行く

世界最大の食物市場、中国、で活動している32の食品製造業が、GM食物を売らないという公式な方針を発表した。

報告:リム・リー・チン

53の商標名を持つ32の会社が、7月に中国で売られる製品にはGM成分を使わないと確認する正式の声明をグリーンピースへ送ってきた。これは、食品業者による最初の公式なGM食品排除になるものである。GM成分を除くことを決定した地域にある会社には、主要な豆乳ブランドVitasoy社だけでなく、南中国地域の「Pearl River Bridge」、「Lee Kum Kee」、「 Amoy」のような大きい醤油醸造会社、を含んでいる。Wyeth、Mead Johnson、Wrigley and Lipton、のようなすでに他の国で非GM方針を持っている、国際的に知られているブランドも、中国で同様な決定をしている。


中国は、今年3月に導入した新しい方針で、中国北東部の最大の大豆生産地域の生産をGM無しにした。非GM方針をとっている地方の食品会社もこの中央の新方針の恩恵を受けるだろう。大豆は中国の主要食物である。中国は世界で4番目に大きい大豆生産国であるだけでなく、大豆起源の中心地でもある。従って、GM大豆の生物多様性へのインパクトは大きいものになりうる。一方で中国ではBt綿が商業化されているが、中国政府は、GMの食用作物には、ずっと用心深いアプローチを取っていいる。中国は、莫大な人口のため、消費される大豆の50%を、主に、米国、ブラジル アルゼンチン、から輸入している。これの大きい部分が、遺伝子操作されている。従って、中国のラベル付け規制法はこう規定している。2002年7月以後は、GM成分を含んでいるすべての製品は、種子、動物飼料、GMOを含んでいる製品を含み、ラベルを貼らなければならない。GMOラベルがないものは、販売は違法になる。この規制法は、GM食品を選択できる消費者の権利を尊重するものである。

ラベル付けの規正法は、単独である法律ではなく、元は、2001年6月に発表された『農業におけるGMO生物安全規制』の中国の広い枠組の一部である。この枠組によると、 GMOの環境へのリリースは関係当局によって承認を受けなければならず、輸入品には安全の証明がついていなければならない。中国のスーパーマーケットや商店で売られたGM成分を含んでいる食物にはラベルがほとんど貼られていなかったので、規制法が強く実施されていなかったという懸念があった。 しかし、最近中国政府は、実施の努力を増し、ラベル付けがないGM製品を売った生産者は懲罰を受けると強調している。

32の会社の非GM食物への参画は、ネッスル社の記録とは対照的である。---同社は、中国でGM製品を売っている現場をおさえられた。このスイスの食物巨大企業は、申し立てによると、国内の法律を犯して適切なラベル付けなしでGM成分を含んでいる製品を売ったことで非難をあびた。スナック、チョコレート菓子、粉ミルクを含むネッスルの6製品が、ラベル付けがないGM成分を含んでいるのが見つけられた。

サンプルにとった26の製品の内、12はGM大豆を含んでいた。0.1%未満のGM大豆が豆腐、豆ようかんデザート、豆乳サンプルに発見された一方、大豆幼児用規定サンプルは0.1%から0.2%までを含んでいた。GMトウモロコシまたはGMジャガイモ品種は、どのサンプルにも全然検出されなかった。3年前のテストでは、GM大豆の10%から30%までのレベル、GMトウモロコシは、最高9%までを示していた。上海で、消費者に知らせずにGM食物を生産し、売った上海ネスル社と上海リアンジア・スーパーマーケットに対し起こされた訴訟があって、GM食物への民衆の自覚は、さらに強まった。民間の一市民、ズー・ヤンリンが、訴訟を起こし、審問に合意した地方裁判所に要求をだしている。ネスル社に、その製品、商標Nesquik、インスタントチョコレートにGMラベルを貼る事、また彼女がその飲料に使った2倍の補償額、13.6元(1.64米ドル)を彼女に支払うよう命じて欲しい、というものである。

2002年12月にチョンシャン大学により実施された調査によると、87%の回答者がGM製品にラベル付をする事を要求し、56%が、もし選択が与えられるならば、GM食物でなく非GM食物を選びたい。この調査の結果は、また、約44%の消費者がGM製品より一割高くなっても非GM製品の方を選ぶことも示した。この調査は、広州南部の中国の都市の1 000市民の間で実施された。GMなしの動向は、また、ローカルなレベルでも進んでいる。最近、黒龍江州では、中国からの80%の大豆輸出を行なっているが、同州をGM大豆のない所にする方針を宣言した。隣のリヤオニン州では、州政府が学校の子供のために非GM豆乳を要求した。

資料源:
1. "Nestle slammed for selling unlabelled GM food", 2 December 2002,
just-food.com, http://just-food.com/news_detail.asp?art=52511&app=1&c=1

2. "Genetically Engineered Food Snubbed by Consumers in Guangzhou",
Greenpeace China, Media Release, 17 January 2003,
http://www.greenpeace-china.org.hk/eng/gm_news_item.adp?id=402

3. "Chinese public 'cautious over GM food'", by Jia Hepeng, 23 January
2003, SciDevNet, http://www.scidev.net

4. "Consumers push GM food off shelves", by Heike Phillips, South China
Morning Post, 17 June 2003.

5. "Companies in China clear genetically engineered food off their shelves:
Non-GE policy becoming strong trend in the word’s largest food market",
Greenpeace, 18 July 2003.

6. "GM food fight to heat up in China", English.eastday.com, compiled by
Shanghai Daily news,

7.http://english.eastday.com/epublish/gb/paper1/978/class000100022/hwz151113.htm

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Author:事務局 : 2003年08月06日 13:54