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2003年08月18日

■水道/家畜の細菌/効かない牛乳低温殺菌/人の胃腸障害の因果関係

■水道/家畜の細菌/効かない牛乳低温殺菌/人の胃腸障害の因果関係

UK News / Bowel diseases linked to livestock bug found in milk / James Meikle
Bowel diseases linked to livestock bug found in milk James Meikle


人の消化器官障害は牛乳中に発見された家畜細菌に関連するミルクと水を人間の消費の為に処理する場合にこれまでの方法を変える必要が出てきている。これは、数百万の人々に病気を引き起こすという細菌に関して「大衆の健康の悲劇」と闘う為であると先週発表された。研究者達は、家畜に普通見られる病気を起こす細菌とクローン病(Crohn's disease)の間の強い結び付きを発見した、と考えている。クローン病というのは、人口中の六百人に一人が罹っている消化器官の症状で、悪化すると致命的になるものである。研究者達はまた家畜の病原であるこの細菌と人の過敏胃腸症候群との繋がりの可能性があると強く考えている。この過敏胃腸諸侯群は十人に一人が罹っている病気で、年間で英国の健康の為の予算の七億ポンドを奪っているものである。

ロンドン、セント・ジョージ病院医科大学校、ジョン・ハーモン・テイラー教授、は、ロンドンで起こりうる「厖大な公衆衛生問題」に関して、主任医療官、リーアム・ドナルドソン卿教授に警報を出した。ハーモン・テイラー教授は、クローン病への治療法として、「Mycobacterium Avium subspecies Paratuberculosis 」(略称MAPマップ) に対するワクチンを開発しようとしている。

[?語義注Mycobacterium 糸状菌・Avium鳥類・subspecies亜種・Paratuberculosisパラ結核]

この研究によれば、牛に感染しているせるMAPが水道供給体制に侵入して、ミルク低温殺菌プロセスを駄目にしていることを示している。低温殺菌されている牛乳の2%に発見されているMAPとクローン病の関係が数年に渡って調査されてきている。1998年の時点では、「危険病原菌政府諮問委員会」は、この関連を示す証拠は出せないという結論を出していたものである。

The Guardian Weekly 20-3-0814, page 9

Author:事務局 : 2003年08月18日 14:09