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2003年10月24日

■アルゼンチンのGM導入の歴史とその悲惨な結末

■アルゼンチンのGM導入の歴史とその悲惨な結末

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アルゼンチンのGMの惨状

推進者達は、GM作物が、開発途上国の飢えへの闘いと、殺虫剤使用を減少させるのに必要であると主張する。証拠は違ったことを証明している。GM作物は貧困と飢餓を悪化させて、除草剤使用を増大させ、新しい危険を生み、農地と生計を破壊し、森林の破壊に至った。アルゼンチン、ブエノスアイレスの、リリアン・ホアンセン博士、と、イギリス、ロンドンのメエ・ワン・ホウ博士が報告する。

アルゼンチンの過去10年間で、小規模農夫の160,000の家族が、大規模農場と競争できなくて、土地を去った。GM大豆は、貧乏を促進して、大規模で、産業式農業へのこの傾向を悪化させてきた。ラウンドアップレディ(RR)大豆は、従来の大豆より、少なくではなく、もっと多い除草剤を明らかに必要としている。2001年に、910万kg以上の追加の除草剤が、非GMに比べてGM大豆で使われた。グリホサート剤の使用は、1998年から1999年の時期と1997年から98年の時期の間に2800万リットルから5600万リットルになり二倍に増大した。そして、2002年の最新の時期では、一億トンに達した。ラウンドアップレディ大豆作物は、また、同様な土壌条件のもとで育てられた非GM種に比べて、5%から10%まで生産高が下降して、合衆国で発見されている事(複数)を再確認している。アーカンソー大学の科学者達は、以下の事を証明した。
ラウンドアップレディ大豆のいくつかの種類では、根部成長、結節成長、窒素固定が悪化したこと、さらに、強い干ばつ条件のもと、または相対的に不毛な土地ではその効果がさらに悪化した。

それは以下の理由による:大豆の窒素固定をする共生バクテリア属、〈Bradyrhizobium japonicum〉、が、干ばつとラウンドアップレディに非常に敏感である。アルゼンチンは、輸出商品で得たお金で対外債務を返却しなければならない時期に、その経済を大豆の輸出主導に焦点を変換し始めたからである。この4分の1世紀の間に、大豆生産は、未曽有の速さで、1970年の38, 000ヘクタールの栽培面積から、今日の約1300万ヘクタールの栽培面積までに増大した。収穫された大豆の約70%は食用オイル加工プラントで処理されて、ほとんどが輸出され、世界の輸出大豆オイルの81%、および食用大豆の36%、を提供している。大豆は、浮き市場と考えられて、モンサントの助成金付きのラウンドアップレディ大豆種子、と、大値引きされたグリホサート剤価格を提供する申し出は、アルゼンチンの農夫には1996年には魅力があるものになった。

実際に、1300万ヘクタールの大豆作物のすべては、GM大豆、特に、ラウンドアップレディ大豆である。Bt綿とBtトウモロコシが、両者で100万ヘクタールを占めている。モンサントは、ラウンドアップレディトウモロコシを栽培する許可を申請する過程にある。アルゼンチンは目下世界のGM大豆の2番目に大きい生産者である。田舎の地方は、肥沃を守り、殺虫剤の使用を最小にしていた、伝統的な混作、輪作農業から、ほとんど全体がGM大豆農業に変更されてしまっている。農民の資金状況は悪化せざるを得なくなっている。それはモンサントが今や、以前は農場が保存した種子を使ってよかった所で、GM種子の特許使用料を請求し始めたからだ。倒産した小さい農夫に属していた2400万エーカーの土地が、銀行によって競売されかかっている。

アルゼンチン政府は、貧困の増大、大豆の供給過剰、他の農産物の欠乏が起きているので、肉やミルクなどの伝統的な食品の健康な代案として大豆を推奨しはじめた。「大豆団結」というキャンペーン、がスタートされたりした。無料食堂が、大豆ベースの食事を出し、料理の本が大豆ベースのレシピをのせて書かれた。結果として、多くの人々は大豆ベースの食物を毎日の基礎で消費している。大豆に基づく不均衡なダイエットは、栄養学的に害のある効果があることを示す科学的な証拠が沢山でてきている。過剰な大豆は、カルシウム、鉄、亜鉛、ビタミンB12の吸収を阻害する事がある。アルゼンチンの医師達は、すでにそのような徴候がでているのを観察している。最も憂慮すべき観察事項に、大豆の植物エストロゲンのハイレベルに関連する女子思春期兆候の早期開始が、出ている。

他の健康問題が、グリホサート剤(ラウンドアップレディ)の広範囲に及んだ増大する使用で起こされてきた。グリホサート剤が水道の給水に侵入してきている。飛行機による作物への散布の報告がされていて、人間や家もそれを浴びせられている。この薬剤散布による可視できる徴候は、皮膚や眼の発疹があり、最近の実地調査(地元の人々および診療医師への個人的な面接コミュニケーション)により、ラウンドアップレディ大豆畑周辺の人口に癌発生の大きい増加があることを示している。北アルゼンチン、サンチアゴ・デル・エステロに何世代も生きてきた小作農は、種子会社に関係して、地元警察や護警団によって援護された大地主から脅迫を受けたと言っている。地主達は、ラウンドアップレディ大豆を植えるため小作農の土地を取るため、人々のまわりで銃を乱射して、森に放火し、小作農を威嚇した。

フォルモッサ州大学により実行された研究は、ラウンドアップレディ大豆周辺のフィールドでの殺虫剤薫蒸消毒のため小作農コミュニティに深刻な健康問題が発生した事を報告した。家族が生き延びる為の作物と動物の生産が完全に破壊された。裁判官がラウンドアップレディ大豆用の殺虫剤使用を禁じたけれども、会社は禁止をあざけり、薫蒸消毒を続けていた。ラウンドアップレディに抵抗力がある雑草が出現してきた。現時点で発表された抵抗力がある雑草名のリストは以下の通りである。

非常に有毒な除草剤(複数)、が、その一部は他の国では禁止されている、それらのうちのいくつかをグリホサート剤で代置するはずだったが、グリホサート剤に加えて、使用のため再導入される必要がでてきた。これらは、2,4D, 2,4DB, Atrazine, Paraquat,Metsulphuron Methyl, Imazethapyr、を含む。またアルゼンチンでは新しい菌類(Phakopsora sp.)が報告されている。大豆の大規模農場を襲撃する「昆虫複合団」(Nezara viridula、Piezodorus guildinii、Edessa meditabunda、Dichelops furcatus)を克服しようと、生産者達は、etrineと一緒にendosulphanを使うように勧められた。これらは、蜜蜂と魚には極めて有毒で、鳥にも非常に有毒であるというラベルがを貼られている。これらの殺虫剤の費用は、空気薫蒸消毒を含む価格は、推薦書に詳細が出ている。

アルゼンチンの農産物のバランスは、大豆主導輸出経済中心政策によって深刻な影響を受けている。ミルク、小麦、肉などの伝統的なアルンチン製品の生産は下がり、現在国は、かって輸出していたものを輸入している。ジャガイモ、サツマイモ種などだけでなく、ヒラマメ、エンドウ、甘いトウモロコシ、のような他の作物は、それらを加工するのに関連する産業とともに、消滅してしまった。ハチミツ製造者除草剤中毒による蜜蜂の死だけでなく、GM汚染、花の多様性消滅、によって被害を受けている。これらの事は、国の経済だけでなく、全人口の健康と栄養にとって、破滅的なことである。大豆の大規模農場は、アルゼンチンのパンパス、世界の6つの最も農業生産性のある地域、で始まった。その土地は約900万ヘクタールを占め、栄養分および有機物資でかっては豊かであった。

『無耕作』方法が、農場で土地浸食を減らすために、10年前に導入された。種子が直接、耕さないで、土に植えられた。そして雑草を取り去るためには除草剤が使用された。この理由のために、しばしば直接種まきが環境にやさしい農業テクニックとして促進された。除草剤耐性GM大豆が導入された時には、それは、アルゼンチンでは、耕作なしに全く適していたので、非常にポピュラーになった。GM大豆の採用の度合いは産業界の最高の予想さえしのいでいた。農夫達は、グリホサート剤耐性GM大豆に合わせて、雑草を取るために、現在グリホサート剤を用いることができる。しかし、問題はすぐに出現した。直接種まきは浸食の割合が減少したけれども、新しい病気と害虫がは出現してきた。土壌の窒素とリンのレベルは顕著に減退した。最近では、除草剤に抵抗力がある雑草が現れ、前述のように、より有毒な除草剤の使用が必要となってきた。

ラウンドアップレディ大豆大規模農場のための土地開発はアルゼンチンで森林の伐採を、生物多様性と水資源への重大なインパクトと共に、引き起こした。アルゼンチン基金ヴィーダ・シルベストル(野生生物財団)のディレクター、ハビエル・コークエレは、こう述べている:「私達はすでに130000ヘクタール以上の森林を失ってしまった。もしこのような事を私達が続けるならば、私達は人々には多くの洪水と少なくなる天然資源しか予期できないだろう。」二酸化炭素排出を減少させる手段として、無耕農業テクニックは、ラウンドアップレディ大豆を促進させたが、実際は、土壌の枯渇によってより悪い損害を引き起こし、毎年より多くの農薬が必要になった。ウォルター・ペンギュ、アルゼンチンのブエノスアイレス大学で遺伝子改良が専門の農業エンジニア、は、こう述べている:「アルゼンチンでは、主として、GM大豆物語の『成功』は、科学的な証拠や農夫の経験よりも、関係する種子会社によるマーケティングの為であるのに違いないのだ。」


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Author:事務局 : 2003年10月24日 13:06