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2003年10月27日

■大豆栽培開発とアマゾン熱帯雨林伐採の問題

■大豆栽培開発とアマゾン熱帯雨林伐採の問題

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ISIS Special Miniseries

大豆がアマゾンを破壊している

ブラジルは、世界市場を獲得するために非GM大豆に道をあけるために、処女森林の広大な面積を伐採している。
これはルラ大統領の下で停止する事になるだろうか?
ピーター・バンヤードが報告する。
ルラ大統領にとってはまだ日が浅い事になる。彼の国の経済が景気後退に沈み込んでいる状態で、貧しい多数と豊かな小数との差が加速的に拡大するなかで、ルラは次ぎの宣告をした。彼の第一の関心は、「Avanca Brasil/前進ブラジル」ではない。即ち、処女林の地域へ産業と農業セクタを前進させるアマゾン地域での大投資をすることではない。

そうではなく、ルラは、ブラジルの多様な人口のため、「ゼロから」、即ち「ゼロ飢餓」キャンペーンを、特に頻発する干ばつと失敗した農業から伝統的に損害を被っている北東部などの地域で、取り上げようと決意して、ブラジルの大統領になった。「Avanca Brasil/前進ブラジル」はまだ死んでいないけれども、彼が、環境大臣、マリナ・シルバの抜擢から明白なように、ブラジルのアマゾン盆地の未来に影響する政策は、エコロジカルな率先事項と社会的な必須要件を考慮すべきであると決心している。

シルバは、ゴムの樹液取りの娘で、家族は、チコメンデスと親しかった。彼等は皆、「抜粋可能な資源の蓄え」の設立に力があった。これは、森林が、ゴムノ木(学名ヘベアブラジリエンシス)とブラジルクルミ木と共に、保護されるものである。また他では、アマゾンへの特命を持つ大臣、メアリー・アレグレッティ、は、チコ・メンデス運動にも関わった事があるが、カルドッソ政府で最初始めた仕事に留まっている。

最も真意を明かしてくれるものは、ブラジル開発に於けるアマゾニアの地位に関する政府の声明である。そこでは、過去の政策とその結果に関するはっきりした批判は、如何によくこの地域がブラジル人の長期的な利益に役立つかの新しい評定を背景にして、見られなければならない。成功を計る古い方法、―国民総生産(GNP)―は、その正体のままで見られている、即ち、野蛮な指標で、富の配分と環境の破壊については何も示さないものとして見られている。

1970年から1996年までの間、ブラジルの「法治アマゾニア」のGNPは、85億米ドルから535億ドルまで飛び上がった。他方、その地域の人口は、770万から1870万までに増えた。これは、人口だけでの2.4倍に較べ、「健康」においては、6倍の増大になる。しかし、どんな犠牲があったのか。「人間の開発」の指標の面では、すべてのアマゾンの州は、国の他の所よりずっと貧しさを示していた。田舎の人口の大部分は、最低賃金より稼ぎが少ない。それらの事すべては、たった1つの事を意味していた、即ち、ブラジルのアマゾニアで生成された豊かなものは、環境と人々を犠牲にして、輸出されてしまった。

今までの「Avanca Brasil/前進ブラジル」は、鉱物と材木だけでなく数百万トンの大豆の輸出のためのインフラストラクチャーを設立することをもっぱら行なってきた。この計画は、私的と公的な投資の組み合わせで、8年以上に渡って2280億が支出される見込みで、「アマゾン研究所」INPAによると、2020年までに、1年あたりで269000ヘクタールから506000ヘクタールの度合いで森林伐採が起きるだろう。この「追加の」森林伐採は、1年あたり5220万トンから9820万トンまでの炭素温室効果ガス排出の増加を起こすだろう。これは20億米ドルに至る年間のコストに相当する。ルラ大統領のリポートは、すべてのその投資が、その環境の負担と共に、地元の恩恵になることはほとんどなく、社会的な参加もあまり生じないだろうと、主張している。

ツクルイやバルビナ水力発電計画などのような過去の電気プロジェクトは、環境への破滅的なインパクトを起こす一方で、期待を裏切った事で厳しい批判を受けている。例えば、バルビナの場合は、約3000平方キロメートルの森林の氾濫と破壊を起こしたにもかかわらず、乾燥している夏の季節の間に、近くのマナウスの電気のニーズを満たすことができない。こういった水力発電計画は、カーボン放出の点で、やさしいエネルギー原では決してなく、同量の電気を作る石炭を燃やす発電所と少なくとも同量のじカーボン温室ガスを施設が続く間放出さしている。

実質的に、ルラ大統領と彼の大臣達は、アマゾニアに息をつける余裕にちかいものを与えるために、ブラジルの社会改革のための政令を用いている。それにもかかわらず、短期で一儲けするためのプレッシャーはずっと存在していて、それによって、精神分裂症的な状況に近いものを生み出している。数ヶ月前には、マト・グロッソからの代表団がヨーロッパを訪問して、アマゾニアの最南の州の森林伐採を規制、減らすための新しいイニシアチブを報告した。役員達によると、その規制法、「田舎の財産に関する環境免許制度」は、森林伐採の度合いを、最初の年で、1/3までに減らした。その達成は大きな地域での企業に焦点を合わせる事から生まれた。それは、500ヘクタール以上の広さで、地域での資産全体の10パーセント未満しか占めていないけれども、全体の森林伐採の85パーセント以上に責任があった。その主張はこうであった:他の恩恵が生まれた、例えば、政府と市民社会の間のよりよいパートナーシップ、より多い政府収益、環境の懸念を開発課題と結び付けて考えさせる事であった。

しかし、どのように、それらすべてが、2002年の、特にマト・グロッソでの、森林破壊の最悪の年である事と、噛みあうのか。答えのいくつかは、マト・グロッソの知事、ブライロ・マッジにあるのかも知れない。彼は世界の最大の大豆生産者の1人である。彼は、自分だけで勝手に、非常に安い価格で米国農民に土地を提供してきている。今年早く、彼はアメリカ大豆協会からの訪問代表団に、この州の「農地」のほんの5パーセントしか現在使われていない、と述べていた。彼は、次の数年間でその土地の40パーセントが開発されていくのを期待していた。農民の一部は、この州の北部で1へクタール20米ドルでの土地の申し出を受け入れていた。これは、ゴイアスでの300ドルと合衆国での1215ドルに比べて見るとよい。ダグラス・フェレルは10000ヘクタールを買った。彼は森林の伐採をし始めた。彼は「今年(2002)に私達は500ヘクタールを伐採した、そして、私達は来年さらに500ヘクタールを切り開くつもりである。

ブラジルの現在の立法では、熱帯雨林の伐採は最初環境省、IBAMA、によって、認可されなければならないと規定している。この知事のマト・グロッソの農業基盤を拡張する計画が、いったいどうやって環境基盤で政府の司法権に順応するのかは、まだ分らない。私達は、どのようにアマゾニアの環境保護が、フロンティア政治が支配している地域で、進められるか、気をつけていかなければならない。南パーで、すべての森林の半分以上が、根絶されるのに、ちょうど13年かかった。近年は、森林伐採と衰退の同様な過程が、ロンドニアのような、アマゾニアの他の州でもずっと起こっている。もし私達が「ブラジルの法治アマゾン」にわたる年あたり200万ヘクタール以上の森林破壊の目標から重要な削減をさせるためには、森林伐採の度合いを劇的に変化させることが必要であるだろう。

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Author:事務局 : 2003年10月27日 13:26